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記憶  作者: 半月
88/120

88・歪む空間

そして四人は建物のそばに・・・・・・。

「とは言ったものの・・・・・・どうすっかなあ。」

建物を見上げ、頭を鷲掴みにしながらミョンハクがいった。

「兵が入り口も裏口も守ってるとなると・・・・・・交替の時に忍び込むか?あの程度の兵なら簡単に始末できるが、できるだけ厄介事は避けたいだろう?」

セタが腕組をする。

「でもいつ交替なの?だいたい、交替の時に忍び込めるような隙なんてあるの?」

メイアがハテナとでも言いたげに人差し指を頬に着けて首を傾げた。

「あるんでしょうかね?そんな時間・・・・・・。」

ルルスは前で手を組み、体を上下に揺らしていた。

「なら突入するしか・・・・・・」

セタが途中までいいかけてミョンハクがニヤリと笑った。

「ねえよな?」

その様子をメイアとルルスは顔を見合わせて同じことを思った。

「セタ君とミョンハク君っていつの間にそんなに息ぴったりになったの?」

「まるではじめからお互いの考えをわかっていたみたいですよね?私もとても不思議に思いましたの。」

「そういうそっちの方が顔を見合わせるタイミングまでばっちりじゃん?」

セタが歯を見せて笑い、ミョンハクがほぼセタと同時に叫ぶ。

「うるせえな!仲間なんだろ!何が悪い!」

「短気ですわね。」

「短気だね。」

ルルスとメイアがまた同時に言葉を発する。

あわせているわけではない。

そうしようと思っているわけでもない。

今、お互いの思考は対立しているはずなのに二人の息はぴったりでお互いに同じことを思っている。

それが何かを知らずに・・・・・・。

「さあて。」

ミョンハクがパキパキッと指をならした。

「行きますか。」

セタがのびをする。

「ええ。」

「うん。」

ルルスとメイアが同時に頷く。

まずセタがにこりと笑い掛け、兵に話し掛ける。

ミョンハクは後ろに回り込み二人の後頭部を殴ると兵は倒れこんだ。

一瞬であっけない出来事だった。

「あっけなかったね。」

「そうだな。」

メイアがセタに話し掛け、セタが頷く。ただそれだけのことなのにメイアは頬を赤らめ、下を向いた。

ルルスはそんな素直なメイアを羨ましいと感じながら二人の一歩後ろを歩いていた。

「どうかしたか?」

ミョンハクがルルスに話し掛ける。

「いえ、何も。ただ、簡単に忍びこめたはいいですが・・・・・・この先、絶対何かあります。でなければ入り口にあんなに弱い兵をつけるでしょうか?」

「ああ、そうだな。気を付けなくちゃならねぇよな。」

ミョンハクが力強く頷く。

「メイア?」

セタがメイアを呼ぶ。

「うん?」

メイアは顔をあげた。

「大丈夫か?顔赤いぞ?熱でもあるのか?」

メイアは首を激しく横にふった。

「ち、違うの!違うから!気にしないで!」

そう言い残してメイアは走りだした。

「あ、おい!こら!」

ミョンハクがメイアに向かって叫ぶが、顔を真っ赤にしたメイアは止まらない。

と、次の瞬間、ピチャッ!っと何かの雫がメイアの首筋に落ちた。

バッと首を押さえメイアが上を見上げると特に何もない部屋が広がっていた。

「・・・・・・え・・・・・・?」

するといきなり部屋は歪んだ。

あまりの出来事にメイアは自分の目が霞んだか歪んだのだと思ったが目を擦った次の瞬間にはメイアの片足が何かに絡み付かれていたので錯覚ではないのだと確信した。

壁は変形し、スライムのような腕があちこちから伸び、メイアを壁の中へと引きずりこもうとする。

「な、に・・・・・・これ!」

メイアは足に絡み付いた何かを踏み潰して靴を犠牲にその場から脱出し、宙を舞った。

靴は壁の中に吸収され、何事もなかったようにまた変な姿にかわった。

そして宙を舞ったメイアを四方から壁の手のようなものが追い掛けてきていた。

「メイア!」

異変を感じた三人がすぐさま駆け付け、しばし絶句をしていた。

「なんだよ・・・・・・これ?」

ミョンハクがその空間に足を踏み入れようとしたとたんにメイアが宙を飛び回りながら叫んだ。

「来ちゃダメ!」

作「はい、次回予告をしていただこうと思います。今回はルルス、メイアペアです!」

ル「なんかもう、どうでもいいやって感じになってません?」

作「だって、4月に書き始めてそのころからどうなるか最終まで考えてたのに終わる気配をなかなか見せないし、正直、こんな長々書いてる自分に驚きなんですよ。」

ル「そうですか。じゃあそんなにたくさん書かなきゃ良いのに。」

作「一人ひとりの記憶の数は結構カットしてるんだよ!?でも四人もいるから。毎回毎回世界が変わるってのも結構めんどくさいことだよね。」

ル「じゃぁ異世界、異次元を旅するような物語にしなければ良かったのに。」

作「あのねぇ……。」

メ「ねぇ、あそこにあるのって何?」

作「あそこ?」

メ「後ろ。なんか紙が置いてある。」

作「ああ、次回予告用用紙?」

メ「ふーん。」

作「なんか……振り返らずに後ろも見えるって……結構はたからみると動かなくて不気味ね。」

メ「!!……ひどい!そうなったのは私のせいじゃないのに……!!」

作「ギャー―――――!!!!」

ル「メイアちゃん!室内で力を使わないでください!やめて!やめてください!!」

強制終了いたしました。

ありがとうございました。

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