第五章「小野寺先生の国語」
「起立、礼。」国語が始まり、
日直の号令とともに、小野寺先生から学ぶ、
初めての国語がスタートした。
「ハイ、皆さんとの初めての国語ですね。
えー、着任式のとき紹介したように、私の前までの
学校はとても小さい学校で、生徒が全校で
十四人でした…、なのでこの第三中学校の生徒をみたとき、
とても人数が多くて驚いたよ…。」小野寺先生は
ひきっつっているのか、本当に笑っているのかわからない
微笑で挨拶をした。
「私は○ノ端出身で、皆○○○の町づくり、という雑誌を知っているかな?
私はそれを毎月読んでいるのだが…、この町の色々なことが載っているよ。
是非一度読んでみてください。」
ここで、何人かの生徒から知っている、という声が上がる。
「あー、この前私の出身地の○ノ端の市の名前をかえるってコトを
雑誌に載っていて…、ソノ新しい名前を応募していたんだよ。」
へーという生徒の声。
「私も自分の出身地の名前だったので、名前を考えて
投稿したんだよ…。○ノ端はアンモナイトが昔とれたから、
私は餡夢内都という名前がぴったりだと
思って投稿したんだよ…雑誌に。」
凄い、どうだった、等の声が沸く。
「せっかくの良い名前(?)だったのに落ちてしまったんだ、
それで○○が多い町だからという理由で投稿した人の
「○ノ端」という名前に決まったんだ…。雑誌のヒトは
何処に眼をつけているんだろうね…。
まぁでも妻に報せたら、呆れた顔で何やってるの?と言われたが…。」
小野寺先生はまたアノ引き攣っているのか本当に笑っているのか
どうかわからない微笑をした。
生徒が一斉に笑ったり、突っ込みを入れたりする。
積木は本来は呆れるのだが、今回は何故かちゃんと
話を聞いて、本当に笑ってしまった。
ソレは何故なのか、今の積木には自分でもわからない。
はい、国語スタートですww
ANCHORと同時連載なので
投稿遅くなるかな、と思ったら、
結構毎日どころか一日2回投稿していましたw