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はじけろ! ロクエンティア劇場番外編(1)

~はじけろ! ロクエンティア劇場番外編~


*本編更新じゃないよ*


うさ子「こんばんはーっ! 今日はね、本編更新じゃないの~!!」


ロゼ「ここでは、ロクエンティア二十部くらいまでのお話を纏めつつ、世界観や用語などについて説明していくよ」


うさ子「うさにもわかるかな!? ロゼ君ロゼ君、うさもわかるかな!?」


ロゼ「うさ脳でも大丈夫、ばっちり解説するよ」


うさ子「わぁーい!!」


ロゼ「…………。えー、うさ脳で理解出来るかどうかは不明ですが、本編には関係ないので興味のない人はすっ飛ばしてください。それではスタート」


うさ子「おーっ!!」



~ホクトルート第一章、UG編あらすじ~


 第六界層オケアノスの砂の海を移動する帝国の罪人輸送列車にて目覚めた主人公、ホクト。記憶を全て失っていたホクトだが、列車から脱出しようとしている少年ロゼと共に行動を開始する。

 列車は途中魔物の襲撃を受け、しかしホクトはロゼとの協力により状況を打開。以後、ホクトは砂の海豚と呼ばれる反帝国組織の一つに身を寄せる事になる。

 そんなホクトは砂の海豚で団長の少年ロゼや魔剣使いの女リフル、ホクト同様記憶喪失に陥った謎の少女うさ子と出会う。彼らは第六界層に存在する砂上都市、カンタイルで活動を開始する。

 ギルド組合の一つとして小さな仕事をこなしながら資金を稼ぎ、活動を続ける砂の海豚。ホクトもそれに従いいくつか小さな仕事をこなしていたが、そこで暗殺者に追われる少女、シェルシと出会う。

 シェルシの目的は地獄と呼ばれ、世俗からかけ離れた場所である地下世界、アンダーグラウンドに向かう事であった。ホクトはシェルシを護衛し、UGを目指す事になる。

 UGではシェルシ、そして砂の海豚各々の思惑が交錯し、結果として相反する立場が手を取り、地下世界への道行きを共にする事となった。

 地下へと続く縦穴、シャフトを避け一向は砂上に浮かぶ古代文明の遺産、ユエナ遺跡を通過し地下空洞からUGへ向かう。途中魔物の妨害に遭い、しかし無事にUGへと到着した一行を待っていたのは結晶の樹林であった。

 異質な世界と広大な空間、そしてそこでは帝国が罪人を使い地下の遺跡を発掘していた。ホクトの予想外の行動によりなんとか帝国軍駐留基地に潜入した一行であったが、そこでシェルシは自らの母の死を知る事に。

 シェルシ・ルナリア・ザルヴァトーレ……第四界層プリミドールに存在する月の国、ザルヴァトーレ。その姫君であるシェルシは単独、国には秘密でUGに囚われたという母親に会いに来ていたのである。

 少女の目的は頓挫し、そしてその身にも危険が迫った時、ホクトが間一髪で駆けつける。ホクトはその強力な魔剣の力を解放し、シェルシを救うのであった。



~用語解説~


【界層世界ロクエンティア】


 現実世界とは異なる空間に存在する、縦の世界。シャフトと呼ばれる巨大な縦穴と昇降機を中心に六つの界層が展開している。

 界層それぞれが一つの世界とされ、それぞれが一つの名を持ち、一つの番号を与えられる。基本的に上の界層になればなるほど強い権力を持つとされている。

 世界全体が第三階層であるヨツンヘイムに支配されている状況にあり、第三階層より上に何があるのかは誰も知らない。

 虚空に浮かんだ塔のような外見をしており、塔以外には基本的に何も無い。それぞれの界層は緩やかに回転を続け、世界の輪廻を表している。



【第六界層オケアノス】


 ロクエンティア第六の世界。最下層に存在する、砂の海だけが全てを飲み込んだ人が生きていく事が出来ない世界。

 国家などが存在せず、人の住む町もない。全てを被う砂の海は魔物の巣窟であり、その砂そのものが超小型のナノマシンで砂に埋もれた物を分解し砂にする効力を持つ。

 ナノマシンの海の中に存在している魔物は基本的に非常に丈夫、かつ凶暴。人間が住める大地も存在しない為、死の世界そのものである。

 しかし、砂の海の上を移動する大型の船がやがていくつも寄り添い、カンタイルという移動式の砂上都市を構築している。カンタイルだけがオケアノスに存在する都市であり、同時に全ての法から解き放たれた世界でもある。

