■ここまでのあらすじ・設定資料
前話までのあらすじ ************
魔王城の前に突然召喚されたユーキは、魔王討伐に来た勇者ミュータスと合流して魔王城へ攻め込む。そこで出会った魔王の娘アリシアに惹かれ、訳も分からないうちに聖剣ミュータスを無効化してしまう。魔王軍の救世主として迎えられたユーキは、街に1人残してきた妹のマリーを気にしながらも、魔王軍に加わることを決意する。
再び魔王城に攻め入るミュータスとその仲間を斬り、魔王の元へ向かうユーキとアリシア。そこでユーキは象の魔人エレファンの死に遭遇する。悪魔ルルシェの導きにより、蘇生魔法を行使して助けたユーキは気を失う。
翌朝、エレファントとの再会を果たしたユーキは、執事のバラチンの行動に不審な点を見つけるのだが、突然アリシアとの結婚話が持ち上がる。苦慮の末、二人は偽装結婚することになり、獣耳メイドの監視の下、最初の夜を迎えることに……
母と妹に会いに行くというユーキの願いを聞いたアリシアと3人のお供と共に魔王城を出発する。最初の村で村人を暴漢から救ったものの、村人からは冷たい言葉を浴びせられて意気消沈する一行。
何とか気を持ち直して次の目的地へ向かう途中、森の中で野営することに。そこで魔獣に襲われ退治するが、鉄砲水に襲われてユーキは濁流に呑み込まれていった。
人物紹介 *****************
■ユーキ・オニヅカ
カルール村の農家で母と妹でのんびりと暮らしていた15歳の少年。『王族直属の魔導師部隊』に2人の兄がいるようだが、詳細は現時点では不明。名前の音が日本人を連想させるが、その理由も現時点では不明。
妹のマリーと共に交易都市マリームでトラブルに巻き込まれ、その最中に魔王城の庭に召喚されてしまった。魔王城で出会った勇者ミュータスと共に魔王討伐に向かうが、魔王の娘アリシアと出会い、魔族側につくことになる。ミュータスの死を乗り越え、魔族としての一歩を踏み出す。
■ユーキの父
ユーキが幼い頃に父が描いてくれたという『異世界生き物図鑑』の存在から、異世界から来た『召喚されし者』であることが推測されるが、生死を含めて現時点では不明。
■ユーキの母
ユーキとマリーが誕生日プレゼントを買いに交易都市マリームへ行ったという記述により、現在はカルール村に住んでいることは判明しているが、その他は現時点では不明。
■アリシア
魔王の娘。銀髪で大きな瞳に長いまつげ。見た目はユーキと同い年ぐらいに見える。
運動神経は抜群。本来は魔法も使えていたが、ユーキを召喚する為に角の欠片を悪魔ルルシェに差し出したせいで使えなくなった。運動神経は抜群。愛用の三日月型に湾曲した双剣で敵を切り刻む。
■カルバス
アリシアの護衛隊のリーダー。人間の年齢に換算するとユーキよりも年上の感じの青年。日本の忍者のような黒装束姿で頭と口を隠して気配を消すのが得意。額に大きな刀傷がある。ミュータスの仲間3人を一瞬のうちに斬った剣豪でもある。
■カリン
カルバスの妹。胸にサラシを巻いて黒装束で頭と口を隠していたため、ユーキは当初女の子であることに気付かなかった。ショートカットの黒髪。ユーキに着替えをのぞかれたことを根にもっている。
■フォクス
見た目は12歳ぐらいの獣耳少女。実際にはまだ生まれたばかりで、三歳ぐらいの幼児言葉を話す。キツネのような茶色くて大きな耳と、フサフサの尻尾を生やしている。幻影魔法により魔人の角を見えなくする力をもっている。興奮すると顔を真っ赤に膨らませて火を噴く。
■ルシェ
全体は緑色だが背中の皮膚はオレンジ色。その背中には縦長のイボのようなぼつぼつがあって気持ち悪いカエル。言葉を話す。本人は自分は悪魔ルルシェの使い魔であると言っているが……。語尾に『げろ』をつける。
■魔王
身長は4メートルを超える巨体。焦げ茶色の肌で顔には深いしわが刻まれる。魔族の王に相応しい貫禄だが、現在は病気療養中。戦闘時や興奮すると声にならない地響きのような音圧を発生するが、平常時は普通に会話する。
■悪魔ルルシェ
現時点ではユーキは声を二度聞いただけ。アリシアから角の一部を代償として差し出され、ユーキを救世主として召喚させた。
■天使
現時点ではアリシアの話の中に出てきたのみ。異世界から次々に勇者を召喚し、本来はあり得ないほどの能力をもたせて魔王軍を窮地に追いやる悪しき存在。
設定資料 **************
天使は自分の分身として世界に人間を創った。
悪魔は人間に対抗する存在の魔人を創った。
地上は天使と悪魔の代理戦争の様相と化していく。
やがて天使は異世界から『召喚されし者』を遣わし、世界の均衡が破れた。
悪魔ルルシェは魔王の娘アリシアの願いにより救世主を召喚した。
それがカルール村の住人、ユーキである。




