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第六章「真面目・嫌い」

それから計二回国語があった。


小野寺先生の国語は、前の西岡先生の

国語とは違って、ふざけたり、笑ったりは

しなかった。



前の西岡先生は、

自分の髪を捻りながら、「あのなぁ、

俺今五時限目でめんどいから

ちょっと勉強する気ないし、怖い話でもするな。」

と言って、(決して傲慢というわけではない。)

生徒に怖い話を聞かせたり、色々なゲームを

することも度々あったが(そのため生徒からは人気。)

小野寺先生は真面目で、話が脱線することなく授業が進んだ。

先生の中では、小野寺先生が学校で一番真面目に授業をしていた。

(この学校は話を脱線させる先生が多い。)



馬鹿げた話をするのが嫌いな積木にとっては、

コッチのほうが断然良かった。












「ねぇ、ソッチのクラスでもやっぱ小野寺先生嫌われてる?」

隣のクラスの加奈がそういってきたとき、積木は正直驚いた。


「えっ、なんで?ソッチのクラスで嫌われてんの?

コッチはそんな事ないよ。」積木は正直答えた。


「え〜マジで…。コッチのクラスさぁ〜、藤田とか

めっちゃ授業中小野寺先生のときだけ態度悪いさぁ〜。」

加奈も驚いたように言う。

「へぇ〜……。」積木は意外そうに頷いた。










コッチのクラスでも小野寺先生が嫌われているって

わかったのは、本当に加奈が小野寺先生がコッチのクラスで

嫌われている、って言った次の日の国語だった…。


木下 郁美、(女)原田 信二、そして佐々木 啓祐の三人が

国語の授業中だけ、わざと大きく溜息をついたり、うざ…とかを聞こえるように

言ったり、フン、と鼻で笑ったりしているのだ。勿論小野寺先生に。

先生も気づいているが、注意は一回もしたことない。

それに、授業中で態度には表さないが、コノ三人じゃない他の生徒も、

ほとんどが小野寺先生を嫌っていると、感じでわかった。

前の西岡先生とは正反対の真面目な授業を行う小野寺先生が気に食わないのだろう。

それと、二回目の国語の授業中に言った、ヒトの話を聞かないと

成績も下がる、と言ったのがまずかったのだろう。(この学年は私語が多い。)










  積木は小野寺先生を嫌っている生徒に苛々してきた。

     真面目に授業をやるのが普通じゃないか、と思うからだ。

  今は本当に、ただソレだけの理由だったと思う…。今は…。



いよいよ六章ですw


積木の恋愛相手は…、もうわかりますよね?w

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