4話 力の倍増
セラフィスはあたりを見回し、草むらに触手を突き刺していった。
「ここのあたりで動きがあったんだけど……あれ~?」
すると私の方向に白ローブの人が飛びかかってきた。
「こっちだったか!?」
私の真上を触手が飛んでいき、白ローブの人の肩を貫いた。
「……お前は独立派の……ドミトレスクの信仰者だな」
白ローブの人は触手を解こうとしているがセラフィスはその光景をじっくりと見ていた。
「だめじゃないか、私の触手をよけないと、こうなるって」
するとセラフィスは白ローブの人の肩を吹き飛ばした。
「これで魔法は発動できない。足は残してあげる、だから今すぐ立ち去れ」
立ち去れと言葉をセラフィスが放った途端、この場にいる人たちにものすごい重圧が感じられた。
(なんだこの重さ……いや重さじゃあない、魔法なのか!?)
その言葉にも屈さない白ローブの人が私に向けて口にくわえたダガーナイフを投げてきた。
「そんなもの、投げたらだめじゃあないか、だめだめ」
するとセラフィスの象がみるみる大きくなり、そして私の身長になった。
「まだは向かってくるのか?」
「この……悪魔が!!!」
「悪魔?私はセラフィスって名前がある」
すると白ローブの人の肩が光と同時に再生した。
「なるほど、神の加護か」
すると私に向けて氷の礫を撃ってきたが私はふとその氷の礫を殴った、すると私の腕に白の魔法陣が現れ、その氷の礫は粉砕された。
「今の魔法陣は一体?」
「分からない……でも今のなんだろ」
私は白ローブの人に殴りかかろうとした。
「でも使い方は分かった。でも氷の礫を私に撃ったでしょ?なら撃たれる覚悟があるってことだよね」
そして私は白の魔法陣を2枚展開し、そしてパンチを放った、すると一つの魔法陣は白ローブの方に飛んでいき、そのままの威力のまま、白ローブの人に当たった。
「うおっ!?」
「ありがと、今神の加護が消えた気がする」
するとセラフィスはでかくなった触手を白ローブに突き刺し、そのままの勢いで貫き、白ローブの人の体が飛び散った。
「うえっ」
「飛び散っちゃった、でもこの血肉は無駄にはしないよ」
触手についた血肉はセラフィスが吸収しているようだった。
「でも今の魔法陣、意思を持っているように飛んでいった」
「うん……でもさっきの姿、何なの?」
「ああ、あれは私の本当の姿、それでこれが偽りの姿。この小さい体の方は人から評判がいいからこうしてる」
「人から評判がいい……まぁこんなもちもちですべすべのお肌だから人気が出るよね」
「くすぐったいねぇ~」
そして私たちは急いでその場を離れた。そして私たちは改めて街に向かって歩き出した。
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