表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大魔法賢者の一双 〜ー天才魔法使いと賢才最強幼馴染の2人ー〜  作者: うわのそら
プロローグ: 振られる、『腹いせに魔法特訓開始』
4/51

Ep04『我が師、叔父リグレッド』

昼間確認したら予想以上に伸びてて嬉しいです!!是非楽しんで下さい。


「そう……アレを手に入れてから俺はさらに強くなった……」


「是非とも教えて欲しいですわ!! ユキト様」

手と手を重ね合わせキラキラした目でユキトを見つめ、『あれ』の正体を知りたがるユキトのファンのシアン。


キャッキャとユキトの前でぴょんぴょんと跳ね可愛子ぶり、紫色の透き通った綺麗な髪をなびかせる。


「あ、あはは……今日も元気だねシアン」


(しまった……言い過ぎだ……今『これ』の正体をバラしたら盗まれたり、教師達に取り上げられ、この俺の持つこれが調査の対象に厄介だ……)


「その……抽象的な言い方で期待させてごめんねシアン『アレ』を手に入れたっていうのは……そうそう揺るぎない強いメンタル!!」


「めんたる? ……ですか?」


「あぁ、そう特訓の末手に入れたんだ、どんな強い相手が現れても絶対負けないぞー!! って言う強いメンタルをね!!」

すました顔で誤魔化す為に口から出任せを言うユキト。


「素敵ですわ〜ー やっぱり人間最後は心ですよね!! ユキト様それが力の源なんて……すてきですわ」


「は、はは……だよねシアン分かってるじゃないか、あはは」


(ふぅ、出任せ言ったがシアンの奴納得してくれたか……)


そう……俺は()()()手に入れたんだこのセカイに6つしか存在しない『エデンノカケラ』での一つであるこの『魔導書』を。


※ ※ ※※ ※ ※※ ※※ ※※※※※※※※※※


時はソフィーに振られその勢いでヤケを起こし、腹いせに攻略不可と言われたダンジョンに潜入したあの時に戻る。


そう、心に残った生傷が癒えぬまま__。


俺は小さき頃から俺に魔法を教えてくれていた貴族の親戚でダンジョンマスターのリグレッド叔父さんに頼み込み、1番難しいダンジョンを教えてもらい、難攻不落ダンジョン、『レガリアウォール』の入口『深淵の洞窟』の前まで来ていた。


そして叔父さんに案内してもらい深淵の洞窟手前の封印の森にやって来た、ここまで来るのは容易では無かったがダンジョンマスターの叔父さんの援護によってスムーズにここまで来れた叔父さんには感謝しかない。


「本当にここまでありがとなリグレッド叔父さん」


「この先に『深淵の洞窟』へと続く穴がある、そこに入れば洞窟へ……じゃが……ユキト坊ちゃんあそこは……」


「大丈夫……弟子の俺を信頼してくれって、それに俺学院の一、二を争うエリートなんだぜ?」


「むぅ……もう一度聞くが、ユキト坊ちゃん本当に行くのかの?……」


「ああ、俺は……行かなきゃいけない」


「そうか……なら仕方ないの……絶対生きて帰るんじゃ」

叔父さんが俺の真剣な瞳を信じ背中を押してくれる。


「ほほ、ダンジョンマスターをもう何十年も前に退役した身じゃが、驚いたの……まさか、教え子のユキト坊ちゃんがこのダンジョンを選ぶなんての……」


「ふふ、とびきりいや……最大級に難しいダンジョンを叔父さんにオーダーしたからね、だから必然的に叔父さんがクリア出来なかった()()ダンジョンになるそうだろ? 叔父さん」


「ほっほ……お手上げじゃよユキト坊ちゃんその通り……このダンジョンはダンジョンマスター時代の心残り、ワシにはどうしてもこのダンジョンが攻略出来なかった……こうして生きて帰って来れただけでも奇跡じゃ……」


「リグレッド叔父さんが攻略出来なかったなんて……ふっ、はは。」

何故かユキトは不気味な笑いを声を上げた。


「どうしたんだユキト坊ちゃん……まさかもう深淵の洞窟から漂う霧でおかしくなってしまったのかの!?」


「はは、ごめん叔父さん心配させちゃって。いやワクワクしてるんだ……このダンジョンから感じるこの威圧感……こう言うのを待ってたんだ」

(このダンジョンなら、ソフィーを凌駕する『魔法力』を鍛えられる)



「それじゃあ、行ってくるよリグレッド叔父さんここまで連れてきてくれて本当にありがとう……絶対攻略してくるよ」


「気をつけるんじゃぞユキト坊ちゃん、ピンチになったら魔法で連絡するんじゃぞ? いざとなればワシのツテで選りすぐりの賢者や魔法兵をこれでもかと連れてくるからのフォッフォ、フォ……」

叔父さんがユキトを思い遣りそんな言葉をかけてくれたきっと俺が本当に大切な弟子であり甥っ子だからであろう。


「うん、ありがとう!! 行ってくるよ、じゃ!!」


__シュタッ!!


ユキトはそう言うと身体全体で洞窟に向かい、勢いよく飛び込んだ。


「気おつけるんじゃぞ〜…… ふぅ……もう行ってしまった…… にしてもユキト坊ちゃんやっぱり速いのぉ……もう見えんわい……」


リグレッドはしばらく後ろからユキトの事を見送っていたが、直ぐに視界からユキトの姿は消えたちまち彼の後ろ姿は見えなくなってしまう。


(ワシは信じておるぞ……ユキト坊ちゃん、アナタのその頭脳が有ればワシが攻略出来なかったココを抜けられると……)


「……待ってろソフィ!! 待っていろレガリア」

深淵の洞窟を抜けた先にあるという難攻不落ダンジョン『レガリアウォール』に向け、ユキトの足は弾むように、前へ前へと加速するのであった。

今後も本作はアクティブに執筆していきたいと思います!!応援して頂けると幸いです!!


本日も20時更新予定ですよろしくお願いします!!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