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記憶  作者: 半月
83/120

83・戦士

たどり着いた世界は不思議な世界だった。

大きな建物に囲まれた一際大きな城。

それに人々がたくさんいる。

どうやらこの世界ではそこそこ名の知れた国らしい。

ぽかんと口を開けたメイアをよそに様々な人たちが通り過ぎていく。

「ん・・・・・・ぁ・・・・・・あれ?ここは何処ですか?」

今度は人の力を借りずに起きたルルスはまだ寝呆けた口調で言った。

「新しい世界だよ。」

まだ驚いたままメイアはルルスに言った。

ルルスは寝呆けながらに現在把握に励んだ。

自分で何を口走ったのかも覚えていないルルスはどうやって前の世界を抜け出したのかも、どのようにしてこの世界に来たのかもわかってはいなかった。

ただ今は視覚から入ってくる情報を便りに推測をたてていく。

人が多い町。

ここは・・・・・・いわゆる首都でしょうか?

そして・・・・・・大きな城、大国?

それに人々は私達を気にしてはいない・・・・・・旅人はよくいるということでしょうか。

それに・・・・・・何というか・・・・・・メイアちゃん達の方が驚いていますし・・・・・・ここには来てまだ数時間も経っていないようですね・・・・・・ですが、前の世界では私は何をしたのでしょうか?

私は何かお役にたてたのでしょうか?

「そういえばさ、ルルスちゃん・・・・・・。」

メイアに唐突に話し掛けられ、ルルスは少し驚く。

「は、はい?」

「私達が立ち向かおうとするものには勝てないとか言ってみたいなんだけど・・・・・・私達が立ち向かおうとするものって何?何だかわかる?」

「・・・・・・え?わかりません・・・・・・私、いつそのようなことを言ったでしょうか?」

メイアとセタは顔を見合わせた。

「覚えてないのか?」

セタが静かにルルスに聞いた。

「覚えてるも何も・・・・・・私は前の世界で何をしたのですか?お役に立てたのですか?」

メイアがセタを見てセタは口を開きかケタが、メイアは頭を横に振り、ルルスを見てから口を開いた。

「ルルスちゃんは勇敢だったよ。怖いと思うものに立ち向かっていったしね。そっか。なんでもなかったんだね。ごめん。」

メイアはにこりと笑った。

「・・・・・・そうですか・・・・・・?足を引っ張らなければいいのですけど・・・・・・。」

それでも腑に落ちない顔で首を傾げる。

実際腑に落ちない点はたくさんあるのだ。

洞窟を通り、どこかにたどり着いた記憶も、何かと戦った記憶もない。

あるのはみっともなく怯え、震えていた記憶だけ。

メイアちゃんの言うような勇敢なことは何一つしていないと思うのですが・・・・・・。

そんなことより状況把握のほうが大事ですね。

「この町を詮索してみますか?」

「そうだな。」

誰よりも早くルルスに同意したのはミョンハクだった。

様々な色の建物に、様々な形の建物。

中でも一際目を引くのは天高くのびた剣の形をした不思議な建物だった。

そこには兵士が居て、建物に近づくことさえ出来ない。

どこかの店のなかに入っていくと、店の人は快く迎えてくれた。

「すみません、私達、お金をもっていないのですが・・・・・・この街について教えてもらえませんか?」

ルルスが店の人に聞いた。

「この国のこと何も知らずにここに来たのか?」

のんびりとした感じで髪の毛を後ろに一つで束ねたすこし綺麗な(身なりを整えればもっとよくなるタイプの)背の高い女の人がルルスに聞き返した。髪の毛のいろは紫色だった。

背はミョンハクとたいして変わらない。

「はい。」

ルルスがうなずく。

「ここはね。見ての通り国の中心なんだ。あの変わった建物はもう見たか?」

おそらく剣の形をした不思議な建物だろうと四人は察し、ルルスはうなずく。

「あれが不思議な力を持っててね。あれの謎を解こうとする旅人達が多いのさ。でも、ずっと昔からあるけど・・・・・・誰も解明した人はいないねぇ。」


作「?コーナー復活!予告編になりますが、ミョンハク君、ルルスちゃん、よろしくね。」

ミ「あ?これを読めばいいのか?」

ル「そうじゃないですか?」

ミ「次回の話は今回出てきた不思議な女性がけっこうキーワードらしい。」

ル「へぇ、あの女性がですかぁ。」

ミ「んで?何々?パソコン故障のため、小説投稿が遅くなって申し訳ありませんでした!?ふざけんなぁー!!自分で言えー!!」

作「だってキャラに言わせたほうが面白いかなぁって。」

ル「キャ!台本を投げないでください!ミョンハク!ミョンハク!」

作者はKoしました。

ありがとうございました。

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