表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/75

ケモナーの新ボス邂逅!4

「ねぇ……あれ」


アリスがじゃんけんに勝ったことにより、右側を進んでしばらく経ったあたりで二人はアリスはあるものを見つける。その異常な光景を見たフロスもアリスの声に深く頷いた。

 両側面に鳥のような姿をした石像を従える、巨大で禍々しい扉がフロスたちを目に入れた途端に、重々しい音を奏でながらゆっくりと開いていった。

 その異形な光景に二人は思わず息を呑む。


「本当にここ……?」


「ここ……なんじゃない? どうする……? 入る?」


二人は完全に雰囲気に呑まれてしまい、入ることを躊躇っている。先程までは意気揚々としていた筈なのだが見事180度回転してしまった。


「……よし! 入ろうっ!」


どうやらアリスは覚悟を決めたようだ。元々はアリスの装備を求めてここまで来たのだ。自分が率先してやらなければならないと言う強い使命感を持っていた彼女は、禍々しい雰囲気に打ち勝ち中に入ると言う選択肢を取ることができたのだろうり


「うん……! 私もいけるよっ!」


アリスに感化されたのか、または自身で乗り越えたのかは分からないがフロスも覚悟を決め構え、そしてリルを召喚する。


「それじゃあ行こっか!」


アリスの言葉にフロスも元気よく返事を返し、二人で開かれた不気味な扉を通り過ぎて奥まで進んでいく。


「何もいないね……」


また試練の塔みたいなパターンだろうかなどと考えていると、いつの間にやら入ってきたはずの扉が閉まって……いや、消えていた。


「ねぇアリス、逃げられないっぽいよ」


先に扉の異変に気がついたのはフロスだった。いつぞやのスカル・センチピードのように出ようとすれば出てくるのでは? と考えて後ろを見た結果、何故か扉がなくなっていたのだ。


「うん……それに鳥の鳴き声みたいなの聞こえて来るし……戦うしかないんじゃない? もうちょっと準備するべきなんだろうけど……まあリタマラでいっか、フロス行くよっ!」


アリスの宣言通りに鳥の鳴き声のようなものがだんだんと近づいてくるような感覚を覚える。それと同時に何かが放たれたかのような音も聞こえた。


「っ上!」


二人は咄嗟に自分が立っている位置から移動する。するとその直後、二人が立っていた場所はおそらくボスが放ったであろう紅の炎が燃え盛っていた。


「【召喚(サモン) リル】! 行くよっ!」


フロスはリルを召喚し、すでに準備万端だ。アリスも同様に武器を構え、すでに準備はできている。


「フロス、サポートは任せるけど大丈夫?」


「おっけーっ! 私とリルでしっかりとサポートするから……安心して攻撃してきてっ! その代わり……これで勝つよっ!」


「任せてっ!」


二人は息を合わせ、それぞれ行動する。相手取るは強い輝きを放つ炎を纏った不死なる鳥類、名をブリリアントフェニックスという。

 アリスの新たな装備を得るための戦いが今始まった! ちなみにフロスは、ブリリアントフェニックスをどうにかして仲間にできないかなどと、まるで場違いなことを考えていた。結構モフモフだったようだ。

やっぱりなかなか頻度が安定しない……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