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11話


目が覚めた。

いつも通りの朝。

目をあけると隣で知らない人が眠っていた。

えっ、侵入者……って違う。


昨日、ブラックファングにやられてたところを助けたんだ。

大丈夫かな?

めっちゃ血がでて大怪我だったんだけど。

しばらく様子を見ていたが、すやすやと眠っている。

だいぶ時間がたっちゃって、今できることは少ないから起きてから考えるか。


ベッドから降りて、自分の右腕を見る。


「確かここに着いた時、かなりひどかったよな……」


ダンジョンに着いた時、血はぼたぼた流れるし右腕の感覚はもう無かった。

なのに服をまくってみると、傷跡や血は残ってるものの右腕が動かせる。

あの時はめっちゃ痛かったけど、落ちつけばそんなにたいした攻撃じゃなかったのかもな。

能力的には倍以上もあったんだし。


血とかでめっちゃグロイし気持ち悪かったからとりあえず風呂に入る。

服も血だらけでカピカピだ。

取りあえず水洗いをして干そう。


着替えが無いからな。

多少血がついてたり生乾きになるのは許容範囲とするしかないか。


服をひもに吊るし、風呂に入る。


「……ふぅ」


気持ちいい。

若干傷口にしみるがまあ大丈夫だろう。

膿んだりしてやばかったらまたその時に考える。


「それより……」


あのブラックフォング。

能力的には完全にこちらが上。

相手はスキルが一つしかなく、劣ってたのはレベルだけ。


なのに何もできなかった。


いざ目の前にすると恐怖が勝った。

次は俺が倒れてた人のようになるのかと思うと動けなくなった。

ただただ怖かった。


「……」


もし今日誰かがダンジョンに攻めてきたらどうなるだろう?

昨日の俺なら使い物にならない。


じゃあ今日は?


「……」


……分かんないや。


でも分かったこともある

俺のステータスは強い。

45レベルの魔物をひねり殺せるくらい強い。

しかもまだレベル1でだ。


今はまだ戦闘経験も無い。

レベルも低い。

でももっと殺し合いを繰り返したら。


「……ははは」


最高だ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


考え事をしていたら長風呂になってしまった。


服は脱衣所が温かいからか、かなり乾いてた。

しかも部屋干しなのにべたべたしてない。

うーん、やっぱこのダンジョンは良く分からん。


脱衣所を出てマスタールームに戻る。


「おっ、起きてたのか」


倒れてた人が床の上で正座をしていた。

初めて顔を見たが、女の子だった。

中学生くらいかな?

髪はボサボサでかなりやせ細ってる。


「大丈夫?どこ怪我した?」


聞いておいてあれだけど、俺に出来るのは包帯を巻くくらいしか手がないんだよな。

まあそれでもないよりはましか。


「……」


でも女の子はずっと黙ったままこちらをジッと見てくる。


「怪我、大丈夫?」


もしかして言葉、通じてないのか?

異世界だから違う言語である可能性は十分あるもんな。


コクッと女の子が首を縦に振った。


あ、良かった。言葉通じた。

異世界だと言語が違う設定も多々あるからな。

でも本当に大丈夫なのか?

俺もそうだけど、この子もダンジョン着いた時、血がダラダラ流れてやばかったからな。

まあでも本人がいいって言ってるんなら、それを尊重しますか。


「ごめんね。混乱してるとは思うけど、とりあえず風呂に入ってくれない?」


女の子の服は真っ赤だし、身体中泥だらけ。

色々動揺してると思うけど、まずは風呂に入ってリラックスしてもらおう。


「こっち来て」


俺が手招きすると、おとなしくついてきた。


「ここが脱衣所。んであっちが風呂だからゆっくりしてね」


分かった?と尋ねても黙ってジッとこっちを見るだけ。

無口な子だな。


「お風呂、入り方分かる?」


今度は首を振った。

そっか、ここの世界と元の世界の風呂が同じわけないか。

そりゃ困惑するわ。


「この箱に脱いだ服を入れてね。んで扉の向こうの湯に浸かってね。

いい?」


今度は分かってくれたみたいでコクッと頷いてくれた。

それじゃあゆっくりしてね、と声をかけて脱衣所を出る。


「よし、一先ずこれでいいかな?」


……あ、シャンプーとか石鹸とかは使い方が分からないかもしれない。

まあでも取りあえず体を流すだけでも大きいからいいかな。


ただ、女の子の服がボロボロだったので何とかしてあげたいのだが替えがない。


「まあ、しばらくは我慢してもらうしかないか」


ご飯食べたらすぐに家に送り届けるからそれまで我慢してくれ。


「んじゃ飯の準備でもするか……」


といってもパイナップルもどきしかないんだが。

てか結局、遠出したのに何も食べ物見つからなかったな。

まあ今更文句を言っても仕方ないので皮をむいて食べやすくしておく。


「っと椅子が一個しかないや」


そういえばこのダンジョンで人と一緒に食事したことなかったな。

何か嬉しい。


椅子を購入するために水晶の画面を開く。


・ダンジョン改造


・ダンジョン情報


・ダンジョンマニュアル


・ダンジョンお知らせ ←new!



「あれっ?」


何かお知らせが来てる。

いつ来たっけ?記憶にないや。


とりあえず開いてみる。


『侵入者が現れました。

侵入者が抵抗を止めました――ポイントを清算します。

ダンジョンレベルが2になりました。

侵入者の状態が隷属になりました』


「……えっ?」


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