ケモナーの月例大会!1
今回はステータスについての話になります。モフモフ達のステータスを一部変更しました。
「皆さんこんにちは! 本日はお集まりいただきありがとうございます! ASO史に残る記念すべき第一回月例大会がもうすぐ始まります!」
コアラセット事件から4日後、ASOの第一回月例大会が始まろうてしていた。
現在時刻は午後8:00。仕事終わりの大人や後は寝るだけの学生だったりが次々とASOにINする。参加者は一万人を超えるだろう。
「フロス、頑張ろうね……! 目指せ優勝!」
「もっちろん! 本気で行くよ!」
ここにも二人、月例大会に向けて張り切っている女子がいた。テイマーにしてモフリスト、そしてニョロラー。この異色のコンビに今回の大会が掻き回されることをまだ他の参加者は知らない。
「さあ、開始まで後30分! この間に作戦を立てるもよし! 最後のリラックスをするもよし! ただログアウトだけはしないでください!」
おそらくゲームマスターであろうマスコットのような生物が喋っている。
「フロス、今のステータス見せてもらえる? あ、私のも見せるね! お互い見といたほうがいいと思う」
「そだね!ステータス」
フロス
Lv.21HP 3950 MP 95
《STR》58【+10】
《LUK》26【+10】
《DEX》26
《VIT》69【+30 ・×1.5】
《AGI》51【+15】
《RES》26
《INT》103【+25】
装備品
頭部 【白狼の被り物】追加効果LUK+10
身体 【白狼の衣】追加効果VIT+30
メイン武器 【白狼の杖】追加効果INT+25
サブ武器 【白狼の脇差】追加効果ATK+10
足 【白狼の衣】
靴 【白狼の靴】追加効果AGl+15
補助品【きびだんご】
装備セット【フェンリルシリーズ】
氷魔法の威力大アップ(2.0倍)
スキル
【動物愛護】【白狼の絆】【召喚】
【蛇王の絆】【炎の心得I】【氷の心得I】
【スリープ】【鉄壁】【一心同体】【アンデットキラー】
【疑心暗鬼】
称号【モフリスト】
SP0
「はい、一応結構レベル上がったよ! でも20以降から急に上がらなくなっちゃった。そっちはどう?」
「私も20レベから急に上がらなくなったんだよね。ステータス」
アリス
Lv.24HP1000 MP150
《STR》105【+9】
《LUK》14
《DEX》36
《VIT》91【+23】
《AGI》76【−8】
《RES》46
《INT》26
装備品
頭部 【メタルヘルム】
身体 【メタルプレート】追加効果VIT+8
メイン武器 【メタルブレード】追加効果STR+9
サブ武器 【なし】
足 【メタルパンツ】
靴 【メタルシューズ】追加効果AGI−8
補助品【ルパートの涙】
装備セット【フルメタル】
VIT+15
スキル
【スラッシュ】【ダブルスラッシュ】【片手剣の心得I】【ヒール】【アニマルキラー】【死霊の天敵】【炎の心得I】【風の心得I】【疑心暗鬼】
SP0
「ねえ、そういえばテイムした子達のステータスとかって見れたりしないの?」
「んー? ああ、そういえば見たことないなー。確認してみる! えーっと……これどうやって確認するんだろ? こうかな……あ、できた!」
どうやら名前をダブルタップすることで確認できるらしい。
ポチ
Lv.20HP 950
《STR》78
《LUK》36
《DEX》36
《VIT》88
《AGI》128
《RES》16
《INT》0
スキル
【噛み付く】【ひっかく】【噛み砕く】
リル
Lv.14HP 1950
《STR》288
《LUK》46
《DEX》126
《VIT》88
《AGI》148
《RES》76
《INT》98
スキル
【ひっかく】【噛み砕く】【クリスタルショット】【クリスタルフォール】【クリスタルエリア】
バスク
Lv.9HP 2250
《STR》218
《LUK》52
《DEX》84
《VIT》92
《AGI》118
《RES》66
《INT》78
スキル
【巻き付く】【はたく】【ヴェノムバイト】【ヴェノムショット】【ヴェノムフィールド】【ヴェノムミスト】
「アリスー! 見れたよ!」
フロスはアリスにもモフモフ達のステータスを見せる。
「バスクちゃんもリル君もレベルの割にステータス高くない!?」
「まあ魔物だからね。それより作戦はどうする?」
「作戦って言ってもなー……とりあえず私がバスクちゃんに乗ることにしよ、うん、それが一番いい!」
アリスは己の欲求を優先した。
「ねえ、一つだけ聞いていい?」
「なあに?」
「それって……アリスの欲求だよね?」
「え?い、いやいや!これにはちゃんと作戦があってね?」
図星をつかれたアリスは盛大に焦る。
「作戦……? 何?」
「いや、あのー……私がバスクちゃんに乗ると……その……やる気が出るよ!?」
「もう一回聞くよ? それってアリスの欲求だよね?」
「うう……お願い! バスクちゃんに乗りたいの! あの感覚が……忘れられないのよ……!」
アリスは人目も気にせずにフロスに縋り付く。
「バスクには乗っていいから! とりあえずしがみつかないで!」
「本当に!? それじゃあ作戦は……とにかく頑張る!」
どうやらバスクにばかり思考が向いて作戦が思いつかなかったようだ。
「うん、もうそれでいいよ。私たちは下手に作戦立てるよりそっちの方が似合ってるよね!」
「うん! それじゃ頑張ろー!」
「はーい! 全員のログインを確認しました! それではこれよりルール説明を行わせていただきます!」
アリスとフロスが決意を固めてじゃれあってる中、甲高い機械音が会場に響く。
「一回しか言わないのでよく聞いてくださいね! 制限時間は四時間!! ステージはこのイベントのために作られた、新しいマップです!
1〜3人のチームとは言いましたが、徒党を組むのはもちろん問題なし!
チームを倒した回数、倒された回数、被ダメージ、与ダメージの四点からポイントを出し順位を付けます!徒党を組んだ場合撃破は最後にダメージを与えたチームにのみ入るのでご注意を!
そして倒された場合は今まで得たポイントの半分を失ってしまうのでそちらももご注意を!それでは優勝目指して頑張ってください!」
ルール説明が終わると街の中央に巨大なスクリーンが浮かび、カウントダウンが始まる。
そしてカウントが0になった瞬間、目の前が白い光に包まれ、次に目を開けたら全く別の景色が広がっていた。第一回月例大会の幕が切って落とされたのだ!