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大魔法賢者の一双 〜ー天才魔法使いと賢才最強幼馴染の2人ー〜  作者: うわのそら
第一章 Ⅰ 封印されし魔窟 《深淵の洞窟》
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Ep08『震える瞳、高鳴る鼓動』


高速で洞窟を進むユキト。

呪縛を解除したユキトの身体は呪縛の負荷が解け徐々に体力が回復していくのを実感していた。


身体が軽いそれに……。

実感する、魔法力が満ち溢れるのを。


先程の実戦で微量だが自分の実力に手応えを感じたユキトは自信に満ち溢れる。


そして、道を進むユキトを目の前に魔物がこの先にある出口を死守せんと出現し黄色い声で奇声を発しリズミカルに地面をはね出現する。


__『ピギュイイイイュ!!』


高速で移動する中目の前にまた特異な強化されたスライムがユキトの目の前に現れる。


先程よりも上質なマジックアイテムを取り込んでるようで、その波動をユキトは感じ、戦闘を仕掛ける。


__が、呪縛を解除したユキトとにとってそんな程度の敵は空を飛ぶ下等なハエ位の障害に過ぎなかった。


『滅せよ、下等生物…… 喰らえ!!』


短縮型の呪文を詠唱しスライム向け手のひらをかざしユキトは氷系の攻撃を放った。


ユキトは魔法式で冷たく、凍てついた氷を構成し何も無いところから氷を出現させた。


そして、その氷の形状を魔法式のちょっとした応用で針の様に鋭く鋭利な形に氷の形状を変化させそのままそれを相手に向け弾丸のように複数の氷を射出する。


その攻撃がスライムの心臓である核を正確に捕らえ貫き、それを破壊する。


__……『ピギュイイイイ!!!』


「こんなものか……」


核が潰れたスライムは液状となって消滅し、取り込んでいたオーブを落し消滅していく。


「このスライムもやはり持っていたか……」


ユキトの推察通りこのスライムもオーブを持っており、撃破後ユキトは目的だったオーブを取得し、魔法式を組み込んだアイテムボックスへ収納する。


手持ちのアイテムボックスに組み込んである『魔法式』は転送の魔法でありこの小さなアイテムボックスに収納すると家の大型アイテムボックスへと転送され格納されると言った仕掛けである。


この『転送』の魔法式さえあれば、幾らマジックアイテムをここで取得しても問題は無かった。


__とこの洞窟に来る前からユキトは準備万端であった。


更には家の大型アイテムボックスにも転送の魔法式を組み込んでいる為、取り寄せたい時は必要に応じてこちらから格納したアイテムを取り出す事も出来る。


「よし、このペースで接敵を繰り返したら帰るまでに大分使えそうなアイテムが家のアイテムボックスに溢れそうだな……」

(この洞窟に存在する上質なマジックアイテムの量……やはり、家のアイテムボックスに魔法式かけておいて正解だな)


「パンクしないといいが……」


と、家のアイテムボックスに対し要らぬ心配をするユキト。


スライムを撃破し先へ先へとユキトは向かった。


洞窟には呪縛の影響で特質変化した『吸血コオモリ』『猛毒を持った巨大ムカデ』先程の『マジックメタスライム』と言った強力で厄介な特性を持った魔物達がユキトの進撃を阻み襲いかかってきた__が、ユキトはそれを余裕で攻略し、襲いかかってきたモンスターの命は代償としてユキトに奪われ撃滅されていく。


いくら強力な魔物と言えど、魔法界随一の学院に通うエリートのユキトに立ち向かうなど如何(いか)に無謀な事だと知能の無い魔物達にはそれはわからなかった。


命とマジックアイテムを魔物から奪い自分の経験値へとそれを変換していくなんて爽快なんだろうかやはり実戦は心が震える。


ユキトは洞窟に出現する魔物を無双している時、心が打ち震えていたこんな興奮と緊張感絶対に学院の生温い授業では感じられない__と。


「フッ、今だけはソフィーに感謝をしてやろう」


「俺をここへと堕としてくれたアイツになぁ!!」


__ズシャ!!


『グォオオオオ!!!』

大型のキマイラサラマンダーが声を上げ、ユキトの遠距離攻撃型の風属性魔法で撃破される。


実戦の体験に心を踊らせなんの食料や『マナ』の補給も全くせず戦い続けたユキトは気が付けば100体以上もの魔物を撃破していた。


「……しまった、やりすぎたか」


進む道を阻む魔物を撃破し続けユキトは確かに自分の悪癖を再確認した。


負けず嫌いの自分はスイッチが入ると


__やりすぎてしまうと言うことを。


ユキトが短時間で築いてしまった魔物の死体の山がそれを確かに証明していた。


ユキト同様今日書いててめっちゃたのしかった。


瞳が輝く時って人間が最高に生きてる時だと思う!!


次回は21時 更新予定です!!

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