61話 すんやりと
翌日、私は気持ちよく起き上がった。
「おはよ~」
「おはよう……どうしてみんな起きてるの?」
セラフィスやナナシやマルセラ、そしてニコラが先に起きていた。
「スイが最後に起きたんだよ?どうしたの?」
「……なんでもない」
私は何故か快眠だったという感覚だけが心の中で引っかかっていた。
(どうして快眠できたのだろうか……?)
ベッドの質はまぁまぁで部屋は静かだった。なのにどうしてこんなに気持ちがいいのだろうか?
「そういえばすんなりと眠れたんだよな。疲れてたからなのかな」
「セラフィスもそう感じたの?」
「まさかスイもなの!?」
どうやらすんなりと眠れたことが不思議に思っている人がいた。
「でもさ、私気が付いたんだ。変な匂いが漂ってたことに」
「そうなの?私全然気が付かなかった」
変な匂いは私には匂っていなかった。ならなんだ?
「私にしか気が付かない匂いって事かなぁ」
「いや、私にも感じ取れた。あれは眠る匂いだ」
どうやらニコラも何か変なものを感じ取っていたらしい。
「神にしか匂えない何かなのか……」
「そうかもね……ならその眠りの匂いを出した奴を取っ捕まえる?」
「もしかしたら追っ手なのかもしれないし、捕まえようか」
そして私たちは眠りの匂いを出した奴を探しだすことにした。
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