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ツルギノセカイ(1)


「ホクト君ホクト君、起きて~! 起きてなの~っ!!」


「う、うぐぅ……」


「はうぅう~っ! はうはうっ!」


 大逃亡の末、何とかローティスに辿り着いたホクト。帝国との戦いは一つの終着を向かえ、彼は束の間の休息を楽しんでいた。ぐっすりとバテンカイトスの一室で眠るホクトの上、うさ子は圧し掛かって執拗にホクトを揺さぶった。仕方が無く目を覚まし、うさ子の首根っこを掴んで部屋の隅に放り投げてホクトは欠伸を浮かべながら立ち上がった。


「人が寝てるのに、ドタバタするんじゃねえ馬鹿うさ……」


「あのねーっ! ホクト君ね! メリーベルちゃんが呼んでたのっ!! うさはねえ、ちゃんとホクト君を起してあげたのっ! うさ、偉いのっ!!」


「…………そうですか……。まあいいや……って、うおっ!? 十二時間も寝てたのか俺は……スゲエな……」


 ベッドの脇に置いてあった時計を手に取り、思わず驚嘆するホクト。そんなホクトの身体に飛びつき、うさ子はすりすりと頬を寄せる。耳が楽しそうにリズミカルに上下しているのを見てホクトは優しく微笑んだ。


「うさ子隊員? 隊長はメリーベル司令官の所に行かなきゃなんねえんスけど?」


「はううーっ♪ ホクト君、お話が終わったらうさと遊ぶの~っ! うさねえ、ホクト君とお話したい事がいっぱいいっぱいあるのです~!」


「はいはい、終わったらな……って、ん――? うさ子、お前……ちょっといいか?」


「はう?」


 目をきょとんと丸くするうさ子。そのうさ子の身体をしげしげと眺めホクトは青ざめた表情を浮かべた。それからうさ子を置いて唐突に部屋を出て行き――戻ってきたと思ったら傍らにはアクティの姿があった。


「うさ子、お前……前に風呂入ったの……いつだ……?」


「う……? ホクト君、ふろってなあに?」


「おま――!? たまにリフルとかシェルシに入れてもらってただろ!? お前なんかケモノみたいな匂いがしてんぞ!? アクティ、頼む……この野良うさを風呂に入れてやってくれ……!!」


「……別にいいけど、そのためだけにボクは呼び出されたの……?」


 眉を潜め、眠たげに目を擦るアクティ。ホクトはアクティに頭を下げながら二人を強引にバスルームに押し込んだ。元々“そういう目的”の為にある部屋であり、バスルームは二人で入っても十分すぎるほどの広さであった。ホクトはうさ子にちゃんと身体を洗うように厳しく命令すると、二人を残して部屋を出て行った。

 残されたアクティは仕方なく溜息を漏らし、うさ子の服を脱がせ始める。うさ子の服はエル・ギルスでは見ないような特殊な服で、脱がす方法はうさ子自身も知らなかったので苦労した。結局背部にあったボタンを押すと勝手に布同士が剥離し、コンパクトな形に収まる事に気づくと後は簡単に進んだのだが……。

 バスルームに入り、アクティは湯船にお湯を為ながらシャワーをうさ子の頭から浴びせた。うさ子は驚いたのか悲鳴のような声を上げていたが、馴れてくると楽しそうに頭を泡だらけにしてわしわしと洗っていた。そんなうさ子の背後に立ち、頭をごしごしと擦りながらアクティは小さく溜息を漏らした。


「ったく、ホクトはボクの事なんだと思ってるんだか……。うさ子、ちゃんと目を閉じてなきゃだめだよ? シャンプー入ったら目が大変な事になるからね」


「た、大変な事になるの……?」


「……最悪もげるかも」


「はうぅうう――ッ!? 怖いの、怖いのーっ!! うさ、目は瞑ってるの!! 絶対あけないのーっ!!」


 悲鳴を上げ、ぷるぷるし始めるうさ子。背後からそんなうさ子の髪を洗いながらアクティは笑った。緊迫した空気は漸く緩みを見せ、少女達には歳相応な日常が広がっている。そう、戦いは終わったのだ……。永きに渡る支配の時代は終わりを告げ、今新しい世界の時代が幕を開けようとしている――。




「…………それで? 見舞いに来るのは構わぬが、そう押し黙っていられてはむしろ身体に毒なんじゃが……」


 ミュレイの病室、ベッドの上で呟く病人に傍らには椅子に腰掛けたイスルギの姿があった。男は数分前にここにやってきたのだが、特に何を言うでもなくじっと座ってミュレイを見つめていた。その空気に耐え切れなくなったのか、ミュレイは苦笑を浮かべ声をかける。なんだかんだで、それは長い間離れ離れで言葉を交わす事もなかった双子が過ごす、久しぶりの二人の時間だった。

