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125話 頭がバーン

「ねぇねぇ、これを機にちょっと街に出てみない?」

そうセラフィスが言うとニコラが賛同した。だがセラフィスが訂正した。

「あー、私はスイだけに言ったつもりなんだけど……」

「そうなの?なら二人のデート楽しんで」

「デート、まぁ他の人から見ればそう言われるかぁ」

セラフィスがそう言うと私の手をつないだ。

「ねぇセラフィス、何処に行くの?」

「ちょっとだけ散歩に行くだけだよ」

そして私はセラフィスの手を握って外に出た。

「ねぇ、聞いておきたいことがあるんだ」

「何を聞きたいの?」

「さっきの事で私の事嫌いになってないよね…?」

セラフィスは触手を持って顔を赤らめていた。

「いいや、全然嫌いになってない、むしろ強い事を自慢したいんだなって子供っぽい感じに見えたよ」

「なら子供らしく振舞ったらいいの?」

「私のそばに居たらね」

するとセラフィスは屋台を指さした。

「ならあのリンゴ食べたい」

(セラフィス、もしかしてリンゴが食べたいから子供らしく振舞いたいって言ったのか?だとしたら言葉巧みだなぁ)

私は渋々リンゴを二つ買い、食べ歩きをしていった。

「このリンゴなんだか水分が無いような」

「確かにみずみずしくはないとは言えないけど……なんだか微妙だね」

するとセラフィスがこんなことを言いだした。

「農場でリンゴ育てたいなぁ」

「えっ!?」

「自分で育てたリンゴが一番うまいって言われるでしょ?将来的にはリンゴの木を植えたいなぁ」

「それって夢だよね?」

「ああ、今は叶いそうにない夢、だけど必ず実現して見せるんだ」

「私もその農園に行ってもいい?」

「ああ、むしろ是非っていうところだ」

私とセラフィスは夢を語り合っていった。すると後ろから爆発音が鳴り響いた。

「なんだぁ?」

「ちょっと見てくる~」

セラフィスが音の鳴った場所に走って行き、私も後を追った。そしてそこには頭がない遺体が転がっていた。

「あれ、どうしてこれ頭が無いんだろ」

セラフィスが遺体をツンツンすると何かが首から生えてきた。

「おーこれって何かのギャグ?」

遺体が落ちていた場所、そこはさっきリンゴを買った屋台だった。

(何か変だな……リンゴはみずみずしくない……それに変な店員)

するとセラフィスの触手が勢いよく遺体から生えてきた物を斬り落とした。

「それでこのゲテモノはあなたが生み出したの?」

セラフィスの触手がどんどんと店員に寄っていく中、店員は異様に冷静だった。

「いえ、鮮度が落ちていたんでしょう」

(鮮度が落ちていてもどうしてこの人の頭が爆発したんだっていう話だ、何を隠してるんだ?)

セラフィスの触手がどんどんと店員に伸びていく中、国政警官がやってきた。

(まずい、ここで国政警官が首を突っ込んでくるとこいつの正体を暴けない)

国政警官は私たちを静止し、一旦その場を解散させた。

「ねぇスイ、いまがっぺむかついてる」

「セラフィス、その気持ちよくわかるけどどうしてがっぺって言うの?」

「ん?言っちゃだめなの?」

「いや言ってもいいんだけどさ、それ方言?」

「そうだよ、転生者が言ってた」

明らかにこの国で何かしらの陰謀が動いているのは確実、だけど国政警官が凄く邪魔だと感じたのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

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