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大魔法賢者の一双 〜ー天才魔法使いと賢才最強幼馴染の2人ー〜  作者: うわのそら
第一章 Ⅰ 封印されし魔窟 《深淵の洞窟》
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Ep13『六等分の一つ、禁忌の書物』


「おい、黒の魔導書は契約したがお前となんて契約したつもりは無いぞ」


「えー、だから契約中に言いましたッスよー〜!! ユキト様ー〜 黒の魔導書と私を一緒に契約しますーーって!! そんでそれにユキトサマが同意したんじゃないスか」

契約のせいで俺の妖精となったアリアはぶっちょう面で俺に対し、ちゃんと契約に同意したじゃんと文句を言う。


(__しまった……確かにコイツは言っていた。『アリアス=フェイ・シュバルツ』を付き添い従うと)


「……あー〜」

記憶を辿るとそこには一緒について行くと発言するアリスの姿がそこにあった。こいつの変わり果てた真面目な口調のギャップで脳がバグってこの部分を聞き流して居たと自覚し、ちゃんと聞かなかった事を後悔する。


「どうしたンすか?」


「いや、なんでもない……」


「じゃ、よろしくッス!! ユキトサマ!!」


「あい。よろしくな、アリア」


「随分素直っすね? もっとうわー!! なんで俺がこんなうっさい妖精と一生一緒にいなきゃなんねんだー!! とか言って慌てると思ったのにそのリアクション見れなくて少しさみしッスね……」


「あぁ、心ではこの先ずーーっとそう思ってると思う」


「やならいつでも、契約解除してくれればいっスよ。マスターからの命令は妖精にとってそれは絶対なんで」

少し悲しい瞳で俺の目をまっすぐ見て、私の事は今後好きにして下さいとそう言うアリア。


「いいよ、平気だ。フロールン家の長男として抱える物が増えそれを守る事は上に立つ貴族として事誉むべきことだからな」


「そッスか……」


「ともあれこれからよろしくな、アリア……俺の妖精となったんだ。生ぬるい忠誠じゃ許さない」


(__キュン)

アリアの心に男らしい紳士なその言葉が響く。


「そそそ、そッスね、ははは。真剣な顔のユキトサマを見るとなんか調子狂うっす!! ええとええと、あ、ちょっと待ってくださいね、ユキトサマにはその、まだ魔導書について言うことが沢山あってー〜」


「落ち着け、それにお前の真剣な時の態度のが調子狂うぞ」

慌てる自分の妖精となったアリアに対し的を得たツッコミを冷静に入れるユキト。


「たはは!! 確かに。 えーと本題に戻しますねユキトサマ」


「ああ、頼む 色々魔導書には疑問があるからな」


「えーっとこの魔導書なんスけど、基本的な使い方とその応用は……」


※※※ ※ ※ ※※※※※※※※※※※※※※※


……__アリアからのレクチャーは数時間に及んだ。

ユキトは黒の魔導書の使い方を細かくアリアから説明され使い方とその応用をある程度理解する。


「なるほど……コイツは使える……アレイスはこの魔導書の元であるマジックアイテム『エデン』の使って一人であの魔法戦争を収めたり、困っている人を救ったりしていたんだな」


「ええ、しかしそのマジックアイテムの力はとても危険で、前マスター。アレイス・ア・マギア様の力で六等分され私達妖精に任せ各地に散りマシた」


「そんで、その一部の力が俺に継承されたって事だな」


「ええ、」


「この魔導書についての基本手な使い方応用はあらかた分かったが……アリア……そういえば聞きたいことが一つある。また質問なんだが、いいか?」


「はい。どうしたッスか?」


「お前なんで生命を保てているんだ? 妖精は召喚した主が死んだら、お前の生命もこの世から消えてしまうハズだろ……アレイスなんて500年も前の人間なんだからもう生きているハズが無いだろ……」


『なのに何故……お前は生きている__?』


「さっすがユキト様ッスね。その疑問の答えシンプルデス……優しーく、私が教えて差し上げマショウか?」


「……ッ!?まさか」


「そうですユキトサマそのまさかッスよ」


「アレイスはまだ生きている……のか?」


「ええ」


「そんな馬鹿な……どうやって人間の寿命を超越して……まさか。魔法!?」


__ゴロゴロ……。


その時だった。ユキトがアリアの確信をつきアレイスの真実に迫った時洞窟の天井が震え、それと共にとある生物が耳を塞ぎたくなる様な荒々しい大きな声を上げる。


__ギャオオオ!!!


「この重い足音に……特徴のある鳴き声、まさかこの声の主は……古龍!?」


そして徐々にユキトとアリアに近ずいてくる足跡。


__ギャオオオ!!!!!グルル。グルルル。


六等分にされた禁忌の書『黒の魔導書』を手に入れたユキトを前に古龍が今立ちはだかる。


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