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記憶  作者: 半月
119/120

119・それでもなお

「同情ならここにいない。」

少しメイアが顔を上げる。

ミョンハクのワインレッドの瞳が月に照らされ、薄紫色の光を放っている。

メイアは鼻をすすりながら視線を剃らした。

「俺、旅はじめてからずっとお前を気にしてきたよ。」

「でも今は違う。」

「なんで決め付けるんだよ?」

「私はなんでもルルスちゃんにはかなわないもん!ミョンハク君だって昔私にそういった!」

「昔の話だろ!俺は・・・・・・少なくとも今の俺はルルスよりおまえのが大事だよ・・・・・・あぁ、くそっ。こんなこっぱずかしい台詞、自分が言うはめになるなんて!」

メイアはミョンハクの顔を見ると赤くなっている。

「本当に・・・・・・?」

「ああ本当だよ!ちくしょー!じゃなきゃこんなめんどくせえやつの隣にいるわけねえだろ!大体、今までの事が全部俺の善意ってんなら、俺はどんだけいい人なんだよ!」

ミョンハクはムキになっていた。

一度もメイアと目をあわせようとしない。

「ミョンハク君・・・・・・。」

「あ?」

ミョンハクがメイアを見るとメイアはミョンハクにキスをした。

「なっ!」

ミョンハクは驚いて体を仰け反らせる。

その顔はさらに赤面し、口を押さえている。

「ありがとう。」

メイアの頬には涙がつたった後が光っていた。

あとはそよ風がすぎるばかり。

ラストが近いので無理やり短くしました。

すみません。

上のタイトルはいままでのものと変わっていると思いますが、それはメイアの気持ちを優先させたタイトルだからです。

「仲間と離れることになっても、自分の居場所が無くても、それでもなお、追い続けることしか私には出来ないから……。」

でした。

次回、ラストです。

あ、ちなみに何故次回が存在するかというとですね、まだ、残ってるんですよ……“本”が。

以上次回予告でした。

ここまで読んでくださった読者の皆様、ありがとうございました。

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