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大魔法賢者の一双 〜ー天才魔法使いと賢才最強幼馴染の2人ー〜  作者: うわのそら
第一章 Ⅰ 封印されし魔窟 《深淵の洞窟》
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Ep07『拒絶の精霊、反応する呪縛』

毎日更新頑張ります。


『モウシワケアリマセン……カイセキガ、キョヒサレヒョウジデキマセン』

精霊がユキトへそう報告した。


「拒否って、この文字化けした箇所一体どんな情報なんだ」

ユキトが発現した『オールハック』の魔法で召喚した精霊に達に文字化けして読めない違和感を感じる不自然な情報を精霊達にこれはなんだどういうことが説明しろとユキトは問いかけた。


『ワタシタチデハ、ゲンインツイキュウガ、デキマセン』


「ちっ……」

何度精霊に訪ねてもこの非公開情報は開示されない……この非公開情報がどんなものか自分の目でそれを確かめるまでは分からないって事か、高等な召喚魔法である精霊を使っても開示されない箇所があるってことはこの洞窟……相当な『術式』を組んでいやがる一体誰がこんなとこを作って……。


ユキトはこの洞窟に入ってから沸いた疑問達を脳内でかき集め一人考えにふけった。


何故こんなにもこの洞窟を抜けるの事が困難であるのかと。


__まるで誰かが構築したようなこの洞窟の設計。


文明が失われ、失楽した城である『レガリアウォール』の前に立ちはだかるこの洞窟……不自然に組み込まれた術式や呪縛。


これはレガリアウォールが存在していた時、そうレガリアウォールがまだ国として機能し、栄えていた頃に行っていた国民の選定の為ではないだろうか、と。


噂では、失落したレガリアウォールは古の時代何千年もの昔そのきらびやかな王国を目指し、ここで暮らしたいと申し出る別国から渡来してきた移住民が溢れる程いたとか。


__寛大な国王が全ての民を受け入れた為、王国は移住してきた国民で溢れたと。


まあ、ここまでは俺が魔法図書館で読んだレガリアウォールの伝記だ。

優しすぎる王様が作った国民の為の理想郷レガリアウォール__しかし、国王が優しすぎるが故に没落した一瞬の理想郷とまで呼ばれている。


しかし、ある時レガリアウォールの深刻な人口増加がある時を境に止まったという。


俺はここに入った時から薄々察しがついた。

何故ある時からレガリアウォールへ移住する民が減少したのか……そう、きっとこの洞窟が理想郷レガリアウォールへと続く道をこの洞窟が呪縛や変異したモンスターで押し迫る移民をせき止めていたのであろう。


「……なるほどな、だからあんな不気味な呪縛の霧のオブジェクトなんかがあるのか」

今咄嗟に考えた憶測で自分自身に納得が行くユキト彼は頭に思い付いた疑問を即時に解決しないと気が済まない質であった。


「よし、これで頭にかかった霧は解決した、あ……とは」

この不気味な霧を抜け、あのオブジェクトを破壊しレガリアウォールへと続く道へ抜け出させてもらう。


そうと決まれば先程使った魔法、精霊のオールハックで突き止めた最速ルートに従い呪縛の霧の影響を受けながらも前に進むユキト。


「っく……慣れたとはいえこの負荷……マズイな早くオブジェクトを破壊しなければ……」


__ザッ!!


「ふぅ、やっとか……」


ユキトが呪縛の霧に翻弄されながらもたどり着いた霧の発生原因であるオブジェクトの隠された場所へと時間をかけたどり着いた。


身体も中々のダメージを受けており先程スライムから受けた傷も生々しく残っており貴族のユキトには似つかわしく無いボロボロと言う言葉が適切と言った格好でそこへ辿り着く。


__ジャキン


「精霊、この岩で合ってるか?」

ユキトが肌、身体全体で感じる邪悪な呪縛の念。

それはユキトのかざした剣の先に映る岩からであった、そしてそのユキトの勘が本当に合っているか精霊に尋ねる。


『ハイ、マチガイアリマセン……イッケンタダノイワデスガ、コレハ、『カモフラージュ』ノプログラムデス』


「やはりそうか、まあこんな強い呪縛の念を感じて違うだったら逆に笑える__よし。行くぞ」


『__デァ!!』


……___ザシュッ!!


『ギッ、ギィヤアアアア!!!!』


ユキトが勢いよく何の変哲もない岩に強力な一撃を加えると岩の形状が一瞬で変化し本当の姿を表した。


「っく!! やはりか……これは、人工のマジックアイテム!?」


口から霧を吐く仮面を被った装いはまるで怪物のようなその不気味な人工のマジックアイテムは奇声を発しながらユキトの一撃により正体を現しそのまま消滅する。


__……シュウゥゥ。


煙を上げその人工のマジックアイテムが消滅した途端ユキトの身体は軽くなり今までどうりの動作が可能となる。


「か、身体が軽い……やった、のか?」


ブン、ブン。


腕を軽く上下に降り、呪縛が解けたか確認する。


「……よし、解けてるな クッ……ハハハ!!」


呪縛の霧を自ら解除したユキトはその達成感から笑い声を上げ少しはにかんでしまうのであった。


「やはり、思いどうりに事が進むと気分がいい」と。

よし、この軽さなら。ユキトが陸上選手の様に手首を軽くクネらせた後、なまった身体をピョンピョンと上下にジャンプし軽く運動をした後素早く足に魔法力を込め、目にも止まらぬスピードで走り出した。


__ダッ!!


ユキトの足は元からの運動力に加え、そこに魔法力を組み込み込んだため有り得ないくらいに加速した。


「はは、これはやりすぎか……ちょっとセーブしないとな、こんな足場の悪い所でこのスピードはあぶねぇ……おりゃ……」


__キッ


___バシュッ!!


ユキトはスピードを制御し、問題が起こった時に素早く走行を止められるくらいのスピードで洞窟内を走り続けた。


精霊達の情報だと、この先をずっと前に進めばレガリアウォールに到達できるハズだ。


ユキトは呪縛の解けた洞窟を前に、前に進むのであった。



あ、明日も……投稿できるハズ……いや、するんだ私!!

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