Ep12『魔法継承、受け継がれる魂』
「本当か? 妖精……いいや、アリア本当にその力が俺に継承されるんだな? あのアレイス・マギア・クロウルの力の一部である逸話の本黒の魔導書」
「ええ、授けます。貴方ならアレイス様のチカラを使いこなせるはずデス。アレイス様が生前集めた世界を再構築出来る程の力を秘めた究極のマジックアイテム。『エデンのカケラ』その一つ……黒の魔導書の力を」
「では、始めますよ。魔導書の譲り手ユキト」
「あ、ああ」
先程と打って変わったアリアの真剣な様子に調子が狂うユキト。
「こっちへ、目を閉じ信じて下さい自分の可能性を未来をそして悔いて下さい自分のこれまでの罪をそれでは__魔法継承の儀を始めます」
そうアリアが俺に対し指示をするそして俺は大人しくそれに従う。
うぬぼれでは無い程度に自分の事は信じている。
これはクリアだ__そして。過去を悔いれだと?……フン面白い。
ずっと前だけを見て、そしてその為に生きてきたユキトは過去を振り返る事などは滅多にしなかった。
ユキトは目を閉じ、心でソフィーを想い。過去を悔いる。告白した事に悔いは無いが相手のタイミングを伺わなかった自分に嫌悪する。
それが表情に現れ、アリアにバレる。
「ふふ、絶望に心を掴まれていますね……その調子ですユキトサンいい表情していマスよ」
「ぐっ……」
「それでは、始めます」
__フォーン。
ユキトの頭上でアリアが手を宛て契約内容を言葉にしてアリアは魔導書の継承を行う。
アリアの全身が光に包まれ、目の輝きが光を強めアリアの羽が震え始める。
『__闇を有する赤の瞳を持つ者。アレイス・マギア・クロウルに使える宣告者。アリアス=シュバルツ《六原彩》妖精の一人。私が持つ権限を元にこの者へ対し、魔法継承を開始します』
「この者に絶望を司りし書物黒の魔導書をいまここへ前契約者『アレイス・アマギア』から継承します。仲介者は私アリアス=シュバルツが務め。見届け人としてユキトへ付き添い従う事をここへ約束します」
「__溢れんばかりの絶望、それをまた希望へと変えることの出来る唯一の魔導書。黒の魔導書それを貴方へと託します。フロールン・アドモス・ユキト、瞳を再び開け名をここに」
__フォン。
アリアが赤き目を光らせ手を俺の目の前で掲げると
黒い光がどこからとも無く現出し、巻き起こる。
そして何も無いとこから『黒の魔導書』が出現し、アリアの魔法力によってページが捲られる。
__ペラ、ペラ……ペラッ。
捲られたのは何も書かれていないまっさらな白紙のページ。
ユキトは黒の魔導書へと近ずき、指から放出した魔法の光でスムーズに自分の名を書き契約を完了する。
「本当に……俺が、この魔導書を……」
書き終えた後ユキトの指先が少し震えていた。
『魔法継承完了。契約者ユキトにアレイス・マギア・クロウルの《黒の魔導書》とこの私『アリアス=シュバルツ』の所有権を譲渡しました』
『あ?』
「へっ!?」
俺は、アリアの所有権も譲渡されたという事実に驚き思わず声を上げ、その俺の驚きようにアリアもビックリして声を上げた。
__俺は今、あの大魔法賢者『アレイス・ア・マギア』の用いた世界を再構築する程の力を持った『エデンのカケラ』の一つであると言う『黒の魔導書』を継承した。
__が。
余計な物まで契約してしまった__様だ。
「えへへー〜 これからよろしくッス、ユキト様っ」
ユキトは魔導書を手に入れたそしたらアレイスの妖精さえもオマケ感覚で付いてきた。
__嘘だと言ってくれ、アレイス・マギア・クロウルこいつも付いてくるなんて。
なんて事してくれたんだ。
ユキトはこの先の未来に希望を秘めながら、絶望する。
このうるさい妖精のせいで。
「やったー!! やったー契約者とったよ!! これでアリアスもう寂しくないもんね!! うわーいっユキトサー〜ン」
嫌がるユキトを傍にニコニコ笑いながら勢いよくガバッと抱きつく距離感の近い妖精アリアの姿がそこにはあった。
次回『ep13』
14時に投稿します!!




