102話 夜闇の徘徊者
作戦会議をしていくと夜になっていったのだった。
「うーん、暗くなっていくね」
「何時間話し合ってたの?」
「多分4時間ぐらいだね」
セラフィスは宿の外に出ようとしていた。
「セラフィス、何処に行くの?」
「もちろんあの城に忍び込む、人数は少ない方がいいだろう」
「そうだけどさ……私は付いて行きたいな」
「信頼してる人についてきてほしいんだ、だから来い」
私はセラフィスについていく事にした。
「どうして私だけについてこいって?」
「あのメンバーで一人だけの転生者だからな、この世界の誰とも縁が無いだろう。だから信用できるんだ」
「セラフィスがそう言うんだ~」
セラフィスの言っていることは合理的だが……
「これは市民と貴族を分けるための壁だな」
「そうみたいだね、入り口は衛兵が立っているし……どうする?」
真正面から突撃はさすがに無謀が過ぎる、セラフィスはこの場面はどうするのだ?
「触手を使って壁を飛び越える、そこからは時間との勝負だ」
「時間の勝負ね、了解」
私はセラフィスに抱きつき、セラフィスは触手を壁に突き刺し、そして上空に飛びあがった。
「ここから勝負だ!」
セラフィスは貴族の家の屋上に触手を伸ばして立体機動で動いて行った。
(セラフィスは今魔力が漏れている場所から城の地下に入ろうとする、私はその漏れている場所を広げるって事ね)
私はペンタグラムの準備をし始めた。
「スイ、よろしく」
「分かってる!」
魔力が漏れている場所にセラフィスが飛んでいき、私は大きな魔法陣を展開した。
「いっけぇぇ!!!」
私はセラフィスの前に黄色の魔法陣を展開してそのまま魔力が漏れている場所に突撃していった。当然爆音が鳴り、衛兵が集まりだしているところだった。
「スイ!早く行くぞ!」
「分かってる!」
私たちは城の中を走って衛兵から逃げつつ、地下の入り口がどこかと探していったのだった。
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