 イスルギは少しの間考え込んだ後、無言でリンゴの皮を剥き始める。しかし不慣れである所為か、それはなかなかはかどらなかった。見かねたミュレイがそっとリンゴをイスルギの手から奪い、しなやかな指先で見事に皮を剥いてみせると男は少しだけ気恥ずかしそうに視線を反らした。


「相変わらず異常に不器用じゃなあ……。天性の不器用さというのは、そうそう直るものではないらしい」


「…………そうだな。確かに俺は不器用だ。久しぶりに会うお前に……気の利いた言葉の一つかけられん」


「そんなものは最初から誰も期待はしておらぬわ……。しかしまあ、数奇な縁もあったものじゃな。また我らが共にこうして同じ時を過ごす日が来ようとは」


 剥いたリンゴを切り分け、ミュレイは一欠片口に放り込み残りをイスルギに渡した。男も同じように一欠片を咀嚼し、複雑そうな表情を浮かべる。それもそのはず、この二人は本来ならばもう二度と言葉を交わすはずもなかった運命の双子……。片や、ククラカンを率いる炎魔の姫。片や、ザルヴァトーレの姫を護る騎士……。擦れ違った二人の立場は噛みあわず、そし噛みあわないままで続くはずだった。しかしそれがどんな運命なのか、こうして再び同じ時の中に居る……。


「その……傷の具合は、いいのか?」


「んむ、大した傷ではないのう。既に何ともないようなものじゃが、メリーベルがちゃんと休めと煩いのでな」


「そうか。なら、良かった」


「そういうお主こそ腕の調子はいいのか? 切り落とされたと聞いていたが」


「ああ……。落とされた腕はウサクが拾っていてくれたからな。こっちに戻って繋げる事が出来た。お陰で何とか騎士を続けられそうだ」


 接続面に術式が刻まれた包帯を巻き、イスルギはその腕を服の上からそっと手で触れた。お互いに見つめあい、それから言葉は続かなかった。確かに幼い頃一緒に育ったとは言え、二人はあくまでも引き離される運命……。国の都合、大人の都合、それぞれの都合……。二人にとってお互いの存在は決して忘れられず、しかしもう触れる事の敵わぬ虚像――。瓜二つな美しい紅の血族の双子、二人の間には静かな沈黙だけがあった。


「…………さて、俺がここに居てもお前に気を遣わせるだけだな。そろそろ行くとしよう」


 席を立ち、背を向けるイスルギ。そんなイスルギの背中にミュレイは寂しげに笑顔を浮かべた。妹は立ち去る兄を見つめ、兄はそんな妹の視線に足を止めていた。僅かな静寂――そして兄はゆっくりと振り返る。


「ミラの事……タケルの事。一族の中からあのような存在を産み落としてしまった罪は我らが償わねばならないだろう。私は戦い続ける……これからも、ずっと」


「…………そうじゃな。罰は受けねばならぬのう。それがどんな理由であれ……それが、家族という物じゃからな……」


「そうだ、それが家族というものだ。だから――お前一人が背負う必要は無いという事だ」


 顔を上げるミュレイ。イスルギは既に扉を開け、部屋を出て行っていた。ばったりとベッドに倒れこみ、ミュレイは窓の向こうを眺める。広がる夜空……闇の中の光。苦笑を浮かべ、目を閉じた。確かに戦いは終わった……けれども――これからまだやらねばならない事は山ほど残されている。それは途方も無く、一生を使い切っても足りない程の壁である。だが、一人でそれを乗り越えるわけではない。きっとこの戦いで結んだ仲間との絆が……。離れ離れになっても決して断ち切ることの出来ない絆が……。自分の背を護っているのだと、今はそう信じられるから――。




ツルギノセカイ(1)




「よう、我が妹よ」


「……おはよう、クソ自堕落な我が兄よ」


 ホクトと昴、二人はメリーベルの部屋の中で顔をあわせるなりそんな挨拶を交わした。薬品棚から漂う独特の薬類の匂いの中、メリーベルはビーカーに注いだコーヒーを片手にホクトを待っていた。既に部屋に来ていた昴は出された黒いビーカーを前に戸惑った様子で、ホクトはそれに習ってソファに腰掛けた。


「二人とも呼び出してしまってごめんなさい。でも色々と話さなきゃならない事があるから、そろそろ……ね?」


「俺が寝すぎなのが悪いんスか、そうッスか……。まあいいや、とりあえず状況を再確認するとしようぜ」


 ミュレイ救出作戦から予期せずインフェル・ノアの破壊に成功したホクトたち――。彼らの活躍により帝国を支えたミレニアムシステムは機能停止に陥り、浮遊城は地に落ちた――。結果帝国の機動兵器は一斉に使用不能に陥り、更に兵士たちも王と象徴である浮遊城を失って戦闘意欲を失っていた。たったそれだけで全てが上手く行かなくなってしまう帝国は恐らく磐石で、しかし脆い組織だったのだろう。反帝国組織による一斉反撃が始まり、それにより帝国は陥落した……。永きに渡る帝国による下層支配は終わりを迎えたのである。


