12話 連れ出し
私とセラフィスは椅子に座って休憩をしていると男の人が私に近づいてきた。
「なぁ、隣にいるのはセラフィスなんだよな?」
「そうだね」
「そうか、一度君とお手合わせを願えないかな」
「いいけど、どうしたの?」
「神を従えている実力を見せてもらいたいんだ」
「私は弱いんだけどな、やってみるか」
私は男の人に連れられて森に連れてこられた。
「一応言っておく、俺は本気で戦う、だから君も本気で戦え」
「いいよ、殺してしまっても文句は言わないでね」
先に動いたのは男の人の方だった。
「これはどうだ?」
鉄球と鉄球が飛んできていて私はしゃがんで避けた。
「鉄球を飛ばしてどうしたの?」
「ふん、これが俺の攻撃だ」
(見るからに飛ばしてくる攻撃だが当たったら打撲じゃ済まなさそう)
私は魔法陣を飛ばし、一発殴った。
「へぇ、それがお前のペンタグラムか」
「ペンタグラムの事知ってるの?」
「ああ、これの事か」
男の人は再び鉄球を飛ばしてきたが周りに電気が纏ってあった。
「ビリっと来たァァ!!!」
私はぎりぎりで鉄球をかわしたのかが悪かったのか電流を感じた。
「これが俺のペンタグラムだ」
「そうなのね……十分強いじゃあないか」
(直撃したら恐らく感電してそのままゲームセットか……何とかかわさないとな)
私はどうにかして男の人の懐に入ろうとしているが隙があまり見えない。
(隙は一体どこにあるんだ?)
すると地面から電流を感じ、思いっきり足を止めた。
「うおっ!?」
「隙ありだ」
男の人は鉄球を腹に投げてきた、それには電気が纏っていて、私に当たったと同時に体が焼けるような痛みが全身に染み渡った。
「うへぇ」
そのまま私は後ろ向きで倒れ、よこからセラフィスが顔をのぞかせていた。
「大丈夫?」
「ビリっと来たねぇ」
「それは当然だろう、だがこれほどまでに弱いとは、スライムより弱いぞ」
「そうなんですか……?」
「ああ、何よりまだ基礎が出来ていない」
その時、後ろからイケメンの人がやってきてフライパンで男の人の意識を一瞬刈り取った。
「ほら、帰るぞ」
「痛いデス……」
「声が小さい」
「痛いデス!!!」
「声が大きい!」
理不尽を目の当たりにした私とセラフィスはあんぐりと口を開けていた。
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