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末期がん雑記  作者: みの
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ふと思う

副作用が抜けはじめている気がして、

体調が良さそうな気がしたと思ったら、

思ったよりも動けない日々が続く。


なんともままならない体に、

今の瞬間を楽になりたい自分に嫌になる。



受け入れることも出来ず、

諦めきることも出来ず、

ふと見回した部屋に、

二人で揃えた家具に案外頓着していたことに気付く。



妻の主導で揃えたけれど、10年以上使ったものもある。


人はいつしか死ぬものだから、

執着してもいつかは失う。



それが早いか遅いかの違い。

みんなきっと遅いと思って、

早まるなんて思わずに生きてる。



こんな急に失うなんて思いもしない。

でも可能性はあるわけで、

そのつもりで日々を過ごしていたら、

きっと自分は疲れてしまっていただろうな。

結局は、何気ない日々を大切にできない人間ということ。


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