「でもそれでこの世界がすべて上手く周るわけじゃない……。帝国と下層との折り合いもあるし、これからどうやってこの世界をまとめていくのかも問題だよね」


「昴の言うとおり、この戦いはあらゆる意味でこの世界全体を疲弊させたわ……。誰もがもう戦う事に疲れているの。帝国の人間は皆殺しにしろっていう声もあるけど、大多数は帝国を下層に解放して新しくこの世界全体に利益を齎す界層として再編するという意見で纏まっているみたいね」


「ま、そのほうが圧倒的に利益になるからな。帝国の国力があれば下層の復興も早いだろ?」


「でもその当の帝国の住民は次々に自殺しているそうよ。神たるハロルドが居なくなった以上、彼らはもう何も心の拠り所がないものね……。生き残った帝国の住人は自意識が希薄で、生きているのか死んでいるのか判らないのが殆どだそうよ。一部の特権階級はまだ帝国の栄光に縋って各地で小競り合いを起しているみたいだけど、それも直に鎮圧されると思う」


「…………後味は決して良くないね。まあ、私たちがしていたのは戦争で……そうである以上、この結果は判っていた事だけど」


 ビーカーから立ち上る湯気を見つめ、昴は零すように呟いた。帝国がしてきた事を思えば当然の報いなのかもしれない。だが帝国に属している人間ならば全員が処断されるほどの悪であるとは誰にも言い切れないのだ。帝国も、下層の人々も、誰もが疲れている……。戦いが終わった事を実感している人、まだ終わっていないのだと、終われないのだと考えている人……。様々な人間がいる。様々な考えがある。この、縦に繋がる世界の中で――。


「それで……俺たちはこれからどうするよ? 帝国を倒した英雄だ~~って騒ぐ空気でもないよな」


「皆疲れてるんだよ……。私も兄さんも、救世主と褒め称えられるような人間じゃないしね。それに私たちの立場は複雑で、皆それぞれ元は敵同士だったり、味方同士だったり……」


「色々あったよなあ、思えばよ……。あ~、そういやお前……一度向こうの世界に戻ったらどうだ? 旦那と奥さんが心配してたぞ」


「え、あー……うーん……。そうだね……」


「――――その件についてなんだけど、ちょっと話があるの」


 割り込んだメリーベルの声色はいつに無く厳しかった。二人は自然とお互いに顔を見合わせ、身構えるようにメリーベルを見やった。三人の異世界の住人はお互いに見つめあい、そしてこれから辛い話をしなければならなかった。お互いの運命、存在の意義、そしてこの世界がなんなのか……。メリーベルはその唇で最初の罰を紡ぎ出す。それは、昴やホクトにとっては辛い事実となった。


「もう、昴は元の世界には戻れないわ」


「「 えっ? 」」


 二人が声を重ねて驚くのも無理はない。何故ならばホクトは実際に向こうにいって戻ってきたし、メリーベルは次元を超える魔女である。そんな事は簡単な事のはず……。しかし昴は戻れないと言った。その言葉の矛盾に思わず首を傾げてしまう。


「昴、貴方は一度時空を超えて過去に戻ったわよね? でもそれが実際は過去への時間移動ではなく、別次元への次元移動である事は気づいてる?」


「……何となくだけど、そんな説明はされたかもしれない。別の可能性のミュレイに再召喚させたんだよね?」


「それに伴い、貴方という存在は既に元々貴方が居た世界とは別の次元にズレ込んでいるの。つまり私たちがいるこの場所は本当は貴方が存在するべき場所じゃない……そういうこと」


「んー……? それがどうしてこいつが元の世界に戻れない事になるんだ?」


「昴が仮に元の世界に戻ったとしたら――そこに居る別の可能性の昴を殺す事になるの。つまり、他の昴が居るべきはずの所に貴方が行ってしまう事で、どこかの世界のどこかの可能性軸のどこかの昴を貴方が侵略する事になる。で、その昴同士がもしも鉢合わせになったりしたら……」


 メリーベルは手をパーに開き、首を横に振った。三人の間に沈黙が流れる……。異次元の昴同士が顔をあわせるというパラドクス……。勿論、昴と昴がお互いの存在に気づく事が無ければ同じ世界に存在する事も出来るのだろう。だがそれはつまり――どちらかの昴しか、昴が居るべき場所にはいられない事を意味しているのだ。

