表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
筆をはしらせ時を止める  作者: あっきーじょ
2/2

小さな『最悪』

あっきーじょです、!

投稿遅れて申し訳ございません!

今回のお話も色々と不思議な感じになっております!!

ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しです(*´ω`*)

「………は?」

ついさっきまで歩いていた人が、走っていた車が、ゆらいでいた花が、まるで凍結したかのように動きが止まった。

これ…どういうこと…?

さっきまで聞こえてた騒がしい声も聞こえなくなったし…みんな…一体どうなってるの…?

「確か…、このボタンを押したら時が止まって…、」

私はもう一度目覚ましをストップするボタンを押した。

すると、何事も無かったように、止まっていた人が、車が、急に動き出した。

これは…、一体……。

私は走ってこの時計を買った時計屋に向かった。

しかしだ。その時計屋があった場所に行くと、時計屋は無く、ただの空き地になっていた。

「…は?」

思考が追いつかない。

(待てよ…、もしかしたら最近疲れすぎていて幻覚が見えていたのかも…。電車に乗り遅れちゃうから、先に学校へ行ってしまおう。)

私は現実から目を背け、先に学校へ向かうことにした。

しかしだ。

「やばいッ、、遅刻っ……!」

あと5分でチャイムが鳴る。

校門はもう見えている。見えているのに、足が動かない。

「どうしよう、、っ」

諦めかけていたその時

「あっれー!江月さんじゃーん」

後ろから聞きなれた声がした。

声に驚いて振り向くと、そこにはいつも嫌味を言ってくる玉中(たまなか)さんがいた。

「あっ…、玉中さんっ…。」

ただでさえ学校に行く気力も無いのに、玉中さんと喋ると遅刻どころではなくなってしまう。

「あっれれー、もしかして江月さん、遅刻〜っ!?!?」

…はじまった。最悪の事態だ。

「え、、、いやっ、、」

「あー遅刻なのねーっ、私ぃ、委員会の関係で今外にいるだけだからぁ〜っ、遅刻じゃないんだよね〜」

玉中さんがクスクスと笑う。

「あ、…、あの、急いでるので…っ!」

私が走り出そうとしたら、玉中さんが服のうしろをひっぱった。

「江月さん、足遅いじゃん?だから、走っても無駄なわけ。わかる?」

私が怯えていると、玉中さんは上から見下すように微笑んだ。

「遅刻するんならさぁ〜もっと遅れてくれない?じゃないと面白くないの。」

「…え…?」

すると玉中さんは呆れたような顔で片手をいじりはじめた。

「だからぁー、江月さんがめっちゃ遅れて遅刻してくれれば、クラスで笑いが取れるわけよ。わかる?」

何を言っているか、理解が出来なかった。

と同時に、考えるよりも手が先に動いた。バッグからさっき買った時計を取り出し、目覚ましを鳴らした。

「何っ…、うるさッ…!」

そして目覚ましをストップした。

「…やっぱり。」

さっきと同様に、時が止まっていた。

玉中さんは手で耳を塞いでいる形でぴったり止まっていた。

私はチャンスだと思い、学校へと向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