110話 尋問
私たちは宿に帰りドッペルゲンガーを何となくだが拷問をした。
「ほーらほら、早く情報を吐かないとこの拷問を続けちゃうぞ」
「もごぉぉおぉ!!!!」
ドッペルゲンガーの口を塞いでいて当然話すことは出来なかった。
「なぁスイよぉ……これの何の意味があるんだ?」
「私がいた世界の拷問の一つで滴水刑っていうのだ、ちなみにめっちゃ苦痛だから」
「そうなんだ……」
数時間、数十時間滴水刑をし続けたのだった。そしてドッペルゲンガーの心が折れたと思ったら口を塞いでいる布を外した。
「どう?話す気になった?」
「はい……」
もう心がボロボロになっていそうだったのですぐに質問をした。
「ならどうしてウィットフォードさんに化けてたの?」
「それは主に姿を変えられて……」
「主ってのはいったい誰?」
「アリックです!!!だからもう水止めてぇぇ!!」
「セラフィス、アリックってしってる?」
「知ってる、だが弱いはずなのにどうして名前が?」
「知らないよ、そんな事」
私はとりあえずドッペルゲンガーを衛兵に突き出し、ジェルヴェーズに情報を出した。
「アリックか、なるほど調べてみる」
そして私たちには少しだけ休みが生まれた。
「ふぅ、とにかく今を満喫するかぁ……」
私は早速布団に潜り込んだ。
「おやすみ~」
そのまま眠ろうとしたが全く寝る気になれなかった。
(……どうして眠れないんだ……どうしてだ?)
ふと枕を見て見るとセラフィスの触手が私の頭の下にあった。
「……セラフィス」
「スイの言いたいことは分かる、どうしてそこに触手があるってね」
「そう言いたかったんだけど」
「いいじゃん、触手枕ってのは」
「まぁ……うん」
私はその触手枕に頭を寝かせた。
(程よい弾力だけど……うん)
私は言葉を失っていた、どう表現したらいいのか分からずに……頭が真っ白になってしまった。
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