1話 白と黒
白と黒、それは真反対の存在。白があれば黒もあり。一方が多くてもいけないし、一方が少なくてもそれでもいけない。この社会は白と黒で出来ているが私は白で上司は黒、その上下関係が影響して私は鬱になった。日々のパワハラやセクハラに耐え、心も体もボロボロになっていた。
(もう……嫌だ)
そう思いつつも私は家を出て、東京に出ていった。周りの目は死んでいるが私は自身の感情を押し殺し、鬱と感じさせない笑顔で会社に出社してきた。
「今日の資料だ、きっちりまとめておけ」
私の机には英和辞典の厚さおよそ4冊ぐらいの厚さを今日中に仕上げろと言う無理難題を押し付けてきた上司を今殺してやりたいと思っているが法という鎖で首元をつながれている今、そのことはできない。
(今日も残業確定かな)
私は椅子に座り、資料を一枚一枚パソコンに打ち込んで行き、無我夢中で作業をしているとどんどんと時間が過ぎていくものだ。
「あっ、これ追加分ね」
上司から大量の資料が追加され、残業が確定し、休憩時間を返上してパソコンにかぶりついている時、急に力が抜けていき、体温が下がっていった。
(あれ……力が無くなっていく)
私は椅子から落ち、視界が暗くなっていく中、私は仕事の事しか考えれなかった。周りはこの事が日常茶飯事で私を助けなかった。そして私は命を落とし、そして天に魂が召されていった。
(ああっ、これで私の人生は終わりか……親孝行という親孝行は無かったなぁ)
今になって親孝行をしてこなかったことに強い後悔を抱いてしまっていた。すると私の周りが光り始め、次の瞬間、青い空が見えた。
(あれ……ここって天国か?)
体の力が入り、立ち上がるとそこは草原だった。
「……ここは天国か」
私は飛ぼうとした、だがペチッと地面にたたきつけられた。
「いてて……天国じゃないのか?」
ふと服装を見ると会社にいた時の服装と違い、白色の服に変わっていた。
「……この服なんだろ」
私は服を脱ぎ、服の柄を見始めた。
「知らない服か……しかし猛烈に喉が渇いたな……近くに水場ないかな」
水場を探していくと川を見つけた。
「水だ……飲むか」
水を飲むついでに私は顔を確かめた、すると会社にいたころと顔が違っていることに気が付いた。
「えっ!?顔が違う……」
私は腕を見たが手の甲にあったほくろが無くなっていた。
「……意味が分からない」
そんな事を独り言で話していると奥から知らない人が来た。
「……?」
服装は黒が主な色になっていて装飾品として黄色が混じっているだけだった。そして見た目は女の子で9歳……いや13歳ぐらいの見た目だな。
「ってこっちに来たぁ!?」
私は横に避け、知らない人の攻撃をよけた。
(一体この世界はなんだ!?)
私は知らない人を見た、すると服の隙間から黒色の何かを出していた。
(あれはなんだ?触手?ムチ?今考えている暇はないかな)
でもあんな奴に出会ってしまうとはつくづく運が無いなと痛感してしまう。
「おあぁあ!?!?」
一瞬考える隙に私の四肢は黒い何かに掴まれた。
「やめて!これを解いて!」
思いっきり暴れるが知らない子は私をじっくりと見ていた。
「何よ!?私が珍しいの!?」
すると私を地面に押さえつけ、馬乗りになった。
「……あなた、すき」
「へぁ?」
すると知らない子は私の腹に顔をうずめた。
(一体この子はなんなんだ!?ってこれ触手か!?)
力一杯に解こうとしても外れなさそうだった。そして気が済むまで知らない子に私の体を堪能されていった。
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