23話 客人
目を覚ますとセラフィスの寝相が原因で私の首が寝違えていた。
「いててて……寝違えちゃったか」
セラフィスに目を向けると掛け布団から飛び出し、風邪を引きそうだった。
「……布団かけるか」
私はセラフィスに布団を優しく掛けた。
「しかし私とセラフィス以外、この家にいないのが少しだけ寂しいな」
私は家の中を自由に散策していった。
(しかしこの石像って誰がモチーフなのだろう、神の石像なのかな、それとも過去の英雄の石像なのかな)
片手には剣、片手には盾を持っていて昔に活躍した人か神なのかと推測は出来る。
「失礼~」
急に扉が開き、私は振り向いた。
「おっと、警戒しないで。私はあなたの敵じゃあないから」
「……ならいったい誰なの?」
(見た事のない人だ……身なりはどこか気品ありそうな恰好だな)
私は注意深く奴の特徴を見ていった。
(髪の色は白色で髪型がぼさっとしている。自分の身なりは気に留めていないのか?それでどこか私とは違う魅力がある)
詮索しているとどんどんと奴は近づいて行った。
「来ないで、私はあなたを信頼したわけじゃあないから」
「信頼ね……それ敵対者に言えるのかが分からないけどやめな?その言い草」
すると奴の周りには5つの現象が浮かび上がった。火、水、風、電気、土と。
「わかる?このエレメンタルを」
「わかるが……どうして5つなんだ?」
「今現在主流となってる魔法のエレメンタルだ。近くの村にいる鉄球使いを知っているか?」
「鉄球使い、ウィットフォードさんのことですか?」
「あのワキガ野郎の事だ、そいつは鉄球に電気を纏わせて攻撃するだろう?」
「鉄球に電気を纏わせてますね」
「あれ、実は私が教えたんだ。元々ある素質を最大限に引き出し、そして効率よく繰り出せるように」
「そうなんですね……」
「実際ペンタグラムとエレメンタル、戦力の差はあまりないが戦い方によっては偏りが出る。例を出そう。鉄球に火を纏わせている時、土の壁を作れば攻撃は通らない」
「当然通らないですよ、どうしたんですか?」
「だが鉄球に電気を纏わせているときに水の壁を作るとどうなる?」
「電気が水を通じて発動者に感電する」
「そうだ、じゃんけんのように成り立っているんだ火は水で消える。水は電気をよく通す。電気は土をよく通さない。土は風で飛ばされる。そして風は火を広範囲にまき散らすっていう風なんだ」
「へぇ……」
「あなたのペンタグラムは力を溜め、そして放つだろう?土には特攻かもしれん、だが弱点にも気が付かなければならない」
「弱点……私の体が耐えれるリミットを超えたらだめとか?」
「そうだ、だがそれ以上に恐れないといけないこと。それは魔法陣を利用されることだ」
「利用されたら何がいけないの?」
「利用されると当然あなたに攻撃が行くでしょ?威力が倍増されていくのよ」
「……それってどういう事?」
「相手の攻撃が一撃一撃重くなっていくのよ」
奴はあたりに生えている木の板を持ってきた。
「右の板が君だとすると左は敵だ。ここに魔法陣を展開してみて?」
私は板と板の間に魔法陣を展開した。
「あなたが攻撃を繰り出すと当然敵にダメージが行くでしょ?」
「そうだね、それがどうしたの?」
「相手からの攻撃もその魔法陣を狙ってくるとしたら当然あなたの板が折れてしまう」
「確かに折れるね……」
「つまりだ、敵に利用される前に自身で魔法陣を利用することが大事だ」
「そうなのね……でもあなたは誰?それだけ聞きたい」
聞きたいことを後回しにしていたが奴は答えてきた。
「名前は言えないけどセラフィスの仲間ってところかな」
そう言うと奴はセラフィスを探しに行った。
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