128話 夜遊び
私とセラフィスは宿に帰るとマレが何か私に魔法をかけようとした。
「えい!出てこい!」
すると地面から触手が生えてくると私の腕や足を捕まえ拘束した。
「へぇ、こんな風に出るんだ」
「ちょっとマレ!?これ何なの?」
するとニコラが釈明をした。
「マレに触手を召喚して拘束する魔法を教えたんだ、まぁどうせ変なことには使わないだろうしさ」
「でもこの触手簡単に千切れるけど?」
私は勢いよく触手をブチっとちぎった。
「そりゃ強化前の奴だからね、明日になれば分かるさ」
「へぇ、明日を楽しみにしてるよ」
そして私たちは一旦眠ることにしたがなぜかマレが一人でトイレに向かった。
(一体マレは何をするんだろう?)
私はそっとセラフィスの触手の拘束を解き、静かにトイレに向かって聞き耳をした。
(一体何をやってるんだ?)
聞き耳で聞こえてきた声、それはなんだかいかがわしい声だった。その声でわたしは顔が赤くなった。
(うひゃ~こりゃ一発やっちゃってるね)
私はニコラが言った言葉が何となく理解できた、そして私はその事を忘れようとベッドに向かった。
(でもセラフィスと一緒のベッドか、なんだかいい気分ではないけど……眠気が来るんだなぁ)
そして私はすやりと眠り、その数時間後マレがトイレから出てきた。
「……誰にもばれてないよね?」
マレはベッドに入ると恥ずかしくなっていたのだった。
翌日、目が覚めるとなんだか異臭騒ぎが起こっていた。
「なんだかトイレが臭いんだよな……」
「どうしたのよセラフィス」
「トイレが臭くなってるんだよ、流し忘れた人いるのか?」
私は昨日合ったことを言おうとしたがさすがにマレの信頼に関わることだから口を閉じた。
「しかし誰がトイレを流してないんだ?」
私はスキを見てこんなことを言った。
「ねぇ、私ね思いついちゃったの」
「スイ、一体何を思いついたんだ?」
「私とセラフィス、そしてマレ、今日の夜にちょっと用事あるよ」
「一体どういう事なんだ?」
「あのリンゴを売っていた奴を拘束してからすぐに尋問をするのを思いついたんだ」
私はマレ主軸の作戦を思いついたのだった。
「あのクソまずいリンゴを売ったやつを?」
「ああ、実際あのリンゴで怪物になったやつがいるだろう、何か手がかりを奴は持っていると思ってるから尋問をして聞き出すぞ」
「まぁ過激派の奴らに関りが無くとも一旦懲らしめないといけないからな」
「よし、なら夜に行こうか、でも姿がバレるとまずいからローブでも買いに行こうか」
「もしも姿がバレたらここに居られないからか、了解。衣料品店に行こうか」
私とセラフィス、そしてマレは衣料品店に向かった。他のみんなは宿の部屋でお留守番にしている。まとめ役はニコラだ。
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