表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大魔法賢者の一双 〜ー天才魔法使いと賢才最強幼馴染の2人ー〜  作者: うわのそら
第一章 Ⅰ 封印されし魔窟 《深淵の洞窟》
6/51

Ep06『魔法式、その応用』


__ガキン!!


「くっ、こいつ物凄く硬い……」


『ビィギャーーー!!』


「だが、甘い……剣術も得ているこの俺に勝てると思うな」

ユキトはただ振りかぶるだけでは貫けなかったスライムに連続攻撃をしかける。


少しは慣れたが身体が……重い……この連撃でこいつを殺れなかったらマズイ。


__ガキン!!

__ガキン、ガキン!!!


「……これで終わりだ」


『ピッ、ピギュイイ!!!』

ユキトは負荷がかかる中、体力を振り絞り連続攻撃をやり遂げスライムを再構成が不可能な状態の細切れにし撃破した。


「ふぅ、やったか……」

無事スライムを撃破し、剣を納める。


「ん?」

溶けたスライムから核となっていたマジックアイテムがスライムの身体で溶解し、『魔法力』の源であるオーブとしてドロップする。


「これは……オーブ?」

恐る恐るユキトは赤く光るオーブを手に取りクルクルと回転させ凝視する。


「すげぇ……小さいけど、こんな上質なオーブ初めて見た、魔道具商会に売ったら一体どれ位のゴルドになるだろ……」

オーブは魔法師にとって欠かせない物で魔武器や俺の求める『魔法力』の向上や回復と様々な用途があって応用力に長けていて非常に需要が高いアイテムだ。


とりあえず俺はこの純度の高いオーブを大切にアイテムボックスにしまい込んだ。


一ヶ月の休学申請を出していた俺は攻略の途中で帰る事など一切考えてなかった、だからきっとこの先でこのオーブを使う事も有るだろうから他にも何かしらアイテムをドロップしそうな魔物はこちらから攻撃を仕掛け積極的に上質なアイテム回収をしようとユキトはそう考えた。


(やはり……上級ダンジョン『深淵の洞窟』は俺にとって好都合だ……待ってろソフィー……俺はお前を絶対に見返すからな。)


こんな時もユキトの頭は幼馴染のソフィーの事でいっぱいであった。


それの思考は必然であったかもしれないまだあの意識を失った失恋騒動から1週間も立っておらず、生傷は癒えずショックを抱えていた。


「ええい、フロールン家の長男としていつまでもウジウジと考えるのは良くない!!」


「よし、行くか……身体は慣れてきたが、この『呪縛の霧』をどうにかしないとこの先体力が持たないぞ……」


呪縛の霧に身体の自由を奪われストレスが溜まり、体力が徐々に削られていく。

この状況を何とかしなければとユキトは思考を巡らせる……。


「そうだ!! 広範囲ハックの呪文を使えば……この霧の発生原が特定出来るかもしれない」


しかし、全体ハックの魔法を発動する為にはかなりの『マナ』を使用する為魔物との戦闘のために魔法力を温存しておきたかったユキトだったが、いざとなれば先程手に入れたオーブを使い『マナ』の回復に使えば、ハックの魔法て失った分の補完に当てられると思ったユキトは__ここでハックの魔法を発動する決心が付いた。


「フッ、まさかこの間習った周囲にある物体(オブジェクト)をの情報を透視や解析する『スキャニング』の応用魔法を実戦で使うことになるとはね、やるじゃんエルクリウス学院(僕の母校)


「よし、やってみるか結合魔法」


「『スキャニング』と『ハック』の魔法式を詠唱にて結合__えーと、名前は オールハック!!」


分析魔法のスキャニングと視界拡張のハックの魔法この二つを結合させた『オールハック』の魔法なら、霧の発生原因の特定も容易な(ハズ)だ。


「天に使いし精霊加護の元、我が命ずるあなた方の神聖で高貴なる知恵の源を貸したまえ__そして我が今いかんとする道を刺し示せ!! オールハック!!」


__ブワワワッ。


詠唱と共にユキトの命で現出した魔法の精霊が粒子状に飛び立ち広範囲に掛けてユキトが追求したかった『呪縛の霧』の原因をついに精霊たちが特定した。


目を瞑ると幾多もの数が飛び立った精霊がユキトの目の代わりとなり、監視カメラのモニタのように頭に映像が複数浮かんでくる。


「……成程、コイツが原因か」

ユキトの考察は的中しており呪縛発生の原因は岩に扮した呪いのオブジェクトであった。


何とかこいつを破壊しないと、ええとその呪いの岩へ行く最速のルートは……っと、そしてオールハックによって解析が終わると帰還した精霊達の声が聞こえ、ユキトに語りかけてくる。


『ユキトサマ……カイセキカンリョウイタシマシタ』


「ああ、良くやったお前ら。目を借りて色々分かったんだが、俺一人じゃ見切れない部分や見落とした部分があるかも知れないから具体的な情報を開示してもらえると助かるんだが?」


『ハイ、ワカリマシタマスター、ジョウホウノカイジヲテイシュツイタシマス』


__ブォン。


精霊達が再び粒子状になりユキトの目に物理的に情報が見える形に姿を変えた。


「はは、お前達そんな事も出来るのか……あんがとさん」

文字と化した精霊達からこの洞窟の全ての情報が開示される。


※____________________※

・《アイテムボックス8件》


・《開けられたアイテムボックス5件》

(最終採取記録__22年前)


・《現存するトラップの数 2件》


・《オーブを有する特異体質の魔物を複数体検知》


・《潜んでいる敵意のある魔物116件》


・《呪縛オブジェクト1件》(最速ルートはここより3キロメートルこのまま直進した後、左右の別れ道が出現しますので左に曲がりそこから2キロメートル行ったところにこのオブジェクトは存在します)


・《 ヨ▒▽▒い▒◇ボ※△▒△古▂◇ ※……▒件》


※____________________※



「精霊達……やるじゃないか成程別れ道を左か」

『ハイ……カクニンイタシマシタノデ、マチガイハアリマセン』


「……ん?待て、精霊 何だこの文字化けしてる部分……」


とある最後の情報が開示されない部分が、ユキトへ不安を募らせた。


『コッ、コノジョウホウノ、セイキュウハ』


『キョヒサレマシタ……』


「なんだと!? ……」


明日も書きためがあるハズ……。

ええ、毎日更新頑張りますとも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