7話 嫌な奴
セラフィスがぶつかった人に威嚇していた。
「シャー!」
「セラフィスどうしたのさ……」
「まって、私はセラフィスとあなたの関係性が分からないんだけど」
「ああ、私はスーデっていう者だ、こいつとは友好的でも敵対的でもない」
「もしかして……あなたも?」
「ああ、察してくれて助かる」
するとセラフィスは威嚇をしながらスーデさんに近づいてきた。
「セラフィス……どうして警戒してるのに近づいてくるんだ?普通後ずさりするだろ」
「本当にスーデなの?」
「ああ、もちろん。だけどここは人の目が多すぎるから外で見せる」
確かにここは人の目が簡単にむきやすい、それにスーデさんは地味なフードを羽織っていて素性がばれたくないと見た。
(でもセラフィスよりも弱そうに見えるけど……大丈夫なのかしら)
「それであなたたちはどうしてここに?」
「スイが転生してきたから近い街に入っただけ」
「近い街ね……しかし転生者か……そういえばあいつらに数年会っていないから会いに行ってもいいか」
「何の話をしてるんだ」
「いや、私が会った人に数年会ってないから手土産を持っていこうかなって」
「そうなんですね」
「じゃ、私は金を稼げる施設に行くよ」
「ああ、ラブホならあそこにあるぞ」
「行かないよ!」
セラフィスはスーデさんの耳元で言ったがスーデさんは耳を抑えていた。
「なら少し決闘をするか?」
「いいよ、どれだけ強くなったか見ものだね」
そして私たちは村の外に出ると地面に魔法陣が出た。
「街の人々に影響が出ないようにバリアを貼っておく」
「ありがと。だけど守る対象が増えるけど、そこはどうするの?」
「それは私の問題だ、首を突っ込むんじゃあない」
そしてセラフィスとスーデさんの決闘が始まった。先手を取ったのはスーデさんだった。
「まっ、私にかかればこいつなんか赤子の手をひねるほどだ」
「って急に飛びかかってくるのか……うざ」
セラフィスさんは触手を使って攻撃を防御していたが明らかにスーデさんの方が手数としては多かった。
(セラフィスが少し押され気味だけど……)
すると急にスーデさんが離れ、魔法を展開した。
「爆殺土!」
その時、セラフィスの地面には魔法陣が出てきた。
「おっと、これはしてやられたかな」
そして地面は爆ぜ、セラフィスは宙に舞い上がった。
「勝負ありかな」
「はい……」
決闘の結果、スーデさんが勝った。
「本当だったら体を木っ端みじんにする威力で爆破するけど命の取り合いじゃないし、手加減をした」
「は……はぁ」
「それでスイって言ったっけ?」
「はい、どうしました?」
「あなたのペンタグラム、最高だね」
(ペンタグラム……?聞いたことが無いな)
「聞いたことがないっていう顔をしているが、本当に聞いたことないの?」
「うん、ペンタグラムがどういう代物なのか、そしてどう影響してくるのか」
「なら見せてくれないか?その魔法陣を」
私は拳を惹いた、すると魔法陣が現れた。
「へぇ~これは興味深い、普通のパンチを木にぶつけてみて?」
するとスーデさんがなぜか監督の服を出し、それを着始めた。
「ス……スーデさん?」
「いいから木に渾身のパンチを繰り出せ!」
「はいぃぃ!!!」
私は熱に押される形で木にパンチを繰り出した。
「一応木に傷は追わせれなかったと……」
そしてスーデさんが私の横に立つとこう言ってきた。
「なら木に向かってさっきの魔法陣、やってみてよ」
(スーデさんにさっきの魔法陣の事ばれてるのか……?)
私は一瞬のうちに滝汗をかいた。
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