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記憶  作者: 半月
24/120

24・共通

「おまえたち、何か知ってるか?」

その言葉にメイアとルルスが反応する。

「そのことについて私達も話し合っていたところですわ。ね?メイアちゃん。」

「うーん。でもよく分からないんだよ。」

「とりあえず俺たちはどうやってここを抜ければいいんだ?」

「なんか、一つの空間のなかに閉じ込められてるって感じだけど・・・・・・。」

「決壊かもしれませんし・・・・・・破ってみますか?」

「そうだね。やってみよっか。」

メイアとミョンハクは剣を手当たり次第に振り回し、ルルスは、鍵を杖にかえて呪文を書き連ねていく。

三人で攻撃をそろえても、すべての攻撃が吸収された。

「どうやったら・・・・・・でられるのかな。」

「光があれば闇がある。それと何か関係してるのでしょうか?」

「どうだろう・・・・・・あるかもしれないね。闇をおそれるな。おそれるな・・・・・・ん?ここは光なんだよね?もしも幕や決壊で作られた光なら出口があったとしてももともと光ってる出口は分からないよ!つまり、この光を闇で包んじゃえばいい!本物の光はどこまでも包めないからすぐ出口が分かるよ!」

「でも、闇はどうやってだすんだ?」

「闇も光も自分で、闇を恐れることは光も恐れること。自分から出せばいいんだよっ!」

「つまり、念じろということですわね?」

「そうかも。」

だまって目をつぶってみる。

・・・・・・シーン。

「あれ?我の内にひめられし闇よ、いま、我の道を印せ!・・・・・・あれっ?光の我となり闇となる我にゆくべき道を示せっ!あれ!?我の闇を引き出し、今光を包め!あれれ!?我らの・・・・・・。聖なる道を・・・・・・。」

何度も叫ぶうちに息切れをして結局何も起こらずにいた。

「もうあきらめろ。メイア。その方法では無理だ。」

「そうですわね。もう少し違う方向で考えてみましょうか?」

「う゛〜。」

メイアはやけくそになって契約の本をめくりはじめた。

今まで開かなかったページが開いている。

そこには古き言い習わしが所狭しと並んでいた。

その先に・・・・・・。

“闇を司ることは難しいが、光だけを司ることもまた困難であり、自分のなかの闇を制御するためには常に光も闇も心がけておかなければならない。”

まだまだ1/4も開いてはいないページに光と闇について書いてあった。

この本はメイア達が記憶と共に魔力を回復させていくと開いていくらしい。

「そっか!」

メイアが大声を出すとルルスとミョンハクがおどろいた。

「ひゃっ!?」

「な。なんだよ!?」

「闇ばっか考えてたからダメだったんだよ!光も闇も考えてなきゃダメだったんだ!闇だけ考えても闇しかなかったらそこは無であり、光しか考えなくてもそこは無になる。両方あるから二つで一つが成り立ってるんだよ!」

「一人で早合点してるみたいだが・・・・・・。」

「早口でまくしたてられてもよく分かりません。とにかく、何か一つだけに執着しすぎることはダメだということでしょうか?」

「そう!その通りなの!光も闇も自分でしょ?どちらも一つだけ考えてたりしたらそこは無になるし、どちらも考えていればその両方が自分達の行き先を表す矢印になるんだよ!」

バリーン!

何かが割れる音がして三人の思考回路が一部遮断される。

『よくぞ気付きましたね。ですが、あなた方はまだ自分はなにものなのかを知りません。一部を知っただけです。これから先、何が起こるか分かりませんし、私達はあなた達の行く先を制御することもできません。がんばってくださいね。』

そして三人は別の新たな世界に降り立っていた。


う〜んほのぼのですね。

読んでくださっている読者の皆様、ありがとうございます!!

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