 あの本城の家に戻った時、昴は別の昴の居場所を奪う事になる。そうして二人の昴が顔をあわせてしまった場合、そして本城夫妻が昴は二人居るのだと認識してしまった場合、二人の昴の間にどんな事が起こるのか……それはメリーベルにも予測不能である。本来は絶対に一つしかないはずのものが二つになる……それだけで異常なのは言うまでもないが。


「つまり昴、貴方は元の世界にはもう戻れなくなったって事。まあ昴を一人犠牲にすればそれも可能だけど」


「なんだかえらくややこしい話だな……」


「もう少し細かく説明したりする事も出来るけど、わけのわからない話になるから要点だけ抑えていればいいわ。昴、貴方はこの世界に残り……」


「それは別に全然構わないけど」


 あっけらかんと告げると、昴はおそるおそる黒いビーカーを口に運んでみた。何かの薬品が残っていたらいやだなあと思いながらも、とりあえず一口味わってみる。ホクトとメリーベルは無言で昴を見つめており、それに気づいた昴は苦笑を浮かべた。


「私こっちの世界好きだし、別に構わないよ。本城夫妻に会えないのは寂しいけどね」


「そ、そう……? 本当にいいの?」


「うん、全然構わないよ。私は一生ミュレイの傍にいるって誓ったばっかりだし……あちっ」


 猫舌なのか、口にしたコーヒーを恨めしそうに睨む昴。メリーベルはその間にホクトを手招きし、二人は昴に背を向けてひそひそと話を開始した。


「おい、俺の妹なんかちょっとすごい事になってるんだが……どうしたらいいんだ……?」


「まあ、本人がいいと言うならいいんだけどね……。でも、あれはある意味すごい前向きなんじゃない?」


「前向きすぎだろッ!? お兄ちゃんはなあ、妹には平凡な幸せを味わってほしいと思ってるもんなの!」


「ねえ、二人ともそろそろ話を進めない?」


 背後から昴の声が聞こえ、二人は同時に背筋を震わせた。まあ、本人がいいと言っているのだからいいのだろうが……何とも言えない空気になってしまうのは言うまでも無い。


「それで、これから私たちが何をすべきかなんだけど……。それについて詳しく説明するには、まず帝国が管理していたミレニアムシステムを調べる必要があるの。それと同時にUGに眠る古代遺跡……“フラタニティ”に赴く必要があるわ」


「フラタニティっていうと、ロゼの親父さんが調べてたっていう……」


「そう……。かつて、シャナク・ルナリア・ザルヴァトーレを中心とした反帝国組織が発掘した古代遺跡……それがフラタニティ。その奥にはこの世界の“神”が眠っているの」


「神……? またスケールが大きい話だね。それが例のゼダンって連中と関係あったりする?」


「そういう事。まあ、とりあえず出発は数日後になると思う。専用の機材の準備とか人材も集めなきゃならないしね。だからその前に“祝・帝国打倒お疲れ様会”を催す事にしたから……。二人はとりあえずその指揮を執って欲しいの」


「「 はあっ!? 」」


 二人して声を上げたが、強制的に渡された会のしおりに二人は同時に目を向ける。表紙には猫のイラストが書いてあり、その猫の口から噴出しでお疲れ様会と書いてあった。微妙なデザインに冷や汗を流す二人……。メリーベルは少しだけ顔を赤らめて咳払いした。


「兎に角、あのデコボコなメンバーを纏められるのは中立的存在である二人だけでしょ? 全員に声かけて、準備の方よろしくね」


「あ、あ~……? まあ、俺は別にいいけどな……。昴はなんか納得行かない顔してるが……」


「メリーベル、この表紙のイラストはないと思う……! ここにはミュレイを書くべきだよ!」


「よし、我が妹よ……少しお兄ちゃんと一緒に休もうな? きっと疲れてるんだよ……お前――――」


 遠い目で妹の肩を叩くホクト。しかし昴はまるで話を聞かず、メリーベルの机から羽ペンを持ってくるとそれで凄まじい勢いでイラストを量産し始めた。ホクトとメリーベルは背後に回り、その様子を眺める。完成したのはミュレイを中心としたちびキャラ達によるイラストで、仲間達が仲良く手を取り合っているのがわかった。すごいのかすごくないのか、全く得にならない特技にホクトは静かに目を瞑る。


「メリーベル、これで印刷して。せっかくみんなが集まるパーティなんだから、どうせなら派手にやろうよ」


「……昴って絵が上手なのね」


「あ、メリーベルちょっといじけてるな? 猫が消えたから……いててててッ!? 足踏むこたねえだろーがッ!?」


 こうして様々な事は後回しにとりあえずのお疲れ様会が始まろうとしていた。量産される昴のイラスト……それがミュレイの手に渡り、彼女が後に赤面して悶えるのは語るに及ばぬ事である――。


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