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大魔法賢者の一双 〜ー天才魔法使いと賢才最強幼馴染の2人ー〜  作者: うわのそら
第一章 Ⅱ ロスト・シャトー《レガリア》
19/51

Ep19『崩壊、ロストシャトー・レガリアウォール』


不自然な『異音』が室内に鳴り響く、そしてその『異音』はレガリア・ウォール全体の物だった。


「あわわ……ヤバイッス、ヤバイッスーー!! このままだと私たち潰されちゃうッスよ! ユキトサマ」



「……しまった俺とした事が、つい()()()の事で頭がいっぱいで冷静さをかいてしまった……」

ユキトが『レボルアイテマ』をケースの中から無理やり取った瞬間、天井が徐々に崩壊し崩れ落ち始める。


「レボルアイテマの、名は伊達じゃないな……やはりこの『レボルアイテマ』が秘める魔法力が、この城を浮遊させていたのか」

そう、


そして砂煙が立ち込め、パラパラと__頭上から瓦礫の破片が落下する。


……崩落するロストシャトー『レガリア・ウォール』


慌てふためく、アリア。


そしてユキトは__……こんな時もとても冷静だった。


光り輝き室内を光で満たした輝石であったが『異音』が発生した直後から光は消えており先程感じた焼かれるような痛みもなく、ただの輝石に戻っていた。


それを握りしめ、この城全体がやがてこの『異音』により崩落へと導かれる未来を予想するユキト。


口元に秘石を持っていない方の手を宛てがい冷静かつ、真剣な瞳をしながら眉を曲げ深い考えに耽ける。


__(管理者も無く、浮遊していたこの城……無人の浮遊城……輝石がトリガーとなった事しか考えられない崩落……どう考えても『これ』が、原因……やはり俺が今すべきことは__……)


片膝を曲げ地面に座り1人思考の世界に入り込んでいたユキトであったが、これからここを安全に脱出する為に思考の中で立てていた計画(プラン)を実行する為、ユキトはゆっくりと立ち上がりアリアに対し声をかける。



「アリア行くぞ……__もう、ここは持たない」



「ええ! これってガチ『崩落』なんスか!?」


「そうだ、そのガチだ、俺にはよく分からない言葉だが。まあそれはいいとしてここはもう数分で完全に『崩落』するだろう」


「ええ!? どどど、どうしてですか?」


「俺の召喚した精霊が提示した情報に偽りは無い。故に『異音』に対する結論は一つ、この城は『崩落』し落下する」


「てえ言うと? どうなるッスか私達……」



……………


………



___……。









謎の静寂が2人を包み込み、数秒後ユキトが口輪開く。



「死ぬな、、、」


「やだあああやっと洞窟での退屈から解放されると思ったのにぃいい死ぬなんてイヤっす!! バッドエンドはんたいーーっス!!」


「てかお前妖精だろ、俺が死ななければ死なないだろ?」



「ある()()を除いて、人間みたいに外的なダメージでは死なないッスけど、これ多分ユキトさんが先に死んで私も消えてなくなっちゃう奴ッスよ!!」


「お前な……まあいい、こいつのことはほっとこう」

うるさいアリアを横目にユキトは自分の中に取り込んだ『黒の魔導書』へと再び語りかけアクセスする。


(__……アクセス、黒の魔導書)



__フィイイン。


___ペラペラ。


ユキトの精神世界の中で本がめくられる。


(よし、始めるか)


完全崩落まで、そこまで時間がないのにやけに冷静であったユキトは『黒の魔導書』にアクセスしているようで目を閉じ、騒がしいアリアとは対照的に1人沈黙していた。


慌てふためくアリアを気ずかいもせず、激しさを増してくる地鳴りそして頭上から激しく降り注ぐガレキ。


地面は地鳴りの影響で割れたっているのも厳しくなる。


「ねーー!! ユキトサマ、なー〜にやってんすか!! もーあきらめてんすか!? ねぇなんか喋ってクダサイよ!! うああああああ死んじゃううぅ」


「……よし、コレで」


「あ! ユキトサマ喋った、どーすんすか!! 飛びますか!?私のこの羽でワンチャン生き延びれるッスよ? ワンチャン!!」

腕をワキワキさせながら、アリアが涙をうかべうるうるさせ、パニックになりながらそう言う。



「いや、そんな不確定な方法での脱出はゴメンだ、お前のそのワンチャンになんか俺の命を掛けられない……そこで、アリア俺を信じてくれないか? そしたら俺達は無事助かる」


