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新部員だよ真希くん! ①

注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。


ご了承下さい。

「ハーッハッハッハ!! どうした五常真希くん! クソゲーハンターがそんな覚束無い操作で、この学校の生徒会長である私に敵うとでも思っていたのか!!」


 真希くんと会長は、いつの間にか部室に持ちこまれている大型テレビでレースゲームをやっている。


 と言うか会長ってあんなキャラだったっけ。初対面の時はもう少し……こう、地獄で罪人の審判でもやってそうな厳格さだった気がするんだけど。


 まあ、私はそれ以上に気になってることがあるんだけど……。


「……何でナカノさんがここに?」

「いちゃ悪い?」

「……いや、別に、そういうわけじゃないんだけどさ、何か色々あったじゃん?」

「いてやってるんだから静かにしてて」


 こいつぶん殴ってやろうか。


 ナカノさんは真希くんの横で、じっとコントローラーで動く指を見つめていた。


「……あの……ナカノさん?」

「中野瞳、ほら、瞳ちゃんって言って」

「……瞳ちゃん、何でここに?」

「……あの、その……」


 真希くんのその隙を突き、会長は華麗な手さばきでレースゲームに勝利した。


「しゃおらっ!」


 初対面の威圧感はどこへやら。今や真希くんと一緒にゲームをしてガッツポーズまでとってしまう始末。


 ……さて、問題の中野瞳さんは、ずっともじもじと指を回している。


「……その、私、ちょっと色々勘違いしてて……」

「そういう謝罪は、まず僕じゃなくて涼夏ちゃんに」

「あいつにはもう謝ったから」


 謝られたか? 謝ってもらえてたっけ? ……まあ、別に良いけどさぁ。


 真希くんは私に目配せをしたが、私は少々悩んだ末に、頷いた。


「……もしかして、この部活に入部したいの?」


 瞳さんはこくりと頷いた。


「あー……じゃあ、亜美ちゃんに入部届を提出すればそれだけで入部完了だから」


 実質的に亜美が部長なんだこの部活。


 ふと、窓のほうに視線を動かした。なぜかは分からない。自然とそちらに視線が動いた。


 そこには、普段瞳さんの取り巻きである人たちが、窓の外にヤモリのように貼りついていた。


 私の視線に気づいたのか、真希くんもそちらの方向へ視線を移したが、特に驚く様子もなく、お菓子のきのこを口に放りこんだ。


「あれ無視!?」


 つい、私は叫んでしまった。だっておかしいってあれ!!


「まあ、普段の光景だし」


 真希くんはそう答えた。


「あれくらいふつーふつー。すごいでしょ私の友達」


 瞳さんはそう答えた。


 こいつら常識から外れすぎてる! だってここ! 旧館の! 三階! あいつらニンジャか!?


 しかもさっきからかすかに声が聞こえるし! ずっとうわ言のように「尊い……」とか「死んでも良い……」とか「床になりたい……」とか言ってる!


 怖い! もう怖い! 変態だ変態! 警察に通報しても怒られないでしょこの状況!!


 そして変わらずゲームを続ける真希くんと会長! それを眺める瞳さん! そしてさっきからずっと誰かと電話している亜美!


 何だこの部室! 何だこの部活!! 今更だけどなぁ!!!


 ……クソッ……こうなったら、私も何か変なことをするか……!?


 すると、部室の扉が強く開かれた。そこにはタカハシ先生と、どこか見覚えのある大柄の女子生徒。


 いや、見覚えがあるなんてレベルじゃない。その人は、昨日、私を恐怖のドン底に叩き落としたあの人だ。


 いなくなったかと思えば、学校にはきちんと来てたんだと思ったが、それはそれとして、私の体は震えていた。


「え、えっと、入部希望? の人だと思います!」


 すると、じっと口を閉ざしているその子が、裾に手を入れたかと思えば、そこから一冊のノートを取り出した。


 そして胸ポケットに入れていたシャーペンで、そのノートに何かを書き記したかと思えば、それを私に見せた。


 そこには「私は八十白(やそはく)と申します」と達筆な文字で書かれていた。


「……え、何で筆談?」


 白さんはそれに答える前に、膝を落とし、何とも洗練された美しい土下座を私の前に見せてくれた。


「ちょっと急に何!?」


 その問いかけに、白さんはノールックでノートの上にシャーペンを走らせた。書かれた文字は、見ずに書いたとは思えないほどに綺麗な文字で「この度は大変申し訳御座いません」と書かれている。


