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第43話 漆黒の踏み板

 胸のペンダントを握る。

 目の前に白い文字が浮かぶが、これは僕に使える魔法の一覧だろうか。

 二度のレベルアップでその数は12個に増えている。

 しかし、攻撃に使えそうなものは見当たらない。

 

「くそ! ルシェ、僕の魔法は役に立たない物ばかりだよ!」


 足元に寄ってきたルシェに思わず愚痴を吐いた。

 

「しっかりしろ! おまえは魔族の救世主だゲロよッ!」


「しかし――」


 その時、アリシアの背後に矢が迫る。

 彼女はカリンの様子に気をとられて気付いていない。


「【ディメンション・スワップ】!」


 咄嗟に空間転移魔法を唱えると、矢が僕らの目の前に出現した。


「うわぁ――ッ」

「ゲロォ――ッ」


 僕とルシェの間の地面に矢が突き刺さる。 


「危ないでゲロよ! 魔法は正しく使うゲロよ!」

 

 ルシェが怒った。

 それと同時に僕とアリシアは目が合った。


「ルシェ、援護を頼む!」

「援護でゲロ!?」

 

 僕は坂を下る。

 敵将へ向かって。

    

 カルバスがカリンに声をかけている。

 僕が無謀な突進を始めたから援護しろという内容のようだ。

 相変わらず口が汚い奴め。


 でも――


 カルバスは僕の考えを読んでくれた!


 カリンと共に煙玉を地面に投げつけ敵の気を逸らし始める。

 僕は魔法の呪文を唱え始める。

 それは漆黒の踏み台を出現させる術。

 アリシアがくるくる体を回転させつつ敵将に迫る。

 それに気付いた敵将は、兵士らに矢を射るように指示する。

 矢をアリシアに向けて誘導する敵将。


「【漆黒の踏み板よ】!」


 上空から敵将を目がけて迫るアリシアの前方に肩幅ほどの大きさで踏み板が出現。

 アリシアはそこに足をかけて進路を変える。

 矢はその動きに追随できずに逸れていった。


 次々に射られる矢を翻弄するように空中を移動するアリシア。

 彼女の意図を先回りして僕は次々に新たな踏み板を出現させていく。


 アリシアの表情が変わった。


 それを合図に敵将に突進できる角度で踏み板を出現させる。


「いっけぇぇぇ――ッ!」


 竜巻のように周りの空気を巻き込み、轟音を伴い迫りゆく。


「こ、こしゃくな――」


 敵将が声を上げた。

 彼が誘導する弓は全て弾かれていく。


 間近でアリシアが双剣を広げ構えたその瞬間――


 敵将の口から白い歯が見えた。



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