3:『青を知る白』
ぜひ1、2話を見てから見てください。
「わぁあああああああ、これが海の香りなのですね!」
「…ああ」
海に行ったことがないというティアの希望により、船に乗って孤島へと向かうことにした。
「海ってどんな味がするのでしょうか…!甘いのですかね!?やっぱり噂のようにしょっぱいのでしょうか!?!?」
ティアは初めての海に着く前の船の上で大はしゃぎしている。
「や、甘くはないだろ…しょっぱいよ」
ティアにはツッコミ要素が満載過ぎて、つい素が出そうになってしまう。
「そうですか、楽しみだなぁ、海」
やっと、ティアの子供らしい一面が見れた気がした。
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「ああああああ、しょっぱいぃいいい!!」
やめろと止めておいたのだが、どうしても体験してみたいと力説され、この結果である。
「だから言ったじゃねぇか。ほら、水飲め」
ーーーーあぁもう、調子が狂うな。
「あ、ありがとうございます……」
すぐにティアは水を飲み干した。
「一気飲みするとあとで辛いぞ?」
「大丈夫です!こう見えて胃袋は頑丈なので!!」
えへん、と俺にドヤ顔をするティアを見て、
「……………………おう」
そういうことじゃないんだぞ、と言いたいのを我慢した。
個人的に書いているのがすごく楽しかったです。