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油断大敵
前回に引き続き、お食事中の方及び一部耐性の無い方は、閲覧をお控え下さい。
「チッ...くそ、見つからねぇ...!」
奴を探し始めて5分。
私達殺虫班は今だその姿は確認できずにいました。
そもそも本当に見たのか?
蜘蛛ではなく奴...Gだったのか?
一体どこに居たんだ?
と、情報源である母を問い詰めようとしたその時。
カサッ
刹那、私は、その赤黒く嫌に艶めいた物体を認めました。
「ほんとだもん、ゴッキー(我が家の隠語では、以前までGではなくゴッキーと呼んでいました。時の流れと流行の偉大さを、改めて実感した瞬間です。)居たもん」
と、何処かで耳にしたような台詞を吐き捨てた母の元へ、脅威が静かに迫っていたのです。
「父さんあそこ!」
乾いた紙が大きな音と共に床に打ち付けられました。
嗚呼、遂にやったのか
そう、安心した時でした。
私達は忘れていたのです。彼等は、死の淵から舞い戻る力が、異様に強いという事を
『深淵の縁』
万事において、チャンスはピンチである事を、忘れてはいけない