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第五話 ② ~早朝の駅前に超絶美少女が居ました~

 第五話 ②



 駅に向かって愛車のポチを走らせる。

 まだまだ早朝の道路は空いているが、この時間は物流のトラックが多い。ビュンビュンと隣を追い抜いていくトラックに少しだけ恐怖を感じながら、駅へと到着する。


 無料の駐輪場に盗難対策をしっかりと済ませてポチを停める。


 駅へと歩いていると、既に何人かのサラリーマンが眠そうな顔をしながら通勤していた。


 俺もそのうちこうなるのかな……


 なんてことを考えながら駅へと向かう。


 定期券を改札口に入れ、構内へと入る。

 この時間の電車は数分おきに出ているので、それほど待たずに電車が来る。


 すぐにやってきた電車乗りこみ、この時間の特権でもある、電車の椅子に座る。


 三十分程の時間ではあるが、座ってられるのはかなり楽だ。


 やはりと言うか当然と言うか、聖女様……黒瀬さんは乗ってなかった。


 なんか電車で見かけることが多かったので、もしかしたらなんて思っていたが、そんなことは無かった。


 カバンから俺は一冊のライトノベルを取り出す。


 お気に入りの作者の心躍る異世界転生ラブコメだ。


 紙の本を堪能していると、目的の駅へと到着する。


 どっかの聖女様とは違い、きちんとそのことに気が付く。

 俺はライトノベルをカバンにしまい、電車を下りる。


 電車を降りる人の中に、うちの高校の生徒はいなかった。


 通勤途中のサラリーマンと一緒に構内を出る。


 待ち合わせの駅口へと向かうと、


「おはよう、悠斗くん」

「おはよう、朱里さん」


 笑顔で迎えてくれる俺の可愛い彼女が既に待っていた。


「ごめんね、少し待たせちゃったかな?」


 時刻は六時。遅刻はしてないけど少しの申し訳なさからそう切り出す。


「ううん。大丈夫。私もさっき来たところだし」


 と、彼女は気遣ってくれる。


 俺はその優しさに甘えさせてもらう。

 そして、有料駐輪場に停めてある自転車を取りに向かう。


「おまたせ。じゃあ行こうか」

「うん」


 お互いに自転車に跨り、走り出す。

 会話をすることを考えて少しゆっくり目に。


 さて、どう切り出そうかな。


 俺は会話のプランを少し考えながら、自転車を走らせた。

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