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【短歌】フルーツ怪談  作者: 夏の月 すいか


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6/8

連作フルーツ怪談 苺

【苺×起】

 ピンポーン...姿映らぬ訪ね人..玄関先の夜風と...苺



【苺×承①】

 数日後...買った憶えのない苺テーブル下に転がっていた



【苺×承②】

 そういえば苺現(あらわ)る日に限りやたらと喉が渇く気がする



【苺×転①】

 狂(ふ)れたのは苺手にした幼子(おさなご)と鏡の奥で目が合ったから 



【苺×転②】

 あの日から頭の中で声がする...いちご食べよう...いちご食べよう...



【苺×結①】

 苺の子.....いるよぉぉ...ガタ...ガタッ....ガタ.......そこにいるよぉ....そこだよぉぉぉ....



【苺×結②】

 ねぇママぁ....またたべたいね..あのひとと.......もうしゃべれなくなっちゃったけど.......



【苺×再...】

 食べかけの苺がふたつ皿の上...夫婦が入る中古の新居


 

 

 

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