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記憶  作者: 半月
85/120

85・夢渡

「え?」

メイアがいち早く反応した。

「旅人四人があたしの元へ訪れて、あるちょっとした願いを叶えてくれるだろうってこの国の占い師も言ってたし・・・・・・。」

「ちょっとした願いだあ?」

「ああ・・・・・・その話は後でな。」

部屋の奥へと案内され、ちょこんとテーブルや椅子がある部屋につくと、四人を座らせた。

「実はさ・・・・・・あたしにはちょっとした願いがあるんだ。」

「自分では叶えられないものなのにか?」

ミョンハクが鋭く()く。

「あたしにとってはちょっとしたことなんだ。その世界にはちょっとしたことじゃないらしいをだけど。」

「自分でなんとかできないのか?」

「できないんだ。だってそこは異次元とか異世界であたしは夢に見ること以外何もできないんだ・・・・・・。」

「異世界?異次元!?」

メイアが驚きの声を上げる。

「どういうことでしょうか?」

ルルスが半分驚きながら半分冷静に質問した。

「驚くのも当然だよな・・・・・・あたしのまわりの人達はみんなあたしがおかしくなっちまったんだと思ってるんだから・・・・・・。」

それから一呼吸おいてから静かな口調でカルナは話しはじめた。

「実はさ・・・・・・ある世界の話で・・・・・・あたしと同じ顔で同じ声の人間があたしに言うんだ・・・・・・助けてくれって・・・・・・同じ容姿してるだろ?ほっておけなくて・・・・・あたしは何をすればいいか聞いたんだ。」

~カルナの夢の中。

「助けて・・・・・・助けて・・・・・・聞こえるのなら誰でもいい・・・・・・返事をして・・・・・・。」

カルナは夢の中で辺りを見渡す。

「そこだな?そこにいるんだな?」

声が鮮明に聞き取れるようになると、辺りはクリーム色に包まれ、カルナと全く同じ少女というか・・・・・・女性があらわれる。

「すごい・・・・・・占い師のいった通りだ・・・・・・さっきのはカリアの声だ。私はカリアの声に導かれ、そなたのもとへやってきた。」

全く同じ容姿をしていても健康そうな浅黒い肌と自信に満ちあふれた感じはカルナとはだいぶ違っていた。

「いきなりだが、そなたに頼みたいことがある。」

本当に唐突に言われ、状況が飲み込めずに立ち尽くすしかないカルナ。

「そなた・・・・・・名は?」

やっとカルナは口を開くと山ほど出てきそうになる質問を最初の一つに絞り、言葉を発した。

「まった。あんたは誰だ?」

「私か?私はファーラ・ディボルタンだ。国を収めるディボルタン一家の後継ぎであり、時期王になるであろうとされている。王位継承者だ。」

「え・・・・・・じゃあお姫さまってわけ!?」

「そう呼ばれるのは嫌いだし、今はただの正妻候補にすぎないけどな。」

同じ容姿をしててこんなにも違うなんて・・・・・・。

カルナはなんとなくムッとした。

「さあ、そなたの名は?」

「カルナ・・・・・・ラギルイ・カルナ。」

ぶっきらぼうに自分の名を自分と同じ容姿のやつに教えた。

「何をムスっとしているのだ。」

「別に。」

心なしかファーラの体が薄く感じた。

「くそ・・・・・・もう時間切れか・・・・・・またくる。カルナそなたは眠りから覚めるがよい。」

すると、そこにはファーラの姿など跡形もなくなっていた。

そして次のよる、再びファーラはあらわれた。

「すまないな。」

「助けて欲しいって何のことだ?」

「そなたの国に不思議な旅人がいるだろう?」

「え?」

「まあいい、まだ出会ってないんだな。とにかく出会うはずなんだ。そいつらをこっちの世界に送ってほしい。」

「は?」

そこでカルナは目覚めた。

そんな不思議な話をカルナは話してくれた。

作「今回は前回引き続きカルナさんにゲストとして着ていただきました。」

カ「あらら~。またか。」

作「今回はですね、“夢渡り”=夢渡について聞きたいと思います。」

カ「ゆめわたり?」

作「あなたの夢の中に出てきた人がいるでしょう?ファーラさん。」

カ「あたしはただ寝てるだけだぞ?」

作「そりゃそうでしょうね。で?どう思いました?」

カ「どうってびっくりだよな。」

作「異世界の存在についてはどう思いました?」

カ「ありえないともありえるとも思ったけど、周りのやつらはあたしがおかしくなったんだろうとしか思ってなかったな。」

作「そりゃ正常な人がいきなり変なこと言い出したらそうなるよね。」

カ「あのねえ。」

作「うん、じゃぁ今日はここでおしまい!こんなところまで目を通してくれた読者の皆様、記憶にほんの少しでも興味を持ってくれた皆様に感謝です。毎回くだらないことを書く?コーナーも記憶がここまで進むのも皆様のおかげです。ありがとうございます。また、次回も楽しんでいただけたらなと思っています。ありがとうございました。」

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