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本日のスペシャルメニュー”プリケツメリーゴーランド”〜美男子の柔肌を添えて

「さぁ......イスパ殿? 白馬の騎士がお相手仕り(つかまつり)ましょう......」


 決まったァ↑ 割とギリギリッシュだったが無事、俺はマリー殿下の危機に颯爽と現れる白馬の王子様キャラをキメる


「ふふっ♪ 早速御相手、願いたいとこですけどぉ〜♡ 玉座の間(ココ)では似つかわしくありませんねぇ......場所を移すと言うのはいかが?」


 いいね〜! バトル物お馴染みの背景が書きやすい平原か荒野へ行くパターンですねぇ! 


「願ったり......で、ございますとも......」


「ふふっ♪ ユーリ様とわ・た・し♡ だけの愛の巣へ参りましょう♪」


「マリー殿下......必ずや......あの者を成敗、致します故......お待ちくださります様お願い申し上げます」


 ラストバトル前の今生の別れイベント中は無敵時間だから


「ユーリィ! い”き”て”......必ず、生きて戻って参れェ! 妾を、妾をひ”と”リ”にするでな”い”! ユ”ゥ”リ”ィ”」


 俺は、感情が爆発サンシャインなマリー殿下をそっと引き剥がし、淫魔イスパへと近づく


「別れは済んだかしらぁ? ふふっ♪ 自分から”死罪”を申し渡したのに♡ 生きて、なんて♪ 身勝手よねぇ〜」


 ほんとそれな、でも”美少女”だから許しちゃうんだよなぁ......


「例え死を賜ろうとも......それを拝領する事こそ忠義なり」


 ヤッベェ......取り巻きガール達、泣いちゃってるよぉ......嫌味じゃないからね? キメシーンだから言っただけだからね? 本当だよ?


「......本当に、ムカつくわぁ......どうして、あんな人族のメスなんかにユーリ様が......(みさお)を......私には......誰も......」


 あれ? 淫魔さんも実は闇をお抱えに? とりあえず、生! 感覚で闇を背負わせる風潮嫌いじゃない


「ふふっ♪ でぇ〜も〜♡ それも今日でお・わ・り♡ ユーリ様の身も心も......私のモノになるんですから」


 その言葉と同時に俺は転移魔法で淫魔イスパと共に玉座の間から姿を消した


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 転移した先は見事に地平線まで荒野が続く、描写に優しい大地であった


「......ここは......魔大陸......」


 とりあえず、ケイマーヌ大陸っぽくないので当てずっぽうで言ってみる


「ふふっ♪ 御名答〜......さすがですわぁ♡ そして、ココが私とユーリ様ぁの愛の巣♡ になるのですよ」


 ここまでは強キャラムーブを保ってるな! だが、相手は魔族......そういえばイスパは偽名だよなぁ?


「......私はユーリ、ユーリ・ランドスターでございます......あなたは?」


「あぁ♡ そうですわねぇ♪ まずは自己紹介からでしたわぁ......私は”魔王”ベアトリクス様”四天王”の1柱.....リリスでございます......末永くよろしくお願いしますね?」


 アイエェェェェ! ナンデ!? 四天王ナンデ!? いきなり四天王やめろ


「淫魔リリス......これは大物がおいでになられましたね......」


 すまんマリー殿下......俺はこのまま淫乱サキュバスリリスちゃんと魔大陸でドスケベハネムーンを過ごします(NTRビデオレター風)


「ふふっ♪ ユーリ様ぁ♡ 諦めてくださいましたかぁ? 抵抗なさるなら腕の一本は覚悟なさって下さいねぇ?」


 ふっ......正直リリスちゃんどストライクだし、マリー殿下嫉妬深そうだからこのまま諦めてもいいんだろうが......約束しちまったからヨォ!


「笑止ッ! この身は血の一滴から髪の毛一本に至るまでマリー殿下の御心のまま! この心は我が信念と忠義のみぞ写す鏡なり!」


 後半ちょっと意味不明だけど勢いと気迫で押し切ったよな?


「......美しい......欲しい......どうして......なんで......そんなにも......私にも......ちょうだい......ねぇ......」


 あ、あれ? リリスさん? ちょっとヤンデレ入ってません? 魔族の闇落ちとか洒落にならねーよ(焦り)


「決めました♡ ユーリ様が私を愛すまで......何度でも......何度でも......ふふっ♪ ふふふふふふふ」


 肝心なとこぉ! 俺何されちゃうのぉ!? ぜってぇ負けられねぇ(フラグ) こうなったら俺の切り札、出しちゃうぞ! いいんだな!?


