87・古代セキュリティ
朝になり、朝食をカルナさんからもらい、一段落するとこの国について教えてもらった。
「まずこの国はだな、あの変な建物で成り立っているようなものだな。観光地って知ってるか?」
「ええ、まあ。」
ルルスが応える。
「うん!そんな感じだ。」
「あのぉ・・・・・・。」
メイアが質問をしようとする。
「何?」
「この国の人たちはみんなあなたのようなしゃべり方をするんですか?」
「うーん。基本はそうだな。お偉いさん達くらいしかあんた達のような話し方はしないだろうなあ。」
どおりでおっとりした口調にあわない男勝りな口調なわけだ・・・・・・とメイアは1人で納得した。
「で?あそこには忍び込めるのか?」
ミョンハクが話を急かす。
「無理に忍び込めばあそこの古代からのセキュリティが作動して下手すりゃ死ぬか、こっちで重罪になるかだろうな。」
「死!?」
メイアが驚いて声をあげ、ルルスは身震いした。
「そうだ。」
「まあとにかくやってみなきゃわからないってことだろ?」
ミョンハクがカルナに向き直った。
「そうだな。あたしの力だけじゃあれはどうにもならないし。」
「なら、一か八かだ。」
ミョンハクはニヤリと笑った。
「文字通り命懸けってわけか。今まではなんとかなったものの・・・・・・今回はまたパターンが違う。もし俺たちのカードではなかったとしたらどうする?」
セタが鋭い質問をする。
「間違えるはずがない。この本が選んで落とした国だ。命懸けなら何度だってあった。今までカード関係なしに戦わされたことだってあったんだ。今回も死ぬわけにはいかない。」
ミョンハクはキリッと前を見つめるとすぐにニッと笑ってから続けた。
「それにまあ、なんとかなんだろ!」
「なんとかって・・・・・・。」
セタは肩を落とした。
「なんだよ、なんか文句でもあんのか?」
「いや・・・・・・別に。お前っていつも直球だよな。」
「それはつまり、俺が単細胞馬鹿だといいたいのか?」
「と、とりあえずやってみなきゃわからないんでしょ?やってみようよ!」
二人の言い争いをメイアがおさえた。
「そうだな。」
ミョンハクが頷く。
「あたしはなんもできないけど頑張れよ!」
カルナは両手にこぶしを握った。
「はい!」
メイアが元気よく応えた。
作「はーいどうもー!?コーナーです!このコーナーもいい加減名前がほしいなぁ……ということで名前を決めましょう!」
ミ「で?何故俺らが呼ばれる。」
メ「ミョンハク君、それって突っ込んじゃ行けない“暗黙の了解”なんじゃないの?」
ル「そうですよ。現にこの小説のために私たちが作者によって勝手に動かされて、この小説のために次回予告とか言って宣伝までさせられてるんですから。」
セ「おいおい、暴露しすぎだろ……。」
作「まあ取り直して、四人に来ていただいたのはメインだからだよね。この小説、メイアが主人公みたいにして始まってるけど、実は四人とも主人公なんです!」
ミ「はぁ?」
セ「無理があり過ぎないか?」
作「あのねあのね、これは先の話で予告になるんだけど、実は二人で一つが結構キーワードになってるんです。そんでね、やっぱり一人ひとりの意味と三人の意味と四人の意味が入ってきて少しずつかは知らないけど、謎が解けていく(予定)なんです!」
ル「はいはい、それで名前は?」
作「四人が来たとき考えるとか?」
ミ「ん?どういうことだ?」
作「誰々の何々コーナーってこと。」
メ「私はメイアの何々コーナーってこと?」
ミ「めんどくせぇ、小説が『記憶』なんだからまんま記憶でいいじゃねぇか!」
作「まんま……。」
ル「でも、間違える危険性もないし、それが一番良いのでは?」
作「はいはい解りましたよ。じゃあ記憶ね?コーナー名は記憶に決まりました!これからもどうぞよろしくお願いします!」