 カンタイルはギルド組合と呼ばれる、様々な職業の人間が寄り添う労働組合により稼動している。ギルドに所属する人間は基本的に政府の手を離れており、街全体の治安は決してよくない。

 また、砂の海には無数の古代文明の遺跡があり、機械部品や高純度な魔石、現在は失われてしまった魔道具などが発掘されている。



【ギルド組合】


 カンタイルに存在する総合的な労働組合。が、非常に意味合いは曖昧な部分がある。

 元々は単純に反帝国思想の人間を取り纏める組織だったが、現在では各階層に秘密裏に支部が存在し、世界中の人々の依頼を受けこなしている。

 砂の海豚もギルドに所属しているが、助け合いの精神でそれぞれの組織がそれぞれ足りない物を補っている様子。

 反帝国思想の人間も存在しているが、帝国はそれを黙認している部分がある。帝国騎士団では処理しきれない魔物の処理などをギルドに頼っている面があり、秩序維持の為暗黙の了解としてギルドの活動を容認している。

 が、行き過ぎた行動を取る反帝国思想の組織は徹底的に潰される為、ギルドも結局は帝国の顔色を伺いつつ活動している事になる。



【アンダーグラウンド】

 本来六つしか存在しないとされる界層とは別に存在する、謎の空間。通称UG。

 第六界層オケアノスの地下に存在し、シャフトから向かう事が出来る。が、シャフト内とは考えられないほどの巨大さを誇り、さらに結晶樹林など異様な景色が広がっている。

 UG内部は現在帝国により管理されており、罪人達が送られ地下の発掘作業に狩り出されている。地下では結晶に埋まった巨大な遺跡が存在しているが、それがなんなのかは謎。



【魔剣】

 古来より世界に伝わる特殊術式の一つ。

 肉体に刻んだ術式により体内魔力を顕在化させ、刃に似た武装を構築する。その一通りの術式を魔剣と総称するが、構築される武装の形は術式一つ一つに依存する為、必ずしも剣の形をしているとは限らない。

 通常、魔剣は所有者から新たな所有者へと継承されるものであり、新たに生み出す事は出来ないとされてきた。その為魔剣使いは界層での戦争などで重宝されてきたが、現在では魔剣使いの数も減り、その殆どが帝国に管理されている為見る事は少なくなった。

 現在でも一部反帝国主義者たちの間では魔剣使いの姿が確認されており、猛威を振るっている。帝国は魔剣使いを管理し、その力を利用する為に剣誓隊と呼ばれる特殊部隊を組織。魔剣使いたちを運用し、対魔剣使い用の切り札としている。

 魔剣の理屈、その紋章の意味などは実は謎であり、いつからそれが存在するのか、何故存在するのか、誰にもわからない。



うさ子「ふわぁ~……。思うと色々あったねぇ~」


ロゼ「ホクト視点第一章ではUGへの突入、世界観の説明なんかが重なって普通より長くなっちゃったんだよね」


うさ子「あ、やっぱりそうだったの? うさもね、長いなぁ~って思ってたの」


ロゼ「ホクト視点はアクション多目バトル多目だからね。反帝国組織として、ホクトや僕たちがどのように立ち回るのかが見物だよ」


うさ子「でも、バトルしてばっかりでわけわかんないような気もするね!」


ロゼ「そういえば、うさ子は実は魔剣使いだったりしたね」


うさ子「うん、そうだったみたいなのー」


ロゼ「続いて、昴ルートの解説になります」


うさ子「長いのー……」




~昴ルート第一章 ククラカン編あらすじ~


 現実世界で暮らしていた女子大生、北条 昴。何らかのきっかけで異世界へと召喚されてしまった昴は、式神として自らの召喚者であるミュレイと共に暮らしていた。

 ミュレイは第四界層プリミドールに存在する王国、ククラカンの姫だった。ミュレイは王家に伝わる秘術、式神の召喚により昴を召喚したが、何故昴が出てしまったのかは判らない。

