133話 必要悪の暴走
非公開図書館に入った私たちは目ん玉をひん剥くような光景が待っていた。
「すごぉ……」
公開図書館とは違い少し薄暗く、学生たちが静かに本を読んだり勉強を行っていた。
「こっちです」
私たちは先生に連れられるがままとあるテーブルに座らされた。
「えーと、このあたりに神々の文書があったはずだ」
先生が本を一冊一冊かき分け、とある本を出してきた。
「これが探していたものですか?」
「そうですね、ありがとうございます」
私たちはアデラリードの事について書かれている本を見た。
(とても古そうな紙だなぁ、それだけ言い伝えがあるってことか)
「ふーん、エリートだけの世界にするって言ってるのか、何ともつまらんね~」
セラフィスがそう言うとニコラは少し否定しつつ自身の考えを言った。
「いや、エリートだらけの世界はつまらなくはないかもしれない、でもその世界は本当に幸せなのかなって私は思うんだ」
「まぁ、ニコラの言ってることは少しだけ理解できる、けどね私はその理想のために人を殺すなんて看過できないんだよ」
本を読み進めていくとアデラリードの神殿が載っていた。
「ここがアデラリードの神殿か」
そこには先代のアデラリードのご神体や宝物があるという事が書かれていた。
「多分だけどここにアデラリードがいる、そうとわかれば今すぐ行くぞ」
「ああ、分かったよセラフィス」
私たちは席を立ち、先生に本を渡して外に出た。
(ここからアデラリードを倒しに行くのか……)
そして私たちの旅は最後の土地に向かうのだった。
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