義実家に穴の開きそうなパンツを持っていってはいけません
夏は帰省。
せっかくこの話をクリックして読んで下さっているそこのあなた。
ありがとうございます。
そして是非、これだけは覚えておいてほしい。
義実家に帰省するときには、穴の空きそうなボロボロのパンツを持っていくのはやめましょう。
そんなの当たり前じゃん。何言ってるんだろと思ったあなたは素晴らしいです。尊敬します。
私は持っていって失敗しました。
よりにもよって一番先に穴が空いたのは夫のパンツでした。
一緒に洗濯物を干していた義母が、穴を開けてしまってごめんなさいと申しわけなさそうに眉を八の字にして困る姿が目に焼き付いています。
普段ハツラツとして優しい私の大好きな義母。
そんな人が、眉を八の字にしたまま次に放った言葉は「まさか下着も買えないほど困っているの?息子が不甲斐なくてごめんなさい」でした。
私はそれを聞いて鉄の棒で頭を殴られたような気分で、はじめてやってはいけないことだったのだと気がついたのでした。
慌てて困ってないです、家に帰ったら新品もありますと弁解はしましたが、持っていった他の下着もボロボロだったために信じてもらえず「いつもボロボロよね、隠さなくていいのよ」と余計に心配させる羽目になってしまいました。
何故ボロボロの下着を持って行ってしまったのかといえば、帰省を旅行と勘違いしていたのが原因でした。
帰省とは、義実家にちゃんと立派に生活してますよと安心してもらう為のものでもあるのだと気が付かなかったのです。
そもそも私は独身時代に旅行が趣味で、お土産を買うのも好きでした。
せっかくの旅行でお金の心配は野暮というもの。
好き勝手に購入すると、帰りは行きより多くなる荷物が爆誕するわけです。
しかし、落とし物常習犯の私としてはキャリーケースに入る分だけで持ち運びたいのです。
その為に編み出した戦法が「服を捨てて帰る」でした。
旅行にはわざとボロボロの下着を持っていき、現地のホテルのゴミ箱に不衛生にならないようビニールに入れて捨てて帰ります。
するとその隙間にお土産を詰められるし、帰って洗濯物に煩わされることもありません。素晴らしいですね。
しかし、これがいけなかった。
いつしかそれが私の中で常識になってしまって、義実家に帰省する時にも同じことをしてしまったのです。
義実家は県外にあり、車で6時間もしくは新幹線か飛行機で行かなければいけないほど遠く、国内だとしてもカルチャーショックの連続。
言葉訛が違うのは勿論、醤油の色が違い、カップヌー◯ルの味付けが違い、スーパーマーケットの品揃えも見たことない商品で溢れていて異世界さながらなのです。
これはお土産をたくさん買うという選択肢は外せません。
そんな浮かれた旅行気分で、せっせと捨てるものばかり準備して帰省しまったせいで義実家に心配をかけてしまった上に、私は嫁として大恥をかいたのでした。
そんな私が注意喚起するのもどうかと思いますが、帰省する時は親御さんを安心させる為に綺麗な服装と持ち物を準備しましょう。
私もこれから帰省するために家族分の下着をユニ◯ロで買ってきます。
お読みくださりありがとうございました。