 元々現実世界で起きていた何かが原因なのだが、昴は召喚前後の記憶が混乱しており、何故自分が召喚される事になったのか思い出す事が出来ない。元の世界にも戻れず、昴は毎日ラクヨウの城でぼんやりと暮らしていた。

 平和なだらだらとした日々。ミュレイとミュレイに仕える忍、ウサクに生活を保障され、何不自由なく暮らしていた昴。しかしある日、昴はミュレイに一振りの刀を授かる。

 戦う手段を覚えようと修行を始める昴であったが、中々修行ははかどらない。一方ミュレイはククラカン国内で頻発する魔物襲撃を阻止する為、各地へ向かい魔剣を使って戦っていた。昴はそんなミュレイの姿を見てその誇り高い生き方に憧れを抱く。

 しかしある日、魔物討伐後に敵対国家ザルヴァトーレの刺客と思しき魔剣使いの襲撃に遭い、その際ミュレイの肉体が子供になってしまうというイレギュラーが発生する。一行はミュレイの身体の異常を直す為、第四界層エル・ギルスへと向かう。

 エル・ギルスに存在する遊楽都市ローティスの娼館、バテンカイトスの主であり錬金術師でもあるメリーベルの力を借り、ミュレイの身体を治す検査が始まった。昴は自分を庇って呪いを受けたミュレイの為、ミュレイを守る力を求める。

 剣術修行を再開した昴であったが、ククラカンとザルヴァトーレの戦争が始まりつつあり、ミュレイ達は国に戻りそれを阻止せねばならない。慌ててターミナルに向かう昴たちだったが、またもや刺客の襲撃を受けてしまう。その時昴は突如戦う意思と力に目覚め、ミュレイの窮地を救うのであった……。



~用語解説~


【第四界層プリミドール】

 ロクエンティア第四の世界。第三界層ヨツンヘイム、ハロルド帝国の恩恵を最も受けた世界。

 帝国に従う事により、それなりの地位と恩恵を賜っている。界層全てがその恩恵に与れるわけではないが、全体的に生活レベルは高い水準にある。

 太陽の国ククラカン、月の国ザルヴァトーレという二つの国家が丁度界層を二分する領土を持っており、二つの国は長い間戦争状態にあった。帝国による武力介入後、二国は一応の戦争終結を見る。

 帝国への貢献度でその地位を確立したザルヴァトーレと、圧倒的武力でその地位を確立したククラカン、二つの国は元々界層の覇者を争い戦争を繰り返していた為、現在でも水面下では闘争が絶えない。

 ククラカンはアジア風の文化が特徴で、ザルヴァトーレは西洋風(帝国的文化)なのが特徴。ククラカンの国土は山岳地帯や荒野が多く、ザルヴァトーレ国土は草原や平地が多い。



【第三階層ヨツンヘイム】

 ロクエンティア第三の世界にして現在世界を支配するハロルド帝国のある世界。第四から第六までの界層と異なり、ヨツンヘイムにはある程度の身分が無ければ立ち入る事さえ許されていない。

 西洋風の文化に機械文明が融合した極めて高度な文明を持ち、他の界層に存在するターミナルや列車をはじめとした様々な機械文明は全てヨツンヘイムにより授けられている物である。

 最もその文明の恩恵を受けているザルヴァトーレ国では近年急速に機械文明化が進み、国力を蓄えつつある。

 強力な武力を持つ事でも有名で、帝国騎士団を筆頭に自動機械兵等高度な機械文明により編み出された未来的武装、戦車、ロボットなども配備している。

 また、それらをも凌ぐ最強の武装組織、通称“剣誓隊”を抱え、圧倒的武力により他界層を支配、長い間頂点に君臨し続けてきた。

 皇帝ハロルドは滅多に人々の前に姿を見せず、その正体は長らく謎に包まれてきた。また、ヨツンヘイムより上の界層に向かう事は禁忌とされ、第二界層より上を知る者はハロルド皇帝しかいない。



【第五界層エル・ギルス】

 ロクエンティア第五の世界。第四界層プリミドールとは一つしか界層に差がないが、その生活は天と地ほどの差が存在する。

 土地は平地が多く、自然も豊かだが魔物の脅威にほぼ野晒し状態であり、人々は魔物に怯え日々暮らしている。最もギルドがその勢力を拡大している界層でもあり、無法地帯と呼ぶに相応しい状況にある。