「”我が 大いなる 魂の導きに 誘われし 半身達よ 今呼び声に 応じよ”」


 なお、詠唱はその場の気分と勢いで変わるものとする


 俺の切り札である”次元魔法”を発動させると、俺の周りには4本の光の柱が出現する


「......ッ!? この魔力の奔流(ほんりゅう)はッ......次元魔法ッ!? 人の身で神の領域まで」


 眩いばかりの光が地平線まで(ほとばし)り、うおっまぶしっ!? 


「......成功した様ですね......我が平行世界の半身達よ......」


 そう、この”次元魔法”は平行世界に存在するユーリ達を召喚する実質、分身の術......1vs1なんて綺麗事抜かしてる場合では無いので1vs5でボコらせてもらうぞ......覚悟しろぉ!(主人公)


「ウィー↑ っす、あれ〜? 何すかココ? 俺また何かやっちゃいましたか? (笑)」


 お、お前は......ワックス使い過ぎて髪ガビガビになってる貞操逆転現代恋愛ジャンルチャラ男ユーリ!!


「あれぇ!? どぉこだよぉここ? 畑さどこいったぁ?」


 お、お前は......小麦色に焼けた農作業スタイルの異世界スローライフ追放ジャンルおじさんユーリ!!


「我が名は †ダークネス† 闇の波動に誘われし †叛逆の徒† 」


 お、お前は.....†漆黒に染まる† 闇の眷属 ダーク†ファンタジーVR MMOジャンル厨二病ユーリ!!


「妖の仕業かと思いましたが、よもやこの様な稀有(けう)な事が起こるとは......いとおかし」


 お、お前は......陰陽系装束でAYAKASHIを祓う鬼畜メガネ和風モダン歴史ジャンル陰陽師ユーリ!!


「あらやだぁ♡ ”いい男”が揃い踏み♪」


 よしっ! リリスの気を引いたぞ! 次のプランを開始ッ


「リリスよ......作戦会議の(いとま)を願いたい!」


 こいつなぁにいってだぁ? みたいな目で見るんじゃねぇ! こっちは真剣なんだぞ!!


「ふ〜ん? 私が言うのもおかしいですけどぉ♪ 認めて貰えるとお思いになられますぅ?」


 ......ック、ぐうの音もでねぇ......ここまでかッ(ノープラン)


「うっわ♡ オネェさんめっちゃエロいっすね......”この世界”のユーリさん? ここって貞操逆転っすよね?」


 ハァ......これだから脳みそゴールデンボールチャラ男は......


「えぇ......それが何か?」


「それなら俺達がパンツいっちょになればオネェさん待ってくれたりしません?」


 ......あれ? おめぇ......天才か?


「なぁ〜に〜を〜♪ コソコソ話されてるのかしらぁ? そちらから来られないならぁ♡ ......わ・た・く・し・からイかせていただきまーーーーッ!」


 明らかにヤベー魔法を展開しながら凶悪な笑みを浮かべるリリスへ、俺は見せつける様に戦装束を脱ぎ捨てる


「この通り! 丸腰の相手に何をそこまで急がれるのかッ!?」


 これ冷静に考えたら敵の前で丸裸になるとか狂気の沙汰ですよね?


「うっふ♡ あらあら♪ 確かにぃ〜丸腰の殿方に飛び付くのはウブな小娘くらいですわねぇ♡ ......でもぉ〜......丸腰で無い殿方もいらっしゃいますしぃ♪」


 ......ッハ! こ、このドスケベ淫乱リリスッ!? まさか、全員の裸体をお楽しみバラエティパックする気か!?


「......呼び出されて、この様な願いを聞き入れて頂くのは厚顔の至りですがーーーーッ!?」


 振り返るとそこには既に衣服を脱ぎ捨て、腰に手を当てて仁王立ちする4人の”漢達”がいた


「みずくさいっすよ! このくらい頼まれなくてもむしろご褒美っす(笑)」


「汗まみれだったからよぉ、ちょうどよかんべ! 別嬪さんに見られるのはちぃ〜と恥ずかしいけどよぉ!」


「我が半身よ †ダークネス† の導くままに」


「この様な白狐(しらぎつね)などと揶揄(やゆ)される体を見たければ心ゆくまでご照覧あれ」


 お、お前ぇらぁ......ポロポロ


「あぁ♡ み、認めますわぁ! 作戦会議大いに結構! ただし! 丸裸でいらっしゃる間だけでございますよぉ♪ あぁ♡......眼・福ですわぁ♪」


 ヨッシャァ!! 見たかぁ! これが勝利の方程式じゃぁい!!


