表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
閉鎖的空間の中で  作者: めい
8/8

デイルームという空間

鶴を折り続けて数日。和式便所で排便してるのを見られるのも慣れた日にそれは突然やってきた。ちなみに和式便所なのにも理由がある。洋式だと、便座に立ち頭から飛び降りる人がいるらしい。人の死にたいという欲求は本当にすごい。


話を戻そう。ある日突然


「外にでてみようか?」


と、主治医にいわれた。外?わたしは頭が・になった。退院できる訳でもないのに、外とはなんだろう?


「2時間デイルームで過ごしてみよう。」

「はぁ…」


デイルームってなんだ?保護室しか知らない私は不安になった。でも、ここから2時間もでれるなんて、今より良いに決まってるじゃないか!不安をぶんぶんと消して、そのまんまデイルームへとつれていかれた。


鍵のかかった廊下の向こうにまた鍵のかかった扉。その向こうにナースステーションがあり、そこを通る。チラリと覗くと保護室が映っていた。

(まじで排便も丸写しだな)

精神科の病棟にはナースマンが多いので、かなり恥ずかしくなった。


そしてデイルームについた。なんだ普通の病院のデイルームとかわらない。長い机に椅子がならんでいる。テレビに公衆電話、それに小さな机もいくつかあった。


私が入るなりそこにいた患者達が一斉に振り向く。

(え?みんな普通の人にみえる)

これが私のデイルームでの1番の感想だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