 一部の都市はヨツンヘイムやプリミドールに住む上流階級の人間に依存し、歓楽街を作ったり奴隷市場を作ったり、あくどい商売で生活費を稼いでいる。上流階級に取り付く手段がない人々は、非常に苦しい生活を強いられている。

 国家という概念が存在せず、都市ごとに纏まって機能している。そのため都市ごとの格差が極端で紛争も絶えず、治安は悪い。

 反帝国思想の人間が多いのも、貧民街などでのひどい暮らしからすれば当然の事と言える。しかし殆どの人間は現在の生活に甘んじており、帝国に逆らおうと考えるのはごく一部である。



【婚姻の儀】

 皇帝ハロルドが各地から優秀な女性を集め、娶る儀式の事。数十年に一度ランダムに行われており、その法則性は不明。

 ハロルドは各地から集めた女性に子を産ませ、それぞれの都市や国家の次の王としている。よって王族や権力者の中にはハロルドの遺伝子を受け継いでいる人物が非常に多く、シェルシやミュレイもその一人である。

 この婚姻の儀は帝国による支配をより強固にする為のものであると同時に、権力者達が帝国に取り入るチャンスでもある。よって権力者達は優秀な女性を育成し、ハロルドの妻にすることに余念がない。

 現在帝国から最も恩恵を受けているザルヴァトーレは、この婚姻の儀でハロルドに最も気に入られている国でもある。ハロルドは妻に順位をつけるため、それがそのまま国家の権力に当て嵌まるのだ。

 が、先代女王が反帝国主義を掲げ反旗を翻してしまった為、ザルヴァトーレの立場は現在微妙になっており、再び皇帝に忠誠を見せる為ザルヴァトーレも色々と苦心しているようだ。



【剣誓隊】

 キャバリエと呼ばれる魔剣使いのみで構成された特殊な帝国騎士団。

 帝国騎士団とは別の指揮系統により動かされ、その構成員は全員魔剣使いである。元々魔剣が使える魔剣使いたちを帝国が各地からスカウトし、それ相応の地位を代価に部隊とし運用している。

 その戦闘能力は数名の部隊でも国家騎士団を凌駕するほどとされ、少数精鋭であることで知られている。魔剣使いに対抗出来るのは魔剣使いだけということもあり、反帝国思想の魔剣使いを倒す為に借り出される事も。

 全員が帝国騎士団階級でいうところの少佐以上であり、かなりのエリート部隊である。が、魔剣使いたちはアクが強く、軍隊としての品格は問われる所。



【プロジェクトエクスカリバー】

 剣誓隊内部で発足した、魔剣使いを人為的に生み出す計画。

 本来魔剣使いとは先代魔剣使いから継承した魔剣のみで、新たに増やす事は出来ないとされてきた。しかし近年ヨツンヘイムの高度な文明でその技術が解明されつつあり、コピータイプとは言え魔剣が人為的に製造されつつある。

 高い魔剣適性を持つ人間を迎え入れ、訓練学校で教育……。そして魔剣使いを生み出し、実戦に配備する。それがプロジェクトエクスカリバーの全様である。

 現在その第一陣である数名が剣誓隊として実戦配備されており、エクスカリバーシリーズの成果が発揮されつつある。

 なお、エクスカリバーシリーズはコピー魔剣であり、オリジナルは皇帝の持つ剣であるというのが実しやかに噂されている。



ロゼ「疲れた……」


うさ子「いっぱい、いっぱいだったね……」


ロゼ「視点や立場がごっちゃになるから、理解するのが大変だよね」


うさ子「うさもね、頭がこんがらがっちゃうのー……。ねえねえ、どうしたら簡単に覚えられるかなぁ?」


ロゼ「そうだな……。ホクトは反帝国勢力、そしてザルヴァトーレ寄り。昴は帝国勢力、そしてククラカン寄りだね」


うさ子「ほわー……。見事に敵対してるのー……。これからどうなっちゃうのかなぁ?」


ロゼ「うーん、それはどうだろうね。これからも二つの話が絡み合って、物語が進んでいく予定だから……。また暫く進んだら、こうやって紹介するかもね」


うさ子「はーい! ロゼ先生ロゼ先生、ありがとーなのっ!!」


ロゼ「では、ロゼ先生の授業は今日はここまで……って、だから先生じゃないて」






シェルシ「出番が……」


ミュレイ「ないのう……」

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