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記憶  作者: 半月
30/120

30・呪われた証

ぐでーっとする三人をよそに機械はすすんでいく。

かつん。

廊下に響く靴の音。

「いらっしゃい。」

そこにはルーナさんに激似の人がいた。

「ようこそ、“魔女の館”へ・・・・・・あら、めずらしい。私と同じ黒い髪が存在するなんて。あとの二人は赤と茶色ね。」

「赤茶だ。」

「どうだって一緒よ。そんなこと。」

「ラーナ様。どうかなさいましたか。」

「ルウペ。客人よ。」

ルウペと呼ばれた女性が姿を表す。

すらりと長身で銀色に輝く長い髪。そして赤い瞳・・・・・・。

「綺麗。」

思わずメイアが言葉をもらす。

「言っておくけど・・・・・・ルウペは男よ。」

「えっ!」

「とある事情でね。まあ。呪いってやつかな。そして私は魔女。ルウペをここにおく理由はこの子の呪いを説くため。」

「呪い?」

「この子は可愛そうに私ではないものに魔法をかけられた。彼はある国の王子さまだったんだけど・・・・・・その権力を奪おうとした人が呪いを利用し、昼間太陽が出ている時間帯は女。夜、月が出ている時間帯は男にもどるのよ。でも、私の魔法でもとけない特殊な呪いで。私は魔女と呼ばれ、呪いの暗黒女王と呼ばれているわ。」

「悲しい魔法のろい・・・・・・。」

メイアがつぶやいた。

それは、そうしなければ二人は出会えなかったこと。

そして、お互いを好きあっているのに離れることしかできない魔法。

魔法がとけてしまったら二人は引き裂かれてしまう。

そして魔法がとけなければ今度は愛し合う対象にすらなれない。

二人が時折交わす寂しそうな笑顔からそれを察し、メイアは泣きそうになっていた。

「そう・・・・・・あなたは感が鋭いの・・・・・・でも、あなたが泣くことない。」

静かな声と静かな笑みが堪えていた雫をこぼれ落ちさせた。

「う・・・・・・ふぇっ・・・・・・。」

「ちょっ!メイア!?」

「メイアちゃん?」

わけのわからない二人はメイアを慰めようとするが慰め方がわからない。

「三人とも、こっちへいらっしゃい。」

行った先には広い世界があった。

戦争の真っ只中にある広い世界が。

「まるでルウペみたいでしょう?権力争いなんて醜いだけなのに。」

「あの、なぜここは巻き込まれないのですか?」

もっともな質問をルルスが尋ねる。

「魔法で見えないようにしてるから。」

あっさりと帰ってきた答え。

これがさっきの“今は忙しい”の意味。

「へぇ・・・・・・私たちとはまた違った魔法なのかな。」

「そうね。私の魔法は戦闘用ではなく呪いとかだから。」

すると、静かにルルスが話しだした。

悲しき魔女の話を・・・・・・セイ家とサントラー家で忌み、嫌いあう理由の一つを・・・・・・。

「代々・・・・・・私の家系にもいらっしゃいましたよ・・・・・・。」

「その魔女さんはある一人の男性の心を手に入れたくて魔法をかけました。ですが、自分の利益だけに魔法を使うことは禁じられています。そして、一人の男性を狂わせたとして・・・・・・彼女はそれから死ぬまでずっと呪い専門の魔女と呼ばれ続けるようになってしまいました。それだけではなかったんです。自分が魔女と呼ばれるようになってから彼女は裏で人を殺してしまいました。それが・・・・・・セイ家とサントラー家で忌み、嫌いあう理由の一つなのです・・・・・・ですが、今は人を呪い殺すことはできません。」

