第5話 [根影said]僕は選ばれし主人公
今回は根影視点の話です。
僕は主人公として異世界に召喚された。
それなのに、何故だ?能力値は僕より上な者が2人、それに光魔法や雷魔法と聖魔法という如何にも強そうなスキル持ちがいる。
これは主人公が最初は弱くて成長していく感じのパターンだな、面倒くさいが仕方がない。とりあえず城にいては利用されるだけだ。早く城を出なければ。
「メイドよ、王女と面会がしたい」
「わかりました。少々お待ちください」
ーー数分後
「お会いになるそうです。ご案内致します」
罠はないようだな。
ここは最初に食事をした場所のようだ。
「根影様をお連れしました」
「入ってください」
ガチャ
「では、私は外にてお待ちしております」
「根影様、お話しとはなんでしょうか?」
「僕は城を出ようと思う。外での冒険が僕をより強くする。主人公は城に居ては強くなれないと決まっている。止めても無駄だ、僕の決心は硬い」
「わかりました。支度金を用意するのでお待ちください」
「と、止めないのか?」
「止めた方がよろしいのですか?どうするのかは根影様の自由ですので……」
止められないのは予想外だったが、良いだろう。どちらにせよ、城からは出ていくが他の勇者より僕の方が強い事にいずれ後悔して泣きついてくるが良い。
そしたら、僕のハーレムに加えてあげない事もない。
「そ、そうか。では、お互い検討を祈る」
僕は門の外へと出る。
しまった、支度金を受取忘れていた。
だが、ここで戻るのはカッコ悪い。
僕にはチートがある、なんとでもなるだろう。まずは異世界に来たら冒険者ギルドだ。僕の強さを見せてやる。
橋を渡り街へと到着する。
「獣耳だ……僕は本当に来たんだ」
嬉しさが湧き上がってくる。
「異世界キターーーーー」
主人公として体制するのか、どうなるか。
楽しみにしてください。
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