Ep01『募った想い、実らない未来』
前作はなんとかちゃんと完結させ、あっためてた『本作公開』に至ります!!
__それではお楽しみ頂けると幸いです。
「くっ……なぜだ、なぜ俺がアイツに振られなければならないんだ……」
そんな言葉を呟いて
苦悩の表情を浮かべる彼の名は『ユキト・アドモス・フロールン』
名門貴族フロールン家の長男として生まれ、王都に堂々と建立された超名門学園《エルクリウス学院》に通う学生だ、この学院の存在意義はエリート魔法使いの例として生徒を有能な魔法騎士として世に排出する為に特別な『魔法技術』の教育を受けさせている。
__そう、いずれ俺たちは如何なる危険から王国を魔法で守る騎士である『魔法騎士』へと進む未来が見えている貴族として魔法騎士を志す。あぁ、俺の人生、なんて最高のルートなんだろうか。
そして、俺の成績は常にトップクラス(二位)を維持し理想の優等生として何不自由ない学園生活を営んでいた――だが、しかし。
ある時それは崩れ落ちるように崩壊した……。
『ソフィア・レス・プルメリア』……__全てこいつのせいで。
何故この一人の女のせいで俺の素晴らしき学院生活が崩壊したかと言うと俺と『ソフィー』(愛称)は互いに貴族の家に産まれ、両親同士の交流も友好で仲が良く……幼き頃から俺とソフィーは学力、運動と互いに負けず嫌いで向上心の塊だった俺達は今日、この日に至るまでお互いを好敵手とし、競い合っていた。
と、まあ俺達2人は俗に言う『幼馴染』の関係だ。
そして__気づけば俺達は魔法界トップの高等学院である名門『エルクリウス学院』にまで登りつめ、互いをライバルと認め合い。
そこの学院を舞台に『魔法』の学問で日々競い合っている。
そして、遂には俺を凌駕するほどの魔法の才で俺を追い越し、学院トップ成績の魔法使いになっていくソフィーを見て行くうちに憧れと共に小さい頃からの恋心を募らせ、俺はこの気持ちを抑きれず、ある日学院の屋上にソフィーを呼び出しこの気持ちを打ち明けた。
「どしたの? 急にこんな所に呼び出して」
「あぁ少しお前と話がしたくてな」「なあソフィーまたお前に勝てなかった」
「ん? あーこの間の『魔法力』の実技テストの事ね」
「だが、次は勝つ……勝たら俺と、付き合ってくれないか?」
「おれたちそろそろ、友達いや、ライバルじゃなく恋人としての歩みを進めてみるのもお互いの刺激になるんじゃないか?」
「う、うんありがとでも、ユキトごめんね……」
ソフィーが目線をそらしとても言いにくそうにそう俺に告げる。
「っ!? ……なッ!?」
まさかの返答を彼女から受け、このような未来を微塵も予想していなかったユキトの胸を言葉のナイフが激しく突き刺した。
「……ユキトの事は好きなんだけどでも、この好きがまだよく分からなくて……学問のライバルとしての『好き』なのか、幼馴染……友人としての『好き』なのか」
『だから、私達ずっとずっと友達でいましょ……』
俺からの交際の申し出を拒否と言う形で俺に返答するソフィー。
「ウッ!!」
更なる追い打ちを受け、俺はそのままショックで意識を失った……__
そしてその後はよく覚えていない、気が付いたら休学していた、振られた勢いと幼馴染を見返すために数々の特訓を経る為少しの間旅に出ていた。
時にはギルドに入り浸り不眠不休でひたすらモンスターを狩り、そして『深淵の洞窟』と言う入ったら二度と帰ってこられないというダンジョンに一人で篭り、更には西の封印ダンジョン『レガリアウォール』も単独縛りで最速で攻略し俺は……今日、特訓を終え学院に帰る。
足が重い……目が霞む……。
だが、耐えろ……この今だけの『屈辱感』を噛み締めろ。
エリート貴族のユキトとって屈辱は全くの無縁であった為、初めてであるこの貴重な経験を脳刻みつける。
そう、俺は手に入れたんだ……この強大な『魔法力』を。
「ハァ、ハァ……」(フッ……貴族の俺がこんなボロボロにしかも宿無し、不眠不休サバイバル特訓生活を何ヶ月も送ってたとは笑わせるぜ……)
そう、『幼馴染ソフィー』を見返す為に。
「しかし、そんな惨めな努力生活は今日で終わりだ……」
「……」「手応えがある……俺は確かに強くなった」
やれスライム、果ては能力値の優れたドラゴンである……『古龍』までも魔法だけで倒してきた今の俺の『魔法力』は学院で教わるようなテンプレでお粗末な常識に囚われた形式的な物に留まらない。『規格外』で遥かなる力を俺は手に入れたんだ。
__そうあの。契約によって。
「この力さえ有れば……」
そんな辛い旅路の行き着く場所は俺の休学していた名門学院そう。
『……ただいまエルクリウス学院』
ユキトは帰ってきた、ご令嬢幼なじみが学院トップに君臨するこの。
――__『聖エルクリウス学院』に。
やがては魔法界を巻き込む、ユキトとソフィアの物語が今、幕を開けた。
初めまして!! 時鬼舞瑠と申します!!
楽しんでいただけれるように執筆頑張ります!!
イラスト: 『時鬼舞瑠』様より