「・・・・・・呪い専門の魔女・・・・・・ねぇ。とにかく、あなたたちの部屋はそこ!」

見た先は一つの大きな部屋。

とても綺麗な景色が見える。

「・・・・・・一部屋・・・・・・ですか?」

「そこなら三人寝れるじゃない。」

「・・・・・・ミョンハクに寝首をかかれないか心配ですわ。」

「いや、それより・・・・・・ルルスちゃんは襲われないかを心配しようよ。」

「あら。メイアちゃんは心配なさらないのですか?」

「私は板って言われたからねぇアハハ・・・・・・。」

「勝手に俺の話で盛り上がるな!ったく。安心しろよ。なんもしねーって。・・・・・・泣かれたって困るんだからな・・・・・・。」

最後にぼそっとつぶやいた声にメイアが反応する。

「なんか言った?」

「何も言ってねーよっ。」

その時、独り言のようにラーナがつぶやいた言葉は誰一人、耳にしていなかった。

「可愛そうな魔法は・・・・・・この三人も同じなのにね・・・・・・。」

ルーナとラーナ。

どちらも悲劇のヒロインにして特別な力を持ち合わせるもの。

そしてそれは時に残酷にしかすぎず・・・・・・。

三人が魔女の館にきてからときは流れ、夜になってしまった。

「よーっし。何すればいいかラーナさんに聞いてくるよ!」

この頃にはすっかり雑用係だった。

ガタンッ。

いきよいよく、窓を開ける。

すると、そこには銀色の髪の男性がいた。

「え・・・・・・?」

「ああ。ごめん。驚かせたかい?でも、これが私の本当の姿なんだ。」

「ルウペさん?」

あまり事情の飲み込めないメイアは茫然と立ち尽くしていた。

「そう。話でもするかい?」

「はぁ・・・・・・。」

目を丸くしたまま軽くうなずくと、二人は場所を変えた。

「君は悲しい魔法と今日言って泣いた。私に何か聞きたいことがあるんじゃないのかな?」

「あります。あなたはラーナさんが好きでしょう?」

唐突な質問に目を丸くするルウペ。

「はは。驚いた。そっか。そうだね。確かに私はラーナ様が好きだ。」

そう言って、表情がすこし曇る。

「なぜ悲しそうな顔するの?二人は愛し合っているのでしょう?」

「わからない。だって、私たちは愛し合う対象にすらなれない。太陽が出れば私は女になってしまう。でも夜は違うんだ・・・・・・。」

「なにが?」

「彼女は悲しい魔女だから。」

「あなたは自分に呪いをかけた魔女という存在が嫌いじゃないの?」

「彼女以外は今でもきらいさ。だけど・・・・・・彼女は・・・・・・もともとは一般人だったんだ・・・・・・っと言っても、この国には少数派の魔族家と、一般家があるんだよ。彼女はあなた達のようにこの国にはめずらしい髪色と瞳を持ち合わせていた。」

「黒?」

「茶色もめずらしいけど。魔族家から一般人が生まれることはまずまずなかったんだ。だから、彼女は無理矢理魔法を使えるように魔法をかけられた。・・・・・・改造だよ・・・・・・後遺症で彼女は夜になるといきなり姿をかえてしまう。」

「なんで?一人の人間ならいいんじゃないの?」

納得のできないメイア。メイアが見る二人はとてもお互いを求めていて・・・・・・。

「違うんだ。彼女は後遺症で魔族の民からもさけられてここにいる。自分のほうがつらいくせに私を助けてくれようとしてるんだ。でもね・・・・・・私は男として彼女のそばにいたい。だけど、呪いがとけてしまったらここにはいられない。」

「なぜ?」

「なぜって、ここに一般人は入れないように魔法がかけてあるからさ。だから、ここもあそこのようにならないわけじゃないか。」

夜の窓の外に映し出される火の海と化した町をみつめながら話す。

「いっそのこと魔法がとけなければとも願うが・・・・・・私は彼女の辛さを男としてわかってあげたい。・・・・・・戦争さえなければ一般人でも彼女とあえたのだろうか・・・・・・憎みあいや権力争い、戦争なんて・・・・・・醜いだけなのに。」

「あ・・・・・・ラーナさんと同じこといってる。でも、戦争がなくなっても戦争の傷口は消えないよ・・・・・・ルーナさんみたいに。」

ルーナさんも・・・・・・戦争の傷跡をおってたのに。魔法という恐怖に怯えた村人達から叩きに叩かれ、毎日をすごしてた。

きっと村人達も恐かったんだろうと思う。だから、恐怖に押しつぶされないように憎むべき存在を作った。

それがルーナさんで・・・・・・やさしい彼女は村人の言うことを受け入れてしまった。

彼女は一般人と同じで魔力なんてまったくといってもいいほどなかったのに。

「ルーナとは?」

「こっちの話!」

ガタッ!

もの音がしたほうにくびを傾けるとそこにいたものにびっくりした。

「おわぁっ!」

そこには半透明のような黒いような得体の知れない物体が宙に浮いていて。

「っ・・・・・・ラーナ様。いつからそこにいらっしゃったのですか。」

「ラーナさん!?・・・・・・これが・・・・・・後遺症?」

〔私の姿は醜いだろう?〕

「いいえ。・・・・・・醜いよりも悲しいです。」

〔・・・・・・ルウペ、彼女にどこまで話したんだ?〕

「すみません。」

「ラーナさん。お聞きしたいことがあります。魔法は・・・・・・っ・・・・・・人を苦しめるために・・・・・・存在するのでしょうか?魔法は・・・・・・誰かを傷つけるためにあるのでしょうか・・・・・・?」

自分で言ってメイアは悲しくなった。

今までそんな風に魔法を考えてきたことはなかったが、どこにいても疫病神と言われた気がする。

自分が生まれた所でさえ・・・・・・。

作「はーい、今日もセイ・ミョンハクさんに来ていただいてまーす。初めまして〜。」

ミョンハク(以下略:ミ)「語尾が長い。」

ムカッ((怒

作「いきなりだけど立ち入った質問ね〜。ミョンハク君、君はルルスちゃんとメイアちゃんのどちらが好きなのかな〜??」

ミ「はぁ!?何言ってんだ!いきなり!」

作「いきなりも何もないよ。」

ミ「お前が作者だろう!俺が何をどう思うかぐらい分かってるだろうが!」

作「うん。分かってるよ〜。なんたって作者だからねぇ。」

ミ「お前・・・・・・うざいな。」

作「本当はさぁ・・・・・・もっとへたれキャラにしようかとか純粋キャラにしようかとか思ってたんだよね〜。今からでも変えてもいいんだよ〜?」

(ココから二人の想像世界。)

作『初めまして〜。』

ミ『初めまして・・・・・・。』

作『いきなりだけど、ミョンハク君は好きな子いる〜?』

ミ『い、いきなりなんですか!!』

作『なんとなく。』

ミ『み、みんなかわいいんじゃないかな・・・・・・?』

(想像終了)

ゾワァァァァアア(二人とも鳥肌。)

作「なんか・・・・・・。」

ミ「・・・・・・おう・・・・・・。」

作「・・・・・・今のまんまでいいか・・・・・・。」

ミ「・・・・・・だな。」

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