「あっ……もしかして、昨日の記憶ある?」


 白さんは何度も頭を床に叩きつけた。


「辞めてそういうの! 色々事情があったのは知ってるし! ほらほら、頭上げて!」


 すると、違和感に気づいたのか、真希くんがこちらに視線を動かした。


 白さんに気づいたのか、何だか嬉しそうに近づいてきた。


「こんにちは白ちゃん。どうしたのこんな所で」


 すると、白さんはばっと顔を上げたかと思うと、その輝いていると錯覚してしまうほどの白い肌をぽっと赤くさせた。


 ああ、そういえば……この子の恋を成就させるために幽霊が憑いてたんだった。本当に誤解だけど。


 やはり白さんは筆談をする。ノートに「どうしても彼女を探して謝りたくて」と書いていた。


 それにしても、書いている一文が妙に心地良く口ずさめる。


「あ、自己紹介はした? この子は八十白さん。白ちゃん、こっちは白土涼夏ちゃん」

「……あ、どうも……白土涼夏です。……何で喋らないの? この子。障害とかじゃないでしょ?」

「喋れるにしては喋れるんだけど……」


 すると、白さんは初めて口を開いた。しかし、いくら待ってもその口から言葉が出ることはなく、唇を小刻みに震わせていた。


 と、思っていたら――。


「……ぽ」

「……ぽ?」

「……ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」

「急にどうしたお前!?」


 そのまま体を大きく震わせながら、頭をゆらゆらと揺らし、延々と「ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ」と連呼していた。


 私が慌てていると、真希くんは白さんの頭をこつんと小突いた。すると、先ほどまでの異常事態が無かったかのように、その声はぴたりと止んだ。


「こうなるんですよ」

「どうなるんですよ!?」

「白ちゃん、人と話すのがあんまり得意じゃないんです。コミュニケーションにも苦手意識があって、一人屋上に忍び込んでお弁当を食べてるところを僕が見つけて友達になりましたから」

「だからと言って何で『ぽ』なの……」

「さあ? 極度の緊張で唇が震えて壊れたラジオみたいになっちゃうみたいだけど……」


 白さんは「治したいと私も思っているのです」とノートに書いた。


「まあ……当人は大変よねぇ……。……いや、でも、昨日は思いっきり饒舌に喋ってたけど!?」

「あれは幽霊のせいだから」

「幽霊ってすごっ!」


 新時代では幽霊を使った新たな医療行為がありそう。


 白さんは「私のことは白ちゃんって呼んで下さい」とノートに書いた。


「ああ……白ちゃん」


 白ちゃんは「そうですそう言う感じで呼んで下さい」とノートに書いた。


「……ねえ、ちょっと気になったんだけどさ。白ちゃんってもしかして、俳句で会話してる?」


 私の言葉の直後に、真希くんは目を大きく開いて驚いていた。


 白ちゃんは前髪に隠れていた目を開きながら、嬉しそうに何度も頷いていた。


 そしてノートに「涼夏さんが初めて気付いてくれました」と書いた。


「気づかなかった……!! ずっと会話してたのに……!! 五常真希一生の不覚ッッ!!」


 真希くんは手を床につけながら、うなだれていた。


 ……ちょっと待てよ? ハクだからハイクなのか? さてはダジャレか?

最後まで読んで頂き、有り難う御座います。


ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。


キャラが濃いな……。不味いな、亜美が空気になる。


いいねや評価をお願いします……自己評価がバク上がりするので……何卒……何卒……

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