134話 白銀の神殿
私たちはアデラリードの神殿に全速力で向かっている最中だ、今いる地点から神殿まで距離は離れておらずそんなに過酷な道ではない事は分かっている。
「セラフィス、聞いておきたいんだけど」
「どうした?」
「ここに居るみんなでアデラリードを倒しに行ったら確実に犠牲出るよね」
「そうだな、だから選抜メンバーで行こうか」
セラフィスは考えるとマリーさんを指さした。
「マリーさんは私たちについてきて、マオさんは万が一居残りメンバーに何かあれば迎撃できるように残って」
「まぁそれが安全策だろうなぁ」
マオさんは納得してくれてた、そして神殿に乗り込むメンバーは私とセラフィス、マリーとマレだった。
「どうしてマレが?」
「本当は待機してもらおうと思ってた、だけど主力が居ない場所に敵が来たらマレは恐らく敵を拘束魔法で拘束するだろう」
「そうだね」
「だからアデラリードの動きを封じるために動いてほしいんだ、戦闘には参加しなくてもいい」
「了解っ、それで他の人たちは?」
「自らを守り、仲間を守るという感じの動きでお願い。決して弱いってわけじゃあないから安心して」
マルセラたちは納得をして私たちは作戦を練っていった。
「この先に神殿があるのね」
「そうと本に書いてたんだよね」
車を走らせていると目の前に輝く建物が見えてきた。
「前が見えにくいなぁ」
「多分あれがアデラリードの神殿だろう」
輝きすぎていて私たちの目を潰しにかかっていた。
「どうしてそこまで輝いてるんだよ」
「さぁ、でもここまで輝いているとなるとていれはきっちりされてるね」
周りにはリンゴの木が植えられていてあのリンゴと首から何か生えてくるのと関係はありそうだ。
「さてと、みんなはここで待ってて、私たちは行ってくる」
私たちは車を降り、神殿に向かっていった。
(ここから一切の油断は許されないな、気を引き締めるか)
私は顔を叩き、意識をはっきりさせた。
「さてと、スイ、マリーさんとマレ、準備はいいか?」
「ああ、準備はできてる」
「出来てるよ~」
「ふぅ、こういう感じになりそうだから鎌を持ってきていてよかった」
「よし、なら走って奴の神殿に突撃するぞぉ!!!」
セラフィスは触手を使って地面に刺し、一気に飛んでいった。
「よし、セラフィスに続くぞ!!」
私もペンタグラムで体を加速させて突撃していった。
「……二人とも変だね」
「そだね~」
マリーさんはマレを掴み、飛んで神殿に向かっていったのだった。
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