「我が半身よ  †誘われし闇の眷属† に何を渇望する?」


「はい......あの淫魔リリスは我がイデカ国を貶め、私の婚約者であった王女殿下リリー様を(たぶら)かしめた怨敵にございます......皆様をお呼びしたのも共に成敗していただきたいからでございます」


 字面にするとヤベーな(冷静)


「ほぉ〜ん、そりゃたまらんねぇ」


「その心中お察し致します......ですが、あの”妖”......我等とて一筋縄では行かぬかと」


「そうっすね......オネェさん、そーとーヤバいっすよ」


 恐らく、それぞれ世界は違えどもチートを持ち、それなりの経験を積んでいるのだろうが......”淫魔リリス”を凌駕する力を持ち合わせているか? と問われれば言葉に詰まる


「うふっ♪ それほどでも......ありましてよぉ♡」


 ヒソヒソ話のつもりが会話内容めっちゃ筒抜けじゃねぇーか! オラァ!


「......皆様、肩を」


 苦し紛れでそれぞれが肩を組み、円陣の様なより密着する形にする


「硬く結ばれた †運命の円環† 」


 ヤベェ......円陣組んでみたけど、野郎5人で何やってんだろう


「なんか......今の状況ってオネェさんから見たら”野郎のケツ”が()()()()()()()()みたいになってるんすよね? 笑っちゃいません?」


 おめぇ......この状況で何をーーーーッッッ!


「......皆様、このまま回りますよ」


「えっ? マジでメリーゴーランドみたいにするんですか(笑) ヤローのケツっすよ?」


「......これはしたり......”妖”の気を惹くおつもりか」


「なんだかわかんねぇがよ、やってみんべや」


 俺達5人は円陣を組みながらゆっくりとその場で回り出した


「ほぅわぁ!? と、殿方の”桃尻”が♡ あぁ♡ 回っていらっしゃるのねぇ! あぁ♪ たまりませんわぁ!」


 よしっ! 野郎のプリケツだが”ここは貞操逆転世界”ッッッすなわち、これはドスケベ美女達のド迫力尻圧(けつあつ)大回転に匹敵するはずッ、俺だったらかぶり付きで見るね  


「な、なんて眼福♡ こ、こんな悦楽を......わ、私は望んでいましたのぉ!!」


 ええぞ! ええぞ! これこそ死中に活を見出した”プリケツメリーゴーランド”の陣ッ!


「皆様、淫魔リリスの気が逸れているうちにお伝えします。まずーーーーーーーー」


 俺はユーリ達に作戦を伝える 作戦は至ってシンプル、俺が”封印魔法”を準備する間淫魔リリスを足止めして欲しいという、とりあえず勝てない相手は封印しとこうぜパターンだ


「ウィー↑っす 了解っす」


「やってみんべよぉ!」


「 †ダークネス† 」


「承知いたしました」


 作戦会議が終わると同時に俺達はそれぞれが脱ぎ捨てていた衣服へ飛びつき生着替えを最速で完了させた


「あぁ! ど、どうして!? 桃尻♪ 桃尻♡ 桃尻はどちらへっ!? あらぁ......」


 膝から崩れ落ちる淫魔リリス あれ? これって戦わなくても勝てるんじゃない?


「......ふふふふふ、桃尻......わたくしの......桃尻......渡さない......誰にも......私だけの......ももじり♡」


 あっ......これ第二形態だわぁ......第一形態はプリケツメリーゴーランドで倒しちゃったわぁ


 淫魔リリスはゆっくりと立ち上がるとそのまま宙へ浮き、全身からピンクのドスケベオーラを噴出しながら第二形態へと移行した


「イきますわよぉ♪ ユーリ様ぁ♡」


「皆様、お願い致します! ......ハァァァァッッッ!」


 特に必要では無いが、気分を盛り上げるためにハァァァ! とか言っちゃうヤツ〜

気に入っていただけたらブックマークと評価をぜひぜひ!


前話でアンと母ちゃんが言っていた3柱はリリスを除く四天王の3人です

リリスは基本、好き勝手にやってるのでマジ四天王ですが人族にはカウントされていません

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