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ケモナーの第二層解放!1

「リーフおはよー!」


テスト終わりの土曜日、フロスは朝からASOにダイブしていた。少し遠くにいた白銀色の長い髪を持つ少女、リーフを見つけフロスは小さな手を大きく振る。


「お、おはよ! 今日から第二層解放だけど、第二層は行くの?」


フロスに気がついたリーフは小走りで


「んー……できれば行きたいかな」


「それじゃあ……ってフロス、アリスはどうしたの?」


リーフはフロスの近くに来てようやく気がついた。普段は一緒にいるハッピーセットのようなフロスとアリスが一緒にいないのだ。


「ふっ……アリスは置いてきたの。この先の戦いには着いて来られないと思うから」


キメ顔をしながらフロスは腕を組んで語る。


「……何言ってるの?」


そんな世迷言を言うフロスにリーフは心底困惑した。


「冗談冗談! アリスは今日補修だから来れないんじゃない?」

「着いて行けなかったのは勉強の方なんだね、それじゃあどうする?」


アリスがいないことを確認したリーフは改めてどうするのか話す事にした。


「んー……どする?」

「とりあえず一回行ってみる? やっといたほうがいいだろうし」


どうやらリーフは一度行ってみたいらしい。


「そだね、それじゃあ第一層ボス退治……行ってみよう!」

「おーっ!」


二人は掛け声で持って気合を入れ、意気揚々と第一層のボスを倒しに向かった。



「……洞窟?」

「とりあえず行こ! 召喚(サモン)リル!」


洞窟の前まできたフロスはリルを召喚し、顔を擦り付けてからリルの背中に乗る。


「ほら、リーフも乗って!」

「私も!? いいよ、私は歩いてくから」

「いいから乗るよ!」

「大丈夫だから、一人でモフモフ堪能してなよ」

「……リル、やっちゃえ」


リーフの言葉を聞いたフロスは不穏な指示をリルに出した。


「……え? ちょっと……何言ってるの?」

「リル、リーフを乗っけるよ!」


指示を聞いた瞬間、リルはリーフを咥えて、上に投げる。


「ちょっ!? いやああぁああ!!」


そしてリーフが落下するところへと入り込み、彼女を背中で受け止める。


「これでよしっ! それじゃあリーフ……これつけてっ!」


そう言って取り出すはいつかのクエストで手に入れたケモミミ。リーフを受け止めた瞬間に、即座に彼女の耳へと装着する。すると耳は彼女の髪に合うように、色を変質させ、綺麗な白銀色になった。


「何つけたのーーってちょっとやめてっ!? 私をモフモフしないで!?」


よくアリスにもやる手法だ。スキルに修正が入る前はポチをモフっていたのだが、修正後は2モフ同時に出さなくなってしまった。そこでケモミミである。一人でやっている時は自分をモフっているのだが、それでは少しばかり虚しいため、他人をモフる事にしたのだ。普段はいるはずのアリスが居ないためリーフをモフっている。彼女からしたら飛んだとばっちりだ。


「矛先を私にまで向けないでくれない!?」


くすぐったさからか少しだけ頬を朱に染めたリーフが振り返り大きな声で叫ぶ。


「まあまあいいじゃん? とりあえず……今はモフモフになれ!」


「これちょっとくすぐったいから……」


「私と二人きりになったリーフの運が悪かったってことでっ!」


「はぁ……もういいよ。お好きにどうぞ?」


全てを諦め、彼女は大人しくモフられることを選択する。しかしどうやらそれが功を奏したらしい。


「ウェルカムはちょっと……」


フロスは人の場合において、抵抗されている上でモフるのが好きらしい。故にウェルカムで来られると少々モフるな気がなくなるのだ。


(……これはアリスと共有しとこ)


以降、しばらくはウェルカムで来られたため、二人をモフる気にはなれなかったらしい。

全統プレで体力が極限まで減ってるので今回は少ないです。


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