七夕に願いを
願うは皆の健康
願うは皆への平等なチャンス
願うは皆の健闘
願うは……
たくさんの幸せ
揺れる笹の葉には
願う大きさ小ささは違えども
その人にとって託したい願いがたくさん書かれている
今日は天の川は見えるかしら
今日は織姫と彦星は逢えるのかな
空を仰ぐ人々が居る
残念、曇りだわ
残念、今年は二人は逢えないんだね
大丈夫
皆の願いはカササギとなって
天の川に掛かります
雲の上では
もしかしたら星々が謡っていて
二人を待っている筈です
泣かないで
逢えるよ、今年も
皆の想いがカササギとなって橋になるよ
さあ涙を拭いて、織姫
項垂れた顔をあげなさい、彦星
お互いに頑張ったご褒美
一年に一度の逢瀬
誰も邪魔は出来ないよ
手を取り合ったぬくもりを忘れず
逢瀬をどうか
どうか少しでも長く……
地上の恋人たちも夫婦も
かつては同じ想いを抱いたのだから……
嗚呼、逢えて本当に嬉しい
嗚呼、短冊は揺れる
願いの分だけ
星々の風に吹かれて
祈りは空へ
祈りの灯りは人々の胸へ
七夕は
願いと切なる想いに揺れるのです
お読みくださり、本当にありがとうございます。