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記憶  作者: 半月
84/120

84・謎の国

しみじみと話しだした。

「あの、あの建物って何なんですか?」

ルルスが思い切って聞いてみる。

「あんた、あれを知らないの!へぇ・・・・・・じゃあ何しにここへ?」

珍しいものを見るような目で見られ、四人をじろじろと見渡したあと、口を開いた。

「そうそう。あれはね。古代建築物らしいんだけど・・・・・・どうやら変わった力があるらしくてその力が何なのかはわからないけど、あれのおかげでここは成り立ってるらしいんだ。」

「変わった(ちから)・・・・・・ですか。あの、この国に不思議な力を持つカードみたいなのはないですよね?」

ルルスは一応聞いておくべきだと判断したのだ。

「聞いたことないな。」

思ったとおりの答えが返ってきた。

「そうですか、ありがとうございました。」

ルルスがこれ以上ここでは情報を手に入れることはできないと判断し、店を出ようと女性に背を向けると・・・・・・。

「ちょっと待って!」

呼び止められて振り向く。

「あんた達、お金ないんだろ?」

「金目の物もねぇぞ。」

ミョンハクがいぶかしげな顔でルルスがうなずく前に言葉を発した。

そのミョンハクの表情から何かを察したらしく、女性はにこりと笑うと口を開いた。

「やだね、金を搾り取るわけじゃないよ。ただ、ここは野宿禁止なんだ。あんた達も野宿はしたくないだろ?」

四人は顔を見合せ、「まぁ・・・。」とうなずく。

「実はここ、あたしんでもあるんだ。とまって来なよ。この国の歴史、教えてやるって。そうすりゃそっちは一石二鳥だろ?」

ミョンハクは再び眉間にシワを寄せた。

「俺たちがスパイじゃねぇかって取り調べるとか、ここの国王の前に怪しい奴らとか言ってさらしもんにするわけじゃねぇだろうな?」

こんな簡単に、しかも得体の知れぬ旅人を何にもなしに信用なんかするか?と思ったからだ。

下手したらどっちかが殺されるだろう。

するとメイア達よりは少し歳上の感じの女性は優しくコロコロと笑いだし、ミョンハクはさらに訳が分からなくなって眉間にシワを寄せた。

「やだね。そんなことしないよ!あたしの名はカルナ・・・・・・ラギルイ・カルナ。よろしくね!さ、こっちへ来なよ。」

案内されて店の奥へと進んでいくとカルナが呟いた。

「実は・・・・・・さ、夢でね・・・・・・いろいろ出てきたんだ。」


作「さあ今回はゲストさんにお話を伺おうと思います!今回のゲストさんは前話に出てきた謎の女性、ラギルイ・カルナさんです!」

カルナ(以下略:カ)「あんた、誰だ?」

作「まぁ、そう警戒なさらずに。」

カ「いやいや、あたしまだ、仕事中のはずなのになんでこんなところにいるんだ?」

作「ここに呼んだからですよ。」

カ「気づいたらここにいたんだ。自分が動いてないのにどうやってここにくるんだ?」

作「だから、呼んだからです。強制移動って感じですかね?」

カ「ここはどこなんだ?」

作「基本的な問題ばっかり聞かないでくださいよ……。」

カ「だって、ここがどこなんだかさっぱりわからないんだ。」

作「ここはね、?コーナーって言って名前も決まっていない謎のコーナーなんですけど、ここに来たゲストさんに質問したり、次回予告をしてもらう場所なんです。」

カ「それで今回、あたしが選ばれた……と?」

作「そう。でも、今回はなかなか興味深いところで終わってるでしょ?だから質問じゃなくて次回予告をしてもらおうかなって思ってます。はい、これね?」

カ「む・・・・・・夢に何かが出てきたという四人よりもすこし年上の女性、彼女は何故得体の知れぬ四人に優しくするのか・・・・・・実は彼女には願いがあるという、その願いとはいったい何なのか?・・・・・・これでいいのか?」

作「はい、ちょっとぎこちなかったけどそれで良いですよ。ありがとうございました。」

こんな後書きまで目を通してくださった皆様、記憶にほんの少しでも目を通してくださった皆様、本当に、本当にありがとうございます。

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