「へ?」


「いや、だってお前俺の事全然信じて居ないじゃないか、さっきから」


「そ、そッスね……えへ、えへへ。ま、まだユキトサの妖精になったばっかでその不安と言うかなんと言うか……えっと、ユキトサマがちょー凄いのは先までの活躍で把握は出来ているンスけどね、ははは」

なにやらユキトの言葉で動揺し、少し儚い表情を浮かべるアリア。


「お前、まだ『アレイス』に未練あるだろ」


「えへへ、な、ないっス……ないっス」


「嘘だな、まあいい『アレイス』の事は聞け忘れろ。なんて野暮な事は言わない俺の話をよく聞けアリア。なあ、今のお前のマスターは俺だぞ? 少しは俺の事信用してくれないか?」

ユキトがいつもの冷淡な表情から打って代わり、少し口角を上げ優しい表情でそうアリアへ言う。


「ゆ、ユキトサマ…… ハイっす!! この黒の妖精アリアス=フェイ・シュバルツ、ユキトサマに忠誠を誓うっすス!!」

心のしこりが取れたかのような晴れやかな表情をアリアは浮かべ、ユキトを再び信頼しアリアはそれを言葉にしてそう言った。


「よし、それでいい行くぞアリア、俺の手に捕まれ!!」


「ハイっす!!」



____バシッ!!


「はっ!? こ、これは……」


手を繋いだ瞬間アリアへ伝わるユキトの思考。


契約妖精であるアリアは契約者であるユキトの身体に触れると彼の考えを共有しこれから先ユキトが取ろうとする行動が手に取るようにわかりそれをユキトと共にアリアは実行にうつす。




アリアとユキトは手を固く繋ぎ2人で短縮されていない転移の呪文を詠唱する。


ユキトが精神世界でアクセスした時に選択した『転移魔法』の発動条件が満たされ『黒の魔導書』が目に見える形になって二人の目の前にへと現出する。


__

__ペラペラと黒の魔導書のページが捲られ、『転移魔法』が記されているページが開かれる。


繋いでいない方の手で黒の魔導書へ向けて2人は魔法力を解放し手を差し伸べる。



『2人のマナをトリガーとし、発動せよ__』

「2人のマナをトリガーとし!! 発動せよ!!__」



転移魔法陣(ミタ・スタスィス)




転移魔法陣(ミタ・スタスィス)!!』



――――ブォン!!


黒の魔導書から引用され、発動された魔法で

二人の足元に魔法陣が形成される。


半透明でユキトにも読み解けない古代の魔法文字で形成された薄紫のそれに2人は足を踏み入れ、発動条件を満たし2人は転移を開始する、


下半身から徐々に消失していき、頭で思い描いた場所へとユキトとアリアの身体は3dプリンターの様な形でデータの様に転送される。





※※ ※ ※※※ ※ ※※※※※※※※※※※※※


無事転移の魔法が正常に機能し、ユキトとアリアは頭の中で思い描いた転送先である彼の家フロールン家上空へと転移魔法のゲートが開き、彼の自室へと2人は転送される。


「ハァハァ…… やはりこの魔法……相当なマナを使う……俺の魔法力を持ってしても足りなかったか、コイツが居てくれて本当に良かった……おいアリア? な、アリアしっかりしろ!! アリア!!!」


「っうっ、う……、ユキト……サ……マ う、うぅっ」



――___転移魔法に要したマナが膨大だった事で、内包するマナが枯渇し、アリアが倒れてしまい、アリアの身体が徐々に消えていき最後は完全に消失してしまった。



「アリアーーー!!」

レガリア編、これにて終了です。

Ep22話からはやっと本筋!学院編がはじまります!


メインヒロインがやっとえがけるぅーいえい。


作者自身、登場人物をいっーぱい好きになれるように頑張ってくつもりなので!頑張ります。(語彙力)



早ければ明日、遅ければ明後日には次の話更新致します!!


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― 新着の感想 ―
[気になる点] 「嘘だな、まあいい。俺の話をよく『レイス』の事は聞け忘れろなんて野暮な事は言わない」 誤字ですかね? [一言] え?アリア消えるの⁉︎ 例外ってやつ⁉